北海道先行公開決定この度、アイヌ民族の壮絶な歴史を描いた映画『カムイのうた』の北海道先行公開が決定しました。 本作は、全てに神が宿ると信じ、北海道の厳しくも豊かな自然と共存して生きてきたアイヌ民族の実話に基づいた物語。 北海道の先住民として独自の文化を築いてきたアイヌ民族は、やがて和人(大和民族)によって差別と迫害の日々を余儀なくされます。生活の糧であった狩猟・サケ漁が禁止され、住んでいた土地を奪われ、アイヌ語が禁止され、土人と呼ばれ差別されるのです。同じ民族ではないという理由だけで――。文字を持たないアイヌ民族は、自らの文化を口伝えで伝承するという独特の文化を持っています。それがユーカラと呼ばれる叙事詩。このユーカラを日本語に翻訳し「アイヌ神謡集」として後世に残した実在の人物・知里幸恵をモデルに彼女の壮絶な生涯を描いた作品が誕生しました。
テルに思いを寄せるアイヌの青年一三四(ひさし)を2015年公開の映画『ソロモンの偽証』での怪演で一躍注目され演技派として活躍している望月歩が演じています。そしてテルの叔母イヌイェマツを演じるのは、ミュージカル『レ・ミゼラブル』で世界的に脚光を浴びた島田歌穂。本作の主題歌も担当しています。更にテルに自分の言葉でアイヌの文化を後世に残すことを勧めたアイヌ語研究第一人者の兼田教授を加藤雅也が、その妻を清水美砂といったベテラン俳優たちが演じ、本作に重厚感を与えています。 そして本作のメガホンをとった菅原浩志監督は「アイヌ神謡集」の序文をダイナミックな映像で表現。四季折々の北海道の雄大な自然美をスクリーンに投影させ、自然と共存したアイヌの歴史を描き、「天真爛漫な稚児のように」を失いつつある現代の自然と文化に警鐘を鳴らしています。北海道という広大な大地が織り成す豊かな自然は、その恵みのもと全ての人類が共生するという自由の象徴として捉えることができるでしょう。 |
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各キャストのコメント到着【吉田美月喜 コメント】私が演じたテルは実在された知里幸恵さんをモデルとしたアイヌ民族の女性です。 【望月 歩 コメント】一三四を演じさせていただきました望月歩です。 【島田歌穂 コメント】私の父は北海道出身ですが、今回初めてアイヌの方々の悲惨な歴史に触れ、その中で大切に伝えられてきたユーカㇻを歌わせていただくことの重みに心が震える思いになりながらも精一杯歌わせていただきました。 【清水美砂 コメント】何故アイヌ民族の映画が出来ないの?長年思っていた私のもとに まるで“必然の出会い”の様にこのお話を頂きました。 【加藤雅也 コメント】私が演じた兼田教授という人物は、どんなことが起ころうとも、自分が信じたことは正しいという信念があり、物事をどんどん進めていく強烈なキャラクターです。私はこれまで冷静でクールなキャラクターを演じることが多かったのですが、本作では自分のペースに周りを巻き込んでいくという情熱的な人物をとても楽しく演じることができました。 |
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『カムイのうた』2023年11月、北海道先行公開決定 公式サイト: 物語・・・ |
出演:吉田美月喜、望月歩、島田歌穂、清水美砂、加藤雅也
監督・脚本 菅原浩志 プロデューサー:作間清子 主題歌:島田歌穂
製作:シネボイス 製作賛助:写真文化首都「写真の町」北海道東川町
配給:トリプルアップ
Ⓒシネボイス 上映時間:125分