「日本で最も美しい村」北海道・美瑛町を舞台に佐藤浩市さんと樋口可南子さんが夫婦役初共演を果たした『愛を積むひと』が、約1年の撮影を経て遂に完成!!

全国公開を先立ち、佐藤浩市さん、樋口可南子さん、北川景子さん、野村周平さん、杉咲花さん、吉田羊さん、柄本明さん等の豪華キャストと朝原雄三監督による完成披露試写会での舞台挨拶が行われました。

『愛を積むひと』完成披露試写会
日付:5月13日
場所:丸の内ピカデリー1
登壇者:佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督

0513_愛を積むひと_完成報告会見

完成披露試写会を行いました。老若男女のお客さんで埋め尽くされた会場に、豪華キャストと朝原監督が登壇すると、大きな拍手で迎えられました。

MC:佐藤さん、樋口さんにお聞きします。今回はほぼすべてのシーンを北海道・美瑛で撮影していますが、美瑛の印象、また役を作っていく中でロケで撮影した、ということが影響を与えたことなどがあればお話しください。

佐藤さん:美しい町です。一年のいちばんいい時期に撮影させていただきました。その場所に家を建てたことがすごい。そこから見える景色、朝夕の変化など、自然の力が、おおらかな気持ちにさせてくれました。

樋口さん:家の周りの大自然、丘の風景、見たことのないスケール感でした。そんな中でお芝居ができ、しかもオフまで満喫させていただきました。ただただ「美しい」から、撮影が進むと役柄も入ってきて、涙を感じる瞬間もありました。

MC:続きまして、北川さんにお聞きします。今回は佐藤浩市さん演じる篤史と、ある出来事がきっかけで疎遠となっている娘・聡子役を演じられましたが、佐藤さんと共演されて印象的なエピソードなどありましたでしょうか?

北川さん:佐藤さんとは今回初共演で、美瑛で初めてお会いしました。しかも最初の撮影がクライマックスの感情が昂ぶるシーンだったので、不安もありました。さすがに大変だから、と佐藤さんが撮影前に話す時間を作ってくれて、「景子ちゃんのお父さんはどんな人なの?」など聞いてくださり、役柄のバックグラウンドを肉付けしていって、撮影もうまくいきました。とても勉強になりました。

MC:野村さん、杉咲さんにお聞きします。今回お二人は恋人役での共演でしたが、お互いの印象はいかがでしたか?

野村さん:現場で会ったとき、自然体で良い子だなと思いました。妹みたいで、彼女役だったこと忘れてしまいました(笑)

杉咲さん:同じく…お兄ちゃんみたいだなと思いました。
気さくに話しかけてくださって、恋人としての距離感を大事にしたいとおっしゃってくれて、とてもありがたかったです。

MC:吉田さん、柄本さんにお聞きします。今回、夫婦役でしたが、いかがでしたでしょうか。

吉田さん:大先輩で大変緊張しました。最初のシーンが抱き合って喜ぶというシーンだったので。映画の中できちんと夫婦に見えていたら、それは柄本さんの懐の大きさによるものです!

柄本さん:初めて会って、抱き合って喜ぶ。そういう仕事です、はい(笑)

MC:朝原監督にお聞きします。主演の佐藤浩市さんと樋口可南子さん、お二人それぞれの印象と、お仕事された感想をお聞かせください。

朝原監督:佐藤さんはせっかちで「スケジュールどうなっている?」とよく聞いてきました。しかもスタッフ全員の名前を覚えていて、座長として皆のことを考えてくださいました。そこはお父さん(三國連太郎さん)と違うところで、あの人は自分のことしか考えない迷惑な役者でした(笑)でも佐藤さんの後ろ姿を撮っていたら、三國さんに似ていて…「この背中、見たことある」と思ったんです。なので、そろそろ二代目・三國連太郎を襲名してもよいのではないかと…

佐藤さん:勘弁してください(笑)

朝原監督:樋口さんは、いつもげらげら笑っている明るいおばさんでした(笑)ナイーブな役柄を「女優はやる気になったらやるのよ」とおっしゃっていたようにしっかり努めてくださいました。

MC:それではキャストの皆様にお聞きします。本作では「手紙」がキーアイテムとして登場しますが、皆さんが今まで贈られた(受け取った)手紙で、強く心に残っているものを教えていただけますでしょうか。

佐藤さん:昔30代半ばのころ、三國が「生かされてあればこそ」と一筆くれたんです。勝手に生きているという振る舞いが鼻についたのかもしれません。今になってジワジワとその言葉の重みを感じながら、この仕事を続けています。

樋口さん:20年ほど前にお亡くなりになった五社英雄監督の最後の2作品に出させていただいて、5通手紙をいただいたんです。「大きい大きい女優さんになってください。次回作は惚れすぎないよう、噛みつきたいと思います」とあって、女優にとっては殺し文句だなと。そろそろ朝原監督からも手紙をいただけると思っています(笑)(監督「メールします!」)

北川さん:10年ほど前の母からの手紙ですね。
10代で上京したばかりで、仕送りもしてもらっていて、迷惑ばかりかけていた私に「若くして自分のやりたいこと、進みたい道を見つけて、頑張っているあなたを誇りに思います」と書いてくれて…つらいときはいつも読み返してます。今も大切にとっています。

野村さん:上京するときにおばあちゃんから手紙と色紙をもらって、色紙に「堕落するな」と書いてありました。今も飾っています!

杉咲さん:小さい頃、お泊り遠足に行く前、お母さんから手紙をもらって「気を付けてね、大好きだよ」と書いてありました。すぐ帰りたくなりました(笑)

吉田さん:誕生日に母から手紙をもらって、「羊ちゃん見たよ」と疎遠になってた方からも連絡をもらうようになったらしく、「人と人をつなぐ尊い仕事をしてるわね」と書いてありました。この仕事を選んだ意味を再認識させられました。

柄本さん:20年ほど前、帰宅すると妻からの手紙が置いてありました。「別れてください」と。謝って、謝って、どうにか40年続いています(笑)

MC:最後に朝原監督から一言お願いいたします。

朝原監督:4年間温めた映画です。キャストもすばらしく、理想の形に出来上がりました。
地味な映画ですが、ぜひ楽しんでください。

愛を積むひと

愛を積むひと

2015年6月20日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://www.ai-tsumu.jp

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愛を積むひとポスター物語・・・
第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史と良子は、かつて外国人が暮らしていた家で暮らし始める。良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、以前から患っていた心臓の病を悪化させて、この世を去ってしまう。
悲しみにくれる篤史のもとに、ある日良子より手紙が届いた。驚く篤史。そして、次々と見つかる手紙に導かれるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。そして長年疎遠となっていた娘、聡子と再会し・・・。

原作:「石を積むひと」エドワード・ムーニー・Jr.(小学館文庫刊)
監督:朝原雄三(『釣りバカ日誌』シリーズ、『武士の献立』 )
脚本:朝原雄三、福田卓郎
音楽:岩代太郎
劇中歌:「SMILE」 (Nat King Cole)
製作:「愛を積むひと」製作委員会
企画・制作:アスミック・エース/松竹
制作プロダクション:松竹撮影所
配給:アスミック・エース/松竹
出演:佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明
(C)2015「愛を積むひと」製作委員会
  

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