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公開記念舞台挨拶

映画『うさぎのおやこ』は、昨日3月22日(金)よりシネ・リーブル池袋にて公開がスタートし、4月5日(金)より大阪:シネ・リーブル梅田、京都:UPLINK京都にて公開が続きます。
公開を記念して、3月23日(土)、シネ・リーブル池袋 シアター1にて、主演:徳竹未夏、共演:丈、主題歌「アキラ」を歌われた山本莉那が登壇する舞台挨拶を開催させていただきました。
『うさぎのおやこ』公開記念舞台挨拶
映画『うさぎのおやこ』公開記念舞台挨拶
日程:3月23日(土)
場所:シネ・リーブル池袋
登壇:徳竹未夏、丈、山本莉那(主題歌「アキラ」を担当)

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徳竹未夏、丈、山本莉那登壇

映画『ひとくず』『西成ゴローの四億円』などの上西雄大監督の劇場最新作『うさぎのおやこ』は、軽度の知的障害を持つ娘・来栖玲と、精神疾患を抱える母・梨加が、彼女たちを取り巻く人々の善意と悪意に触れながら、少しずつ光が差し始める日常を描いた人間ドラマ。「ミラノ国際映画祭2023」にて、外国語長編映画 最優秀作品賞、外国語長編映画 主演女優賞(徳竹未夏、清水裕芽)を受賞する快挙を果たした。

本作の舞台挨拶が3月23日に東京・シネリーブル池袋で開催され、主演を務めた母・梨加役の徳竹未夏、借金取り役で共演した丈、主題歌「アキラ」を担当し、ケースワーカー役でも出演した山本莉那が登壇した。

鑑賞後の観客の盛大な拍手で迎えられた徳竹は「私は独身で子供はいないんですけれども、『ひとくず』に次いで子持ちの役で、親子で障害を持っている役でした。娘とも上手くいかないし、自分もお母さんとしてちゃんとできず、いろいろ葛藤する中で、ケースワーカーや精神科医の存在によって、最後は幸せな方向に向かい、明るい未来を描けたと思います」と笑顔で語る。

役作りについて問われると、徳竹は「上西監督が書く作品はすごくわかりやすいので、どうしようと悩むことはなく自由にさせていただきました」と説明。山本は上西監督が作詞した歌詞に合わせて心情を作ることが難しかったようで、「自分の性格が明るいので、玲ちゃんがパパのことをどう思っているのか…というところでの役作りは大変でした。煌々と光るスタジオだと気持ちが暗くなれないので、『電気を薄暗くしてください』『もっと暗くしてください』とお願いして、最後は暗闇の中で歌っていました(笑)」と収録時の裏話を紹介した。

丈は「上西監督の作品にはちょいちょい出させていただいて、今回もワンポイントを美味しく演出していただきました。観ていて自分の演技に感極まりました」と自画自賛して会場の笑いを誘い、「コテコテの東京人なので大阪弁をマスターするのが大変でしたが、とにかく関西弁で“やらしく”演じたいと思いました」と振り返った。

すると、徳竹もとっておきの裏話を披露する。「上西組の映画はわりと私の部屋を使いがちで、来栖親子の部屋も私の部屋を使っています。私んちのドアを丈さんがドンドンドンドンと叩いていました」と暴露。山本が「ご近所さん大丈夫ですか?」と心配すると、徳竹は「撮影中はワチャワチャしていますが苦情はわりとなく…」と答え、「上西監督がレイアウトを変えて雰囲気を変えていますが、6作品くらいで私の家が出てしまっています。わりと土足で入られがち…」と苦笑した。

楽しい舞台挨拶もあっという間で、最後に丈は「本当に胸を打つ映画でした」とアピール。山本は「コロナの時期からスタートしたので見えないものもがありましたが、こうやって劇場で皆様と一緒に拝見できたことをうれしく思います」と喜び、「こんなに号泣するとは思わなかった。演技上手すぎ」と徳竹の芝居に感嘆する。

その声に照れ笑いを浮かべつつ、徳竹は「本当は清水裕芽ちゃんも来たがっていましたが、自転車に乗っていたら車にぶつかるというアクシデントがあって来られませんでした。でも、上映後のみなさまの拍手を裏で聞いていましたので、彼女に伝えたいと思います」と約束し、「彼女は今年26歳くらいですけど、見た目は小っちゃくて可愛い女の子で、当て役の作品だと思います。まだまだ上映しますので、是非とも口コミで広げていただけましたらと思います。ありがとうございました」と頭を下げた。

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『うさぎのおやこ』

シネ・リーブル池袋にて公開中
4月5日(金)より大阪:シネ・リーブル梅田、京都:UPLINK京都にて全国順次公開

物語・・・
軽度の知的障害者の22歳の女性・来栖玲。生まれつき、小柄なためよく子供と見間違われ、自分が“障害者”扱いされることに対しての葛藤を常に持っていた。大好きな父を亡くし、また母・来栖梨加も精神障害者となりネグレクト状態に。一時は母と離れ施設で過ごしていたが、現在は同居している。施設で玲の最大の理解者となる精神科医の柊早苗と出会うも急死により再び心を閉ざしてしまう。
柊の後任に来た若い医師を受け入れられず通院を拒み続けていたある日、その医師の後任に新たな医師、恵比寿丈が着任する。梨加はまともに家賃を払えず、遂には退去を求められ、母に見捨てられそうになった玲は、デリヘルのバイトに応募してしまう。良く分からぬまま契約書にサインをしてしまい、お金を受取ってしまう玲。娘から渡されたそのお金に母、梨加は不安を感じる。
デリヘルで撮影することになった玲は、そこに所属するカナと共に逃亡する。荷物を取りにマンションへ戻った玲に梨加は「あんたのせいでパパは死んだ」と言ってしまう。
決して口にしてはいけないコトバへの後悔と自分のふがいなさに涙し崩れる母、梨加。一方、部屋を飛び出した玲を恵比寿が追うのだが・・・。
うさぎのおやこ
うさぎのおやこ
うさぎのおやこ
うさぎのおやこ

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徳竹未夏 清水裕芽
古川藍 華村あすか 青木玄徳
萩野崇 上西雄大

監督/脚本/プロデューサー:上西雄大
制作:10ANTS 

撮影:前田智広 編集:西山秀明 目見田健 照明:齋藤正貴 音楽:川人千慧
主題歌『アキラ』 作詞:上西雄大 作曲:川人千慧 唄:山本莉那
挿入歌『うさぎのおやこ』 作詞:上西雄大 作曲/唄:saika 編曲:康士郎 ピアノアレンジ:あさお 
「うさぎのおやこ」製作委員会:株式会社10ANTS Northern country株式会社 身元保証ドットコム株式会社 株式会社大信SE 配給:ニチホランド
2024年/日本/カラー/87分
© 「うさぎのおやこ」製作委員会

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