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第36回東京国際映画祭 黒澤明賞受賞者決定

TIFF2023 第36回東京国際映画祭
東京国際映画祭は日本が世界に誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、新たな才能を世に送り出していきたいとの願いから、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる賞として、昨年14年ぶりに黒澤明賞を復活しました。昨年はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督が受賞した同賞ですが、今年は、山田洋次監督、檀ふみ氏、奈良橋陽子氏、川本三郎氏、市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの5名の選考委員が選考した結果、受賞者はグー・シャオガン監督とモーリー・スリヤ監督に決定しました。黒澤明賞の授賞式は10月31日(火)に帝国ホテルにおいて開催予定です。

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グー・シャオガン監督

グー・シャオガン監督は、大学ではアニメ・漫画コースを目指していたが、希望通りに進めず、服飾デザインとマーケティングを専攻。在学中に映画作りに開眼。北京電影学院社会人コースなどを聴講して学び、ドキュメンタリーや短編の劇映画から撮り始めました。その後、初長編映画となる本作『春江水暖〜しゅんこうすいだん』は2年に渡る撮影期間の後、完成し、デビュー作にして2019年カンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング作品に選ばれて、大きな話題となり、第20回東京フィルメックスのコンペティション部門にも出品され、審査員特別賞に輝きました。
グー・シャオガン_Dir_Xiaogang-Gu_東京国際映画祭

グー・シャオガン監督コメント

第36回東京国際映画祭のご厚意と信頼により私に授与いただくこの栄誉は、黒澤明監督からの厳格な戒めのようにも思えます。
黒澤監督から「グー・シャオガンよ、映画とは真に何たるものかを探求しなさい。その答えを模索することが、映画を作り続けるということだ」と言われているようです。
長い年月をかけて「映画とは何か」という問いに向き合っていけたらと思います。
ありがとうございました!

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モーリー・スリヤ監督

モーリー・スリヤ監督は、2008年に初の長編映画作品となった『フィクション。』で、インドネシア映画祭で最優秀作品賞を含む4つの賞に輝くなど、国内外で高い評価を得ました。2013年の第2作目の『愛を語るときに、語らないこと』は同年に東京国際映画祭に出品、またサンダンス映画祭に出品された初めてのインドネシア映画となりました。その後、2017年の『マルリナの明日』はカンヌ映画祭監督週間を皮切りに米国、カナダ、日本を含む14か国で劇場公開されました。同作品は第18回東京フィルメックス最優秀賞を受賞したほか、第91回アカデミー賞外国語映画賞にインドネシアを代表して出品されました。
モーリー・スリヤ_Dir_Mouly Surya_東京国際映画祭

モーリー・スリヤ監督コメント

物語、漫画、アニメ、そして後に映画が大好きになった私は、自分の名前が黒澤明と一緒に語られるなんて夢にも思っていませんでした。何しろ、その頃はまだ少女で、映画の撮影現場を率いる人物というイメージとはまったくかけ離れていました。それから十数年後、私はこの賞を受賞することになり、私の世界は変わりました。本当に光栄なことですし、このような形で私の人生を変えてくれた東京国際映画祭と選考委員の皆様に感謝します。

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<第36回東京国際映画祭 開催概要>

■開催期間:2023年10月23日(月)〜11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 
■公式サイト:www.tiff-jp.net
第36回東京国際映画祭

■開催期間:2023年 10 月25 日(水)〜27 日(金)
■会場:東京都立産業貿易センター浜松町館 
■公式サイト:www.tiffcom.jp

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©TIFF
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