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衣裳展トークイベント

 
11月1日(金)公開の映画『十一人の賊軍』より、10月30日(水)~11月4日(月)の期間で衣裳&写真展が開催されます。そして衣裳&写真展が開催される初日のオープニングイベントとして30日(水)に、日本橋三越本店1階中央ホールにて【日本橋三越本店presents 映画『十一人の賊軍』公開記念 衣裳&写真展トークイベント】が行われ、本作で砦の護衛作戦の任に就く罪人たちの1人で、賭博の罪で捕まったイカサマ師「赤丹」役を演じた“歌舞伎界のプリンス”尾上右近、白石和彌監督と、本作の企画・プロデュースを務めた紀伊宗之が登壇しました。
十一人の賊軍
 
衣裳展トークイベント
日付:10月30日(水)
場所:日本橋三越本店
登壇:尾上右近、白石和彌監督、紀伊宗之

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尾上右近、白石和彌監督、紀伊宗之登壇

 
MCからイカサマ師・赤丹役を演じた尾上右近さんと呼び込まれると尾上は「こんなに華々しくイカサマ師と紹介する機会ないと思います。全国のイカサマ師が喜んでいるんじゃないですかね」と冗談めかし、会場を温めた。
 
尾上のキャスティング理由と演じた役柄について聞かれた白石監督は本人の前で話すなんて…と恐縮しつつも「今一番色気のある歌舞伎俳優ですし、映画「燃えよ剣」を拝見して素晴らしい俳優だなと思っていました。その映画のインタビュー記事で鶴田浩二さんのリメイクをやりたいとお話しされていて、昭和の大俳優のリメイクを普通は言いづらかったりもすると思うんです。ただそれをはっきりおしゃっていてかっこいいなと思いました。それで会ってみたい、絶対お仕事を一緒にしてみたいと思ったのが今回叶いました。またなんならリメイクするなら僕しかいないんじゃないかと思っています。」と話し、それに尾上は「お願いいたします!」と笑顔で即答。続けて尾上は「白石監督の作品が大好きで、白石さんの作品に出たいと色々なところで話していました。そんな中今回のオファーをいただいたので、嬉しかったです。いろんな縁があって繋いでくれているんだと感謝しているし、願えば叶うんだなと思いました。」と念願叶った出演の喜びを語った。
 
十一人の賊軍
トークイベント会場は衣裳展の中央で実施。自身の役である赤丹の衣裳に、尾上「薄汚いですね〜」白石監督も「1年ぶりに見ましたが、こんなに汚かったかと….赤丹の役が一番おしゃれなんですけどね」と思わず本音を吐露。続けて赤丹の衣裳のポイントを聞かれると白石監督「映画見てもらえるとこの帽子にも物語があって、いろんなことがあって被り始めるんですけど、そこにもぜひ注目していただきたいです。」尾上「彼はこの帽子を本当に大切にしてますから」と話し、着心地について聞かれると「とても良かったです。ただ夏場は暑かったですね。羽織を脱ぎたいなと思った時もありました。」と現場での様子を明かす、続けて紀伊は「でも山田君なんてバスマットですから」と衝撃の一言。会場からは驚きの声が上がった。また先日28日(月)から開催されている東京国際映画祭に本作はオープニング作品として上映、初日のレッドカーペットにキャスト・監督が登場した。その際劇中衣裳も候補に上がっていたが、山田から食い気味に「絶対嫌です」と秒で断られていたこともあったと、白石監督が暴露した。
 
ただキャストが嫌がる衣裳にも白石監督なりのこだわりがあるようで、白石監督「綺麗なものより汚れているものが好きなんです。僕の感性に合わせるともっと酷いことになるところでした。でもある程度誰がみてもかっこよくなるものにはしようと衣裳チームと打ち合わせをしてこの形になりました。」紀伊「うまくいったと思います。リアリティがないと冷めてしまうので」と話した。
 
さらに尾上に初めて会った時のことを聞かれると白石監督「歌舞伎っぽい、お芝居が必要ですかとまず最初に聞かれて、必要ないと言ったらアレだけど、そういうことではなく、この映画の世界観の中に自然といて欲しいということをお願いしました。」と話し、それに尾上は「自分を見てくださってくれていて本当に嬉しかったです。」と笑顔で反応、すると白石監督から「僕が歌舞伎の要素が欲しいと言っていた場合はどうしてたんですか?」と鋭い質問が返され、尾上「そのつもりでしたと答えたと思います…(笑)」と正反対の答えを言っていただろうと正直に答えた。
 
