映画情報どっとこむ ralph

@大阪アジアン映画祭舞台挨拶

坂口健太郎が主演を務める映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』が、4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となります。

この度、本作のメガホンをとった伊藤ちひろ監督と、企画・プロデュースをつとめた行定勲プロデューサーが、大阪アジアン映画祭のクロージングセレモニーに登壇しました。 
『サイド バイ サイド 隣にいる人』伊藤ちひろ監督・行定勲プロデューサー
日程:3月19日(日) 
会場:ABCホール
登壇:伊藤ちひろ監督、行定勲プロデューサー

映画情報どっとこむ ralph

伊藤ちひろ監督、行定勲P登壇

登壇に先駆け、主人公・未山を演じた坂口健太郎からのビデオメッセージが流され、「本日は会場に伺えず残念ですが、世界で初めて大阪アジアン映画祭で皆さんにご覧いただけるということで、非常に嬉しく思っております。」と観客にメッセージを送ると、会場からは温かい拍手が送られた。

そして、伊藤ちひろ監督、行定勲プロデューサーが登壇し、「初めて世界で作品を見ていただいく場が、映画好きの方々が集まっていただいている映画祭でとても光栄に思います。」と伊藤監督が挨拶。続いて行定は、「12年前にこの映画祭で審査員を務めさせていただいて、その時から来ていらっしゃる方もいると思いますが、この映画祭は熱いです。スクリーンで映画を観る人が減っている中で、劇場に来て、この空間だけで緊張感を感じられるのはなかなかできない体験。いま、アジアの映画がなかなか輸入されなかったり、上映されなかったりしますが、それを見逃さず、しかも、他作品でもトークセッションも、ものすごく盛り上がっていて、そういう映画祭で伊藤監督の作品がクロージング作品として上映されて嬉しいです。」と喜びを語る。

今回、企画・プロデュースとして本作に名を連ねている行定は、最初の企画書の段階から心動かされていたことを明かし、「初めてこの作品の企画書を見たとき、“これ俺が撮りたい”って言ったら、伊藤監督に“ダメ”って言われました。(笑)」と、まさかの“直談判”があったことを明かす。「それで、完成したものをみたら、“あ、これは俺が撮っちゃダメだったな”と思いました。そんな風に感じさせられてしまうくらい、非常に余白があって、素晴らしい映画です。」と絶賛。更に、「(本作は)観る方によって色々な解釈ができる映画です。『サイド バイ サイド 隣にいる人』は独創的な挑戦をしています。それをこの、大阪アジアン映画祭という独創的な作品が集まっているところで、クロージング作品に選出していただけたことが非常に光栄に思っております。」と感謝の気持ちを伝えた。

本作を撮ることになったきっかけを尋ねられた伊藤監督は、「この映画を撮る時に、坂口健太郎さんを撮りたいという気持ちが最初にありました。彼が持っている内面的な柔らかさや、外見的に美しいフォルムを活かせる主人公像はどんなキャラクターだろうなって考えていた時に、“自分の中の欲があまりないのに、人の欲に対して敏感に感じてしまう役”が思い浮かんで、死生観とか色々なものをひっくるめて、境界線なく色々なものを惹きつける人物を思いついたところから始まっています。」と振り返った。
主演の坂口健太郎の印象や魅力に関しては「経験値も重ねられていて、発想もすごく豊かで、賢い方。ものすごく知的さもあり、自分の持っているものの良いところをすごくわかっていて、それを最大限に活かせる役者さんだなと思います。」と絶賛。
更に本作の見どころ、注目してほしいポイントを尋ねられると、行定は「着眼点が非常に面白いですし、いつも肝心なところを伊藤監督はあえて描かないんですよね。そこで起こっている事象の裏側に、別のものが働いているんです。それを、観客一人一人が何が発生したのかと想像することで、違った色に見える。いつの間にか予想と違うところに誘われてきます。その流れに委ねていって、観客にあるものが答えです。そんな広がりを楽しんでいただければ。」と答えた。

そして、最後に伊藤監督は「今回、すごく美しい映画にしようと思いを持ってつくりました。自然の美しさはもちろん、人とのつながり、輝き、そういったものを感じていただける作品になったらいいなと思いますし、行定さんからもお話があったように、余白、映画を見た後の考える時間を含めて、この映画を楽しんでいただければと思います。」と伊藤監督が観客に挨拶し、イベントは幕を閉じた。

映画情報どっとこむ ralph

『サイド バイ サイド 隣にいる人』

4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開
『サイド バイ サイド 隣にいる人』
『サイド バイ サイド 隣にいる人』
『サイド バイ サイド』=隣同士で/一緒に という題名を冠された本作は、リアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく物語。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)をはじめ、行定勲と数々の作品を作り出してきた伊藤ちひろがオリジナル脚本を書き下ろし、監督も務めた。美術・装飾スタッフ出身である伊藤監督の感性が光る詩的な映像世界の主人公を演じるのは、坂口健太郎。目の前にいない“誰かの想い”が見える不思議な力を持ち、傷ついた人々を癒す青年・未山を、柔らかな雰囲気で魅せる。更に、かつて起きたある事件がきっかけで、未山の前から姿を消していた元恋人・莉子を、乃木坂46からの卒業発表後初の映画出演となる齋藤飛鳥が演じる。そのほか、未山と共に生活を共にしている看護師の恋人・詩織に市川実日子、ある日突然未山の目の前に現れる謎の男・草鹿に浅香航大。詩織の娘・美々(みみ)に磯村アメリといった、個性的なキャストