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PFFアワード2024表彰式

 
9月7日(土)に開幕した「第46回ぴあフィルムフェスティバル2024」。
本日、映画祭のメインプログラムである自主映画コンペティション「PFFアワード2024」の表彰式が、コートヤード・マリオット銀座東武ホテル「桜の間」にて行われ、最終審査員らにより、各賞が発表されました。
「PFFアワード2024」は、692本の応募作品の中から、約4か月にわたる審査を経て、19作品が入選。
映画祭期間中、会場の国立映画アーカイブにて、各2回ずつスクリーン上映が行われました。
PFFアワード2024表彰式

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「PFFアワード2024」受賞結果

※各受賞者にはPFFスカラシップへの挑戦権が贈られます。
※監督の年齢は応募時のものです。
 
【グランプリ】(副賞100万円)
映画監督として最も期待したいつくり手に贈られます。
『I AM NOT INVISIBLE』 監督:川島佑喜 (21歳/東京都出身) 上映時間:24分
PFFアワード2024表彰式
 
【準グランプリ】(副賞20万円)
グランプリに迫る才能を感じさせるつくり手に贈られます。
『秋の風吹く』 監督:稲川悠司 (26歳/愛知県出身) 上映時間:63分
PFFアワード2024表彰式
 
【審査員特別賞】(副賞10万円/五十音順)
無視することができない才能を感じさせるつくり手に贈られます。
『END of DINOSAURS』 監督:Kako Annika Esashi (26歳/アメリカ出身)上映時間:28分
PFFアワード2024表彰式
『これらが全てFantasyだったあの頃。』 監督:林 真子 (27歳/兵庫県出身) 上映時間:72分
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『松坂さん』 監督:畔柳太陽 (25歳/愛知県出身) 上映時間:39分
PFFアワード2024表彰式
 
【エンタテインメント賞(ホリプロ賞)】(副賞)
作品の優れたエンタテインメント性に対して贈られます。
『さよならピーチ』 監督:遠藤愛海 (22歳/静岡県出身) 上映時間:124分
PFFアワード2024表彰式
 
【映画ファン賞(ぴあニスト賞)】(副賞)
一般審査員による賞。「映画館で見たい」才能に対して贈られます。
『ちあきの変拍子』 監督: 白岩周也 (18歳/鳥取県出身)
福留莉玖 (17歳/鳥取県出身) 上映時間:31分
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【観客賞】(副賞)
観客の人気投票により、最も高い支持を得た作品に贈られます。
『あなたの代わりのあなた展』 監督:山田 遊 (28歳/東京都出身) 上映時間:18分
PFFアワード2024表彰式
 
<最終審査員>※五十音順/敬称略  ※吉田恵輔監督の「吉」は「つちよし」が正式表記です
小田 香(フィルムメーカー/アーティスト)、小林エリカ(作家/アーティスト)、高崎卓馬(クリエイティブ・ディレクター/小説家)、仲野太賀(俳優)、吉田恵輔(映画監督)

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▼グランプリ 『I AM NOT INVISIBLE』川島佑喜 受賞コメント

 
PFFアワード2024表彰式
ずっと映画が大好きで、映画館で3本ハシゴして観て、家に帰って10数本連続して観て。そうしていないと耐えられない時期があって、映画を観ている間だけ、社会や現実、自分自身の辛いことや嫌なこと、許せないところを忘れることが出来ました。そういうものから逃げる先として、映画に助けられてきたのですが、今作で初めて逃げるのではなく、立ち向かって向き合う術というものを見つけたと思っています。
これからもたくさん色んなことを考え続けて、答えが出ないかもしれないし、答えがあるか、無いかもしれないことについて、ずっとたくさん考え続けていきたいと思っています。精進して参ります。

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▼最終審査員5名による審査総評

 

高崎卓馬(クリエイティブ・ディレクター/小説家)

審査しているとき、この映画はどういう気持ちでつくっているのか、つくり上げた映画はどういう影響を与えているのか、色々なことを考えました。映画ってスゴイと純粋に思いました。
ヴィム・ヴェンダース監督と『PERFECT DAYS』を作っている時、ずっとヴェンダース監督が「映画はカメラの後ろが映る」と言っていました。カメラの後ろにいる僕たちがどういう気持ちでいるのか、何を考えているのか、セリフがなくてもそこに芝居がなくても全部映ってしまう。監督が「ちゃんと生きろ!」と言っていたことを、いま(受賞者)皆さんのスピーチを聞いていて思い出しました。
30年以上前に4回PFFにトライしノミネートもされず、その悔しさで頑張った気がします。
今回、受賞されなかった皆さんもノミネートされただけでも凄い、30数年前の僕がめちゃくちゃ嫉妬していた人たち。ここで感じた気持ちを生涯忘れず、ものづくりに精進して欲しいです。素敵な作品をありがとうございます。
 

小林エリカ(作家/アーティスト)

