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完成披露試写会

 
山戸結希、松居大悟、三宅唱、岸善幸、箱田優子ら、数多くの監督の映画・ドラマ作品に助監督として参加してきた岩屋拓郎監督が、映画企画コンペにて本企画が新人賞を獲得し、鮮烈な長編デビューを飾る映画『オアシス』が2024年11月15日より新宿武蔵野館ほか全国公開となります。
 
映画『オアシス』の完成披露試写会が10月17日(木)に都内劇場で行われ、清水尋也、高杉真宙、伊藤万理華、岩屋拓郎監督がそろって舞台挨拶に登壇した。
オアシス」完成披露上映会
 
映画『オアシス』完成披露試写会
日程:10月17日(木)
会場:池袋HUMAXシネマズ
登壇:清水尋也、高杉真宙、伊藤万理華、岩屋拓郎監督

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完成披露試写会

 
編映画デビュー作となるが、清水さんは「何年もお付き合いのある岩屋監督が、こうやってみなさんの前に、監督として立つのは今日が初めてなので、そんな本当にかけがえのない瞬間に、出演する役者として一緒に登壇できたことを幸せに思います」と挨拶。
『オアシス』完成披露上映会
この日を迎えての心境について「まだ実感がわいていないです。撮影は1年以上前で、最初に監督からお話を聞いた時からは3~4年経っているんですけど、こうやってみなさんにお届けできる日が来たんだなとフワフワした感情です」と語った。
 
高杉さんは、登壇前の舞台裏の様子について「監督がずっとそわそわしてて、その緊張が移りました」と明かし、
『オアシス』完成披露上映会
伊藤さんも「(監督が)ずっと動いてた」と笑う。
 
岩屋監督は緊張した面持ちを見せつつ、この映画で大切にしたこと、作品に込めた思いについて尋ねられると「僕みたいな、何の力持ってない人間がここに立てているのは、ここにいる3人やスタッフ、キャストのみなさん、そして今回、(監督の故郷の)名古屋で撮影したんですけど、地元のみなさんが手伝ってくれて、そうやって支えてくれた人たちがいて、ここに初めて立てているんだなと思っていますし、それは準備の段階からいまに至るまで、ずっと大切なこととして胸に抱えています」と感謝の思いを口にする。
 
清水さんと岩屋監督は以前から知り合いであり、本作の企画は2人の繋がりからスタートしたという。清水さんは岩屋監督との出会い、本作に参加することになった経緯について「僕が19歳くらいの頃、同じ現場で出会って、よくご飯とかお茶に行っていたんですが、 ある時、急に呼び出されて、普段と違う雰囲気のちょっと良いお店で『何だこれ?』と思ったら『初めて監督に挑戦してみようと思って、本を書いたから読んでほしいし、よければ尋也にやってほしい』と言われました。その場で、二つ返事で『やらせてほしい』と言いました。そこから全てが始まった感じです」と明かす。
 
岩屋監督は「高いうなぎ屋に連れて行きました。うなぎを食わせりゃ大丈夫だろうと(笑)」と冗談めかしつつ、脚本段階で、清水さんをあて書きしたことを明かし「ダメもとで(『出てほしい』と)言ってみたら、『やりたい』と言ってくれました。(清水さんは)こう見えて昭和なところがあって、一度言ったことは筋を通すところがあるので、最後まで一緒に歩いてくれました」と明かす。
『オアシス』完成披露上映会
 
清水さんは岩屋監督からの個人的なオファーについて「僕も、こういう形で映画に関わったことはなかったので、そうやって普段と違うプロセスで携わらせていただけたのは貴重な経験でしたし、そういうことができる関係性であること、そう言ってもらえることが嬉しかったし、自分が二つ返事で『やりたい』と心から思えたのも嬉しかったです」とふり返った。
 
さらに、清水さんは共演者として、ドラマ「高校入試」、映画『渇き。』、『逆光の頃』、『東京リベンジャーズ』シリーズなど、10代の頃から幾度となく共演を重ねてきた高杉さんを金森役に指名し、自ら直接、高杉さんに声をかけたという。清水さんは、その理由について、自ら演じる富井と金森が幼なじみの関係性である点に触れ「(富井と金森の)長い付き合いを考えて、自分が富井をやる前提で、誰がいいか考えた時、役のイメージとしてではなく、自分の中のパーソナリティとして、“長い付き合い”とか“気心を知っている”というところで『高杉真宙』という名前しか浮かばなかったです。僕がこの世界に入って初めてできた友達が高杉真宙なんです。当時、中学1年生で、何もわからない状態で現場に入って、そこでお兄ちゃん的な存在で面倒を見てくれて、僕にとっては特別な存在。今回、『誰がいいと思うか?』と聞かれて、即答で『真宙がいい』と答えました」と熱いやり取りを明かしてくれた。
 
この言葉に高杉さんは「はぁー、最高ですね」と笑みを浮かべ「ありがたかったです。若い頃から定期的に共演してきたけど、こうやって作品に呼んでもらえるって、そういう年齢になったんだなと。若い頃から頑張ってやってきたから生まれたものだと思うし、もちろん、やりたくてもできないこともあるし、タイミングも重要で、そういうもの全部が合って、この作品に関われたことが嬉しかったです」と喜びを語った。
 
『オアシス』完成披露上映会
伊藤さんは、富井と金森のもうひとりの幼なじみの紅花を演じたが、記憶障害を抱えるこの難役について「監督のルーツである名古屋という土地で撮ったのもあって、監督とお話ししながらロケ地を巡って、名古屋の土地を感じながら、主演のお2人のもともとの関係性や役柄を見ていると、(紅花と)距離感が重なったので、それもすごくよかったです。お2人に引っ張ってもらいました」とふり返る。
 
岩屋監督は紅花役を伊藤さんにお願した決め手を問われると「決め手というか『出てもらえるんですか? ありがとうございます!』という感じでした。オファーする前からご活躍は拝見していて、素晴らしい人だとわかっていたので。紅花というキャラクターを伊藤さんで想像した時『伊藤さんしかいない!』と思いました」と大絶賛。
 
伊藤さんは、岩屋監督の現場について「近しい距離間でコミュニケーションをとりながらチーム一丸でやっていて、クランクアップの時、スタッフを含めてみんな涙ぐむ瞬間があって、チームでひとつのものをつくるって素晴らしいな…という熱量を伝染してもらいました。“熱い人”という感じでした」と熱い口調で語った。
 
激しいアクションも本作の見どころだが、清水さんは「アクションっていろんな種類があるけど、今回は『“生”なリアルな感じを切り抜きたい』ということで、汚くても、グチャグチャになってもいいから、リアルな戦いを映したいということで、練習に臨みました。泥臭さや、全部がカッコいいわけじゃなく、どうしようもない感じ――僕も後ろから首を絞められて、ブサイクな顔になっていたりしてますけど、本当に『生きよう』としてる熱量を意識してやりました」と述懐。
 
高杉さんは「マジでずっと血だらけで、ビックリするくらい大変した! 序盤からずっと血がついてるんです。血化粧が似合う3人だと思います(笑)」と苦労を明かした。
 
ちなみに現場の様子について、清水さんは「伊藤さんが、絵がお上手で、僕らの似顔絵を描いてくれて…」と明かすなど、絵を介して盛り上がったそうだが「『じゃあ、僕らも』って描き合ったんですけど、本当にすごい画伯が…」と清水さんは隣の“高杉画伯“をチラリと一瞥し、会場は爆笑に包まれた。ちなみに、伊藤さんが「紅花にとっても思い出深く、唯一、楽しいシーン」として印象深いシーンに挙げた秘密基地でのシーンでは、実際に伊藤さんが現場で描いた絵が小道具として飾られているという。
 
さらに、映画にちなんで、キャスト陣に「自身にとっての居場所(=オアシス)」を尋ねると、高杉さんは当初「やっぱり現場ですかね?」と語っていたが、10代の頃から高杉さんを知り尽くしている清水さんから「絶対に家じゃん!」とツッコミが入り、高杉さんはあっさり「完全に家ですね(笑)。決まり切ってます。おうちがオアシスです」と白状。ゲーム好きで知られる高杉さんだが、以前、駅から15分の部屋に住んでいた際には、一刻も早く家でゲームがしたくて「15分ノンストップで走って帰ってました」と明かしていた。
伊藤さんも「私も家ですね。おうち大好きです」と家こそオアシスだと宣言! 「家の中で活発に動くタイプで、作ったり、書いたり、友達を呼んだり、家で完結してます」と明かした。
 
清水さんは、自身にとってのオアシスは特定の場所ではなく「こうやって、人と話してる時間が一番好きです。人と話して、楽しく笑って…というのが、一番充実してるなと思う時間なので、今日みたいな日ですね」と語り、会場は温かい拍手に包まれていた。
舞台挨拶の最後に清水さんは「『オアシス』というタイトルにもある通り、人生ってロクなことが起きなかったり、もうどうしようもなく打ちひしがれたりする瞬間もあると思うんですけど、でも、そんな瞬間でも『これのためだったら僕は立ち上がれる』とか『これのためだったら私でいられる』と思えるような人だったり、場所、モノ、信念みたいな気持ちみたいなもの――何かそういったものについて、考えるきっかけにこの『オアシス』という映画が少しでもなれば嬉しいなと思っております」と挨拶。
 
