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『帰って来たドラゴン』
1970年代前半、ブルース・リーが大ブレイクを果たす以前から数多くの香港映画に出演し、ブルース・リーの友人、ライバルとして香港映画界で活躍、アクション・スターとして国際的人気を獲得していた“和製ドラゴン”こと倉田保昭(現在78歳)。1974年に日本に凱旋帰国を果たし、TVドラマ「闘え! ドラゴン」や「Gメン‘75」などにレギュラー出演して日本でも人気者となった倉田は、その後も『七福星』でジャッキー・チェン、『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』でジェット・リー、『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でドニー・イェンといったスーパースターたちとアクション映画史に残る激闘を演じ、近年もチョウ・ユンファ主演の『ラスト・シャンハイ』やジョン・ウー監督の『マンハント』に出演するなど、半世紀以上にわたって国際的な活動を続け、アクション界のレジェンドとして世界中の映画人から尊敬を集めている。
2024年は、倉田保昭が代表作『帰って来たドラゴン』の日本公開に合わせて帰国を果たしてからちょうど50年目。
それを記念し、この香港クンフー映画史上最高傑作の1本『帰って来たドラゴン』が、《2Kリマスター完全版》となって50年ぶりに劇場公開されることが決定!
7月26日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー公開となります。
1973年末、ブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』が公開され、1974年の日本は空前のドラゴン・ブームに沸き、1年間に約30本以上の香港製クンフー映画が公開ましたが、そのほとんどがブルース・リー主演作に比べ、アクション的な魅力に乏しい作品ばかりでした。その中で唯一、ブルース・リーに匹敵するハードなアクションをノンストップで繰り広げてファンを魅了し、伝説となった傑作が『帰って来たドラゴン』でした。共演は本作の武術指導も兼ねる『カンフー・ハッスル』等のブルース・リャン。製作・監督は、ジャッキー・チェンの出世作『スネーキーモンキー/蛇拳』、『ドランクモンキー/酔拳』や真田広之主演の『龍の忍者』などを世に送り出した名プロデューサー、ウー・シーユエン。
本作はマスターネガの損傷により再上映やHD化が不可能とされ、配信もされず、VHSや旧盤DVDが超高額取引される幻の作品となっていました。製作者のウー・シーユエンは、これまで世界中からのブルーレイ化や配信や放映のオファーをすべて断っていましたが、今回、盟友倉田保昭の日本凱旋50周年のために、遂にその封印を解き、現存する最良の完全版素材を探し出し、自らリマスターの監修を行って奇跡の2Kリマスター完全版が完成させました。
上映時には第11回レイクシティ国際映画祭(インド)最優秀短編映画賞を受賞した『夢物語』(2023)など、倉田保昭主演・製作総指揮による新作短編も同時上映、新宿および全国各地で倉田保昭による舞台挨拶が行われます。
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『帰って来たドラゴン』
7月26日(金)新宿武蔵野館ほか、全国順次ロードショー
あらすじ・・・
清朝末期。麻薬や人身売買など、あらゆる犯罪と暴力が渦巻く悪の魔窟、金沙村(ゴールド・サンド・シティ)。悪辣なボス、イム・クンホーが支配するその街にやってきた1人の男。巷にはびこる悪を懲らしめながら流浪の旅を続ける正義の好漢、その名もドラゴン。彼にはある目的があった。旅の途中、ドラゴンは2人組の盗賊リトル・マウスとブラック・キャットに襲われるが、鮮やかな機転と華麗なクンフー技でそれを退け、逆に2人の盗賊はドラゴンに弟子入りして旅を共にしていた。ドラゴンと2人の弟子が金沙村に到着した頃、イーグルと呼ばれる伝説の女格闘家もその街にやってきた。彼ら全員の狙いは“シルバー・パール”というチベットの寺院から盗まれた秘宝にあった。そして、もう1人、金沙村のイムを訪ねてやってきた謎の男、ブラック・ジャガー。彼こそ非情な殺人空手の使い手として恐れられる格闘家で、彼が肩に背負い、運んできたものこそ秘宝“シルバー・パール”だった。やがて、“シルバー・パール”を巡り、ドラゴン、ブラック・ジャガー、イーグル、リトル・マウス、ブラック・キャットら最強の強者たちが腕を競い、壮絶な激闘と騙し合いを繰り広げながら、果てしない争奪戦が続いていく…。
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帰って来た ドラゴン«2Kリマスター完全版»
CALL ME DRAGON 神龍小虎闖江湖
製作・監督:ウー・シーユエン(『死亡の塔』監督、『ドランクモンキー/酔拳』製作)
アクション監督:ブルース・リャン 主演:ブルース・リャン、倉田保昭、マン・ホイ、ウォン・ワンシー、ハン・クォツァイ
(1974年度香港映画/カラー/16:9/DCP/99分)
協賛:アートポートインベスト
提供:倉田プロモーション
配給:エデン
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