9月6日(土)に開幕した「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」。 本日、映画祭のメインプログラムである自主映画コンペティション「PFFアワード2025」の表彰式が、コートヤード・マリオット銀座東武ホテル「桜の間」にて行われ、最終審査員らにより、各賞が発表され、グランプリは、中里ふく監督『空回りする直美』が受賞しました。 ▼グランプリ 『空回りする直美』中里ふく監督 受賞コメント いろいろ信じられなくて、今は動悸が止まらないです。 私自身が未熟で、いろんなものが足りない状況のなかで映画をつくっていたので、まさかそれを人前に出せて、しかも賞をもらえると思ってなく、私のことを支えてくれた人や怠惰な自分を動かしてくれた人のおかげだと思います。 主演女優の安達木乃さんや篠原雅史さんなど、役者さんの力がすごくて、役者さんが自分のなかでキャラクターをつくってくださって、キャラクターとして生きてくれた。そのおかげです。 「PFFアワード2025」は、史上2番目に多い795本の応募作品の中から、約4か月にわたる審査を経て、22作品が入選。映画祭期間中、会場の国立映画アーカイブにて、各2回ずつスクリーン上映が行われました。
※監督の年齢は応募時のものです。 【グランプリ】(副賞100万円)映画監督として最も期待したいつくり手に贈られます。 『空回りする直美』 監督:中里ふく(20歳/東京都出身)上映時間:44分 【準グランプリ】(副賞20万円)グランプリに迫る才能を感じさせるつくり手に贈られます。 『BRAND NEW LOVE』 監督:岩倉龍一(22歳/神奈川県出身)上映時間:84分 【審査員特別賞】(副賞10万円/五十音順)無視することができない才能を感じさせるつくり手に贈られます。 『アンダー・マイ・スキン』 監督:細川巧晴(21歳/富山県出身)上映時間:20分 『紅の空』 監督:瀨川 翔(17歳/東京都出身)上映時間:39分 『ロ-16号棟』 監督:井上優衣(21歳/東京都出身)上映時間:11分 【エンタテインメント賞(ホリプロ賞)】(副賞)作品の優れたエンタテインメント性に対して贈られます。 『空回りする直美』 監督:中里ふく(20歳/東京都出身)上映時間:44分 【映画ファン賞(ぴあニスト賞)】(副賞)一般審査員による賞。「映画館で見たい」才能に対して贈られます。 『惑星イノウエ』 監督:鈴木大智(22歳/東京都出身)上映時間:54分 【観客賞】(副賞)観客の人気投票により、最も高い支持を得た作品に贈られます。 『黄色いシミ』 監督:野村一瑛(29歳/東京都出身)上映時間:32分 <最終審査員>※五十音順/敬称略 門脇 麦(俳優)、関 友彦(プロデューサー)、福永壮志(映画監督)、山内マリコ(作家)、山中瑶子(映画監督)
門脇 麦(俳優) 映画づくりに関わっている一人の人間として、皆さんの作品を観た時間が、あまりにも幸福すぎて凄く幸せな時間でした。 これからも映画づくりを一緒にしていきましょう!おめでとうございます! 関 友彦(プロデューサー) 約800本の中から22本に入選したことですら、本当に素晴らしいと思います。その全てを拝見させていただいて どの作品もすごくクオリティが高くてびっくりしました。 その反面、パッションみたいなものがズバッと突き刺さるかといえば、全部が全部そうではなかったと思います。 ただ、皆さんが精いっぱいつくっているのは、全部の作品から伝わってきました。 PFFらしい、力のこもった作品たちで、22本全部を観るのが楽しかったです。 個人的には『黄色いシミ』は緊張感がたまらず、大好きな作品でしたし、『あの頃』も大好きでした。 このお二人の監督とは今後も仕事をしたいなと思っています。監督の皆さん、おめでとうございます。 福永壮志(映画監督) PFFアワードの審査に入る前にわりと予算の潤沢にあるドラマの現場にいまして、その直後に皆さんの作品を 拝見させていただきました。映画を観ていたなかで、本当に大事なものは予算や技術ではないことを改めて確信しました。 それぞれ個性豊かな作品のなかで、熱意や、映画に真摯に向き合っていることが伝わりました。 賞というものは審査員の意見やメンバーで変わるものなので、まずは800本もの中からここに選ばれたことを励みにして 頑張っていって欲しいと思います。 