私も25年前にPFFに応募して落とされた一人でございまして(笑)。PFFに憧れながら手さえ届かなかった私が、今ここでPFFの審査に関わらせていただいている。映画が好きで良かった、死ななくて良かったというのが正直な感想です。今この世界も、この社会も、私にはとても過酷なものに思えますが、ここにいる一人一人が映画を、創作を、日々を通してともに生き延びることが出来たらいい、と私は切に願っています。その意味で、この場所はとてつもなく大切な場所に思えます。
 

仲野太賀(俳優)

受賞された監督の皆さん、本当におめでとうございます。
私も過去にPFFスカラシップ作品のオーディションに落ちたことがあります。あの時の悔しい気持ちをずっと胸に俳優人生をなんとか頑張って今日という日があるのかなと思っています。話すとやっぱり思い出しますね(笑)。
PFFは、僕自身が映画を好きになって、憧れる監督がみんなPFF出身の方ばかりで、それに気づいてから、無我夢中にたくさん映画を観ることによって、俳優として育てられ、色んな感性を磨いてもらいました。僕にとっても憧れのPFFの場所に来ることができたのは感慨深いです。
19作品をじっくり観させて頂いて、それぞれ個性が強くて、映画に対する情熱と愛と、なんとかして自分の表現を貫き通したいという気持ちを感じて、観ているだけでパワーをもらえる作品ばかりでした。
今日の授賞式で、監督さんたちのキラキラした表情を見ていると、やっぱり映画って素敵だなと改めて思いました。
審査では、作品についての映画談義でめちゃめちゃ盛りあがる作品がいっぱいあって、最優秀男優賞や女優賞は誰かな?と、みんなに賞をあげたいくらいの気持ちでいっぱいでした。本当に、審査の時間もすごく楽しかったです。いつかどこかの映画の現場でご一緒できることを楽しみにしています。
 

小田 香(フィルムメーカー/アーティスト)

映画はつくっただけでは終わらないことを、作品を上映する機会に恵まれるたびに自分も学び続けています。今回、PFFで上映された19作品が誰かとの縁を見つけ、今後の上映に繋がっていくことを心から願います。私たちは、理不尽な日本社会のなかで、虐殺を許す世界の中で、傷つけ、ケアし合い映画をつくっています。
矛盾、無力感、やるせなさ、それらの感情にのまれそうになっても、他者との関わりを諦めず、映画をつくり上映活動にいそしみ、映画を観続けているのはなぜか。
今回、グランプリの『I AM NOT INVISIBLE』、準グランプリとなった『秋の風吹く』は、私たちが、一市民、一作り手として、主体的に生きることを手放さず、迷い、葛藤があっても、現状に納得しないことを描いているように感じました。その姿勢と実践に大変励まされました。ありがとうございました。
 

吉田恵輔(映画監督)

僕もPFFに落ちました(笑)。だけど今、結構活躍しているつもりです。PFFに通らなかった20代の時の作品を今観るとびっくりするほどつまらない。だけどやり続けた、つくり続けたから今があると思っています。皆さんもすごく才能を持っている方々なので、続けてほしいと思います。続けていけばきっかけはやってくるかもしれないし、かといって続けてプロになったとしても、それはそれで苦しいこともいっぱいあります。コミュニケーションをとるのも大変だし、理不尽なこともあるし、予算がつかないことも、プロデューサーがセンスないこと言ってきたり、いろんなストレスがあって、時には映画を嫌いになることもあるし、鬱々とすることもある。それでも、やる価値があると思う瞬間がいっぱいあります。映画をつくって完成して、やって良かったとか、映画監督になって幸せだと思う瞬間があります。100辛くて、1幸せの、1の力がとんでもないデカい。それをやる価値があるので、どうか今の才能を手放さず、走り続けてもらえたら幸いです。頑張ってください

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「第46回ぴあフィルムフェスティバル2024」開催概要

https://pff.jp/46th/
<東京>日程:9月7日(土)~21日(土)
※月曜休館 会場:国立映画アーカイブ
<京都>日程:11月9日(土)~17日(日)
※月曜休館 会場:京都文化博物館 
★10月初旬プログラム発表予定
 
46th-PFF_Posterぴあフィルムフェスティバル
 
■「PFFアワード2024」入選19作品、10月31日(木)までオンライン配信中!
DOKUSO映画館:9月22日(日)より、受賞作8本パック発売決定! https://filmfestival.dokuso.co.jp/festival/detail/475
 
■グランプリ受賞作『I AM NOT INVISIBLE』、東京国際映画祭で上映決定!
グランプリ受賞作『I AM NOT INVISIBLE』は、10月28日(月)より開催される、「第37回東京国際映画祭」にて特別上映されます。
 
■11月開催の京都会場でも上映!
入選19作品は、11月9日(土)より京都文化博物館で開催される、「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2024」でも上映。プログラムは、10月初旬に発表予定です。
 

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