監督の要望から歌舞伎を封印しての撮影に挑んだ尾上だが歌舞伎の実力が発揮されるシーンが1つあった。そのシーンについて尾上「監督が言ってくださったんですよ、ずっと歌舞伎を封印していたのですが、踊りのシーンは自由に踊ってもいいと。」白石監督「あそこには鞘師里保さんという天才ダンサーもいたんで、妙にレベルの高いダンスが繰り広げられていました」と話した。
 
大変だったシーンを尾上は「橋のシーンですかね。雨もかけてもらって、大きな扇風機で濡らされて大の大人が大きく揺らすんです。ほぼアトラクションでしたね」白石監督「みんなが一緒にいるシーンが多かったので、11人以上の芝居を全て見きれないので、それが大変でしたね。緊張感もありました。」と答えた。
 
ついに今週金曜日公開となる本作。完成した映画をみて尾上「自分の出ているものって手に汗握ってみてしまうのですが、今回の作品は楽しくみさせていただきました。自分の役割が作品の一部になっているんだなって、役割の一つになれて嬉しく思いました。白石監督「監督として十数年立ちましたが、この作品が出発点になる映画だと思います。6月に完成しましたがまだ抜け殻のようです。やり切りました。本当にたくさんのみなさんにみていただきたいです。紀伊「音楽もミラノまで収録しに行きましたし、日本映画の作り方を変えようと言うチェレンジもあった作品だったので、それで言うとやりきったなと。出来に関しては満足してます」とそれぞれ本作への手応えを口にした。
 
最後に尾上「本日はありがとうございました。生き様、パワーを感じられる作品だと思います。私も全力で参加させていただきました。ぜひ劇場でご覧いただけたらと思います。よろしくお願いします」と締め括った。
 
十一人の賊軍

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『十一人の賊軍』

 
2024年11月1日(金)全国ロードショー
 
公式 HP:
https://11zokugun.com/
 
公式X:
@11zokugun_movie
 
公式Instagram:
@11zokugun_movie
 
舞台は 1868 年、「鳥羽・伏⾒の戦い」を皮切りに、15 代将軍・徳川慶喜を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」で争われた“戊辰戦争”。
明治維新の中で起きた内戦であり、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代である。その戦いの最中、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、原案・笠原和夫は罪⼈たちが「決死隊」として新発田藩の砦を守る任に就くストーリーを創作した。
笠原は「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉の通り、勝った方が全て正しく、勝敗によって善悪が決まるのが当たり前の時代に“果たして勝つことだけが正義なのか?”と一石を投じるべく、憎き藩のために命をかけて砦を守らなければならない罪⼈たちの葛藤を構想した。しかし当時の東映京都撮影所所長・岡田茂は物語の結末が気に入らずボツに。怒りに狂った笠原は350 枚ものシナリオを破り捨ててしまい、日の目を見ることのないままとなってしまったが、笠原和夫が描こうとしたドラマは今まさに日本が抱えている社会問題とシンクロすると確信した現代の東映が企画・映画化。
十一人の賊軍

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出演:
山田孝之 仲野太賀
尾上右近 鞘師里保 佐久本宝 千原せいじ 岡山天音 松浦祐也 一ノ瀬颯 小柳亮太 本山力
野村周平 田中俊介 松尾諭 音尾琢真 / 柴崎楓雅 佐藤五郎 吉沢悠 / 駿河太郎 松角洋平
浅香航大 佐野和真 安藤ヒロキオ 佐野岳 ナダル / 木竜麻生 長井恵里 西田尚美
玉木宏 / 阿部サダヲ
スタッフ:
監督:白石和彌
原案:笠原和夫
脚本:池上純哉 
音楽:松隈ケンタ
企画・プロデュース:紀伊宗之 
プロデューサー:髙橋大典 
ラインプロデューサー:鈴木嘉弘 キャスティングプロデューサー:田端利江 音楽プロデューサー:津島玄一
撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹 録音:浦田和治 音響効果:柴﨑憲治 編集:加藤ひとみ
美術:沖原正純 装飾:郷原慶太 
小道具:松永一太 衣裳:大塚満 メイク床山:山下みどり 特殊メイク:中田彰輝
アクションコーディネーター:吉田浩之 操演:宇田川幸夫 ガンエフェクト:早川光
シニアVFXスーパーバイザー:尾上克郎 特撮/VFXスーパーバイザー:神谷誠
監督補:松尾浩道 助監督:藤江儀全 制作担当:松村隆司 
制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給:東映
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