さらに清水さんは、「これは本当に僕のわがままなんですけど、これがデビューということで、改めてこれまで構想も含めて7年間、現場でも本当にたくさんの苦労があったと思うんですけど、監督に全員で拍手を送ってもいいですか?」と満員の客席に呼びかけ、劇場は岩屋監督の船出を祝う温かい拍手に包まれた。
 

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『オアシス』

 
2024年11月15日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開
 
公式HP:
http://oasis–movie.com  
 

イントロ

 
裏社会で絶望と一瞬の幸福を味わう若者たちの葛藤と暴走。
やるせなさと熱さが滾る“バイオレンス青春映画”
 
2012年放送のTVドラマ「高校入試」以来、これまでに『渇き。』『逆光の頃』『東京リベンジャーズ2血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』などのヒット作・話題作で共演してきた 清水尋也と高杉真宙。
十代の頃から若手演技派として注目される一方、“この世界に入って、最初にできた友人”として、過去でも長きに渡って親交のある2人が、裏社会に生きながら絶望と一瞬の幸福を味わうリアルな若者の姿を描くバイオレンス青春映画でW主演を果たした。清水と高杉がクールかつワイルドな魅力で演じるのは、ふたたび友情が芽生え始める富井と金森。また、『サマーフィルムにのって』での演技が高く評価され、話題作『まなみ100%』『チャチャ』などの出演作が相次ぐ伊藤万理華がヒロイン・紅花を演じ、もっとも旬で煌びやかな3人が化学反応を起こす。その他、青柳翔、窪塚俊介、松浦慎一郎、津田寛治、小木茂光といった実力派俳優が、ダークでハードな男たちの世界を彩っていく。
 
監督はこれまで三宅唱、山戸結希、岸善幸などの監督作において、助監督として参加してきた岩屋拓郎。
監督自ら手掛けたオリジナルストーリーが、映画企画コンペにて新人賞を受賞。過去作で組み、公私共に交流
があった清水に熱いオファーを送ったことにより、高杉とのW主演へと繋がった。さらに監督の地元である愛知にてオールロケを敢行し、容赦なきリアルなバイオレンス描写に対するこだわりなど、鮮烈かつ強烈な長編作品デビューを飾ることになった。
また、撮影を『さがす』『エゴイスト』『死刑に至る病』など、次々と話題作を手掛けるキャメラマン、池田直矢が担当。独特の映像美により、青臭くもヒリヒリとした世界観を生み出している。
何故この残酷な世界で出会ったのか?
 
 

あらすじ・・・

富井ヒロト(清水尋也)と金森(高杉真宙)、そして紅花(伊藤万理華)は幼馴染で青春時代を共に過ごした仲間だったが、ある事件をきっかけにバラバラに人生を歩むことになってしまう。
数年後、社会からはみ出した富井は、ヤクザである菅原組の組員となり、組長(小木茂光)に認められ、組員の中で頭角を現し、いつしかそこが、富井の居場所となっていた。一方、金森は社会から逃げるように荒くれものたちが集まる犯罪組織で自堕落な生活を送り、喧嘩や裏稼業に明け暮れる毎日。菅原組も迂闊に手を出せない程にその名を轟かせていた。
「道が違えば殺し合う-」、そんな世界に身を投じてしまった富井と金森。
親友だった2人は、一触即発の敵対関係となっていた。
「ほんのちょっとのことで、すれ違ったのかな…」 
かつて自分が大切にし、手放したものについて考えを巡らす2人。
社会からはみ出してしまい、絶望と一瞬の幸福を味わいながら、アウトローに生きる者達の“青春”と“居場所”の物語。
オアシス

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出演:清水尋也 高杉真宙
伊藤万理華
松浦慎一郎 杏花 林裕太 /青柳翔(友情出演)
津田寛治
窪塚俊介 /小木茂光
監督・脚本:岩屋拓郎
製作:藤本款 前信介 直井卓俊
プロデューサー:前信介  
共同プロデューサー:秋山智則 直井卓俊
アソシエイトプロデューサー:⼩宮誠
撮影:池田直矢
照明:舘野秀樹
録音・整音・音響効果:岸川達也
編集:陳詩婷 
音楽:池永正二
劇中音楽:hokuto
製作:「オアシス」製作委員会
製作幹事:クロックワークス  
共同幹事・制作プロダクション:グラスゴー15
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
©2024『オアシス』製作委員会
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