賞が得られなかった、映画祭に入選できなかったとか、僕のなかでも一喜一憂することはありますが、 僕個人として大事なことは“誰かの心に残ったかどうか”だと思います。 それというのは数字にも残らない、例え大きな賞を獲得し歴史に残ったとしても誰にも分からないことです。 それをつくり手として信じ続けられるか、誰かに届ける何かを自分自身が持ち続けられるか、それを作品という形にできるかどうかが、続けていくことの鍵ではないかと思います。おめでとうございます。 山内マリコ(作家) 初めて審査員をさせていただいて、「賞」というものは本当に気まぐれだなと感じました。 皆さん、何で自分の作品が選ばれなかったのだろうと不服な方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、 賞に振り回されないということはすごく大事なことだと思います。 つくりたいものを、たとえ評価されなくてもつくり続けることが大事なんだと思います。 私は大学で映画を学びましたが、一作も自主制作映画をつくれなかった。映画は仲間がいないとつくれません。 凄く皆さんの作品が、まぶしく見えました。 自分で映画をつくってPFFに応募した、ということは誇らしく思ってよいことだと思います。 皆さんには変わらず、自分の好きなこと、やりたいことを貫いてください。 本日はおめでとうございました。 山中瑶子(映画監督) 入選された皆様、そして受賞された皆様、本当におめでとうございます。 たくさんの勇気を出して、こうして映画を見せてくれて本当に感謝しています。 今回の受賞作はどれも、監督のもつ言語のようなものがこちらに響いて、共鳴して、この人の次の映画を見てみたいと思わせてくれました。 とは言え、映画祭の入選や受賞は、審査員との相性が大きいと私個人の実感として思うので、もちろん思い切り喜んでもらってから、あまり考えすぎずにまた次に向かうくらいがちょうど良いと私は思っています。 私は8年前の2017年に『あみこ』という映画でPFFに入選しました。 映画をつくるということには、社会や人間と繋がりたいという欲求が水面下には必ずあると思いますが、当時の私は表面的に興味があることしか興味がなくて、傲慢だったのだと思います。今振り返ると他者とろくに会話もできなくて、人前に出られる人間ではありませんでした。それでも、映画祭で出会った人々によって、非常に人間らしくしてもらえたと思っています。 どんな映画もつくり手がどのように世界を見ているか、ということがどうしても出ます。 皆さんが今持っている魅力を大切にすることはもちろんですが、この社会、世界とは一体何なのかを常によく見つめてほしいと思います。 自分が何に好奇心を持ち、興味があるのか、何を嫌悪し、何を許すべきではないのか、それは何故かを考え見つめながらも、自分自身が変化していくことを恐れずに、この社会と繋がって欲しいなと思います。 とは言え、理不尽で苦しく世界が壊れていくような現実もありますので、心に負荷がかかっていると思ったら心が壊れる前に立ち止まって休んで欲しいです。 心を壊してまでやるべきことは何もないので、特に映画づくりは全く焦らなくてもよいので、一人で考え込まず、周りを頼って、時には迷惑をかけながら、それぞれのペースで、行けたらよいのかなと思います。 改めておめでとうございました。
①明日9月20日(土)、受賞作を国立映画アーカイブで上映! 12:00~ 『ロ-16号棟』+『BRAND NEW LOVE』+『アンダー・マイ・スキン』+『黄色いシミ』 ※4本上映/休憩あり 16:00~ 『紅の空』+『惑星イノウエ』+『空回りする直美』 ※3本上映/休憩あり ②10月31日(金)までオンライン配信中 入選作品は、映画祭特設サイト または U-NEXTにて配信中。1作品300円から。 https://pff.jp/47th/online/ ③東京国際映画祭でグランプリ上映! グランプリ受賞作『空回りする直美』は、10月27日(月)から開催される「第38回東京国際映画祭」で特別上映! ④「京都ぴあフィルムフェスティバル2025」で上映 入選作品は、11月13日(木)~16日(日)に京都文化博物館での京都開催で上映。 ★上記①~④の詳細はこちら↓ https://note.com/piafilmfestival/n/nc6c9838719c4
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