映画『正欲』学生限定試写会朝井リョウによる小説『正欲』を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化した映画『正欲』が、11月10日(金)より全国公開いたします。 この度、第36回東京国際映画祭でコンペティション部門観客賞&最優秀監督賞をダブル受賞した本作が、11月2日(木)に学生限定試写会を実施。主要キャラクターのひとりを演じた磯村勇斗が登壇し、学生たちからの質問に答えながら、本作の役作りや撮影時のエピソードについてトークした。 |
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磯村勇斗登壇朝井リョウによる発行部数50万部突破のベストセラーを映画化した本作。原作小説は、とりわけ学生の購買率が高いとされていることから、この度親和性の高い学生限定の試写会が開催された。イベントに登壇したのは、本作の主要キャラクターの一人で、新垣結衣演じる夏月と”ある秘密“を共有する佳道を演じた、磯村勇斗。大きな拍手に包まれステージに登壇した磯村は、本作が第36回東京国際映画祭でコンペティション部門観客賞と最優秀監督賞をダブル受賞したことについて、「岸善幸の最優秀監督賞はイコール作品賞だと思います。何より一番嬉しいのが観客賞。お客さんの声が一番大切だと思うので、参加した僕らも一番嬉しいんです。『正欲』公開直前にダブル受賞で良いスタートが切れそうだなと思います!」と笑顔でコメント。受賞を知ってすぐに岸監督にも連絡したといい、「おめでとうございますとメッセージを送ったら、次の日監督から『すみません遅くなりました、爆睡してました』と返ってきて(笑)。別の作品の現場でお忙しそうだったのですが、すごく喜んでいました」と、岸監督との微笑ましいやりとりについて明かした。 映画を鑑賞したばかりの学生客たちからは、独特で時に鋭い観点からさまざまな質問が飛び交い、磯村も思わず「学生の皆さんの質問面白いですね、ライターとかやったほうがいいよ!」と感心するほどの盛り上がりに! 撮影で印象的だったシーンについて、磯村演じる佳道と新垣演じる夏月が、楽しそうにお互いを動画で撮り合う画面について問われた磯村は、「夏月とのシーンはものすごく楽しかった!」と笑顔でコメント。「監督からスマホを渡されて、『これも後で使うからね』とプレッシャーをかけられたんですよ(笑)。だから新垣さんをちゃんと美しく撮らなきゃいけないと思って、佳道として、夏月の良い表情を押さえようという気持ちで挑みましたね。現場では相当はしゃいでいましたし、演じていても楽しかったですね」と、撮影当時の心境について明かした。 磯村ファンだという大学生からは、“欲を消費する側”と“欲の対象者”の対比についての質問が。磯村は、芸能の世界に身を置く者として、自分の仕事が“欲の対象”になりえることに言及しながら、「嫌いな言い方ですが、僕らは“商品”と呼ばれることがあって、消費されたりいろんな欲の対象になりえる。それは仕方ないし、割り切っているところもあります。だからこそ、あえて“商品”という言葉を皮肉として生かすならば、『ちょっとフレーバーを変えつつ長く愛される商品でいたい』と思うんです。消費される生き物である限りゼロにはさせない、という考えでやっています」と、俳優としての思いや決意について力強く語った。 イベントの最後には、磯村から試写会に参加した学生たちにメッセージが贈られた。 |
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『正欲』岸監督が並々ならぬ思いで作り上げた、いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作誕生!11月10日(金)、全国ロードショー X(Twitter): Instagram: 映画『正欲』の原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語り、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。 検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じる。
物語・・・ |
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原作:朝井リョウ『正欲』 新潮文庫刊 原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る通り、共感を呼ぶ傑作か、目を背けたくなる問題作か・・・「この衝撃は読んでみないとわからない」「もう読む前の自分には戻れない」と、続々と読者が増え続けている。 主題歌:Vaundy『呼吸のように』 |
稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香
監督・編集:岸善幸 原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
主題歌:Vaundy『呼吸のように』(SDR)
撮影:夏海光造 照明:高坂俊秀
製作:murmur
制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給:ビターズ・エンド
©2021朝井リョウ/新潮社
©2023「正欲」製作委員会
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/ヴィスタ/134分/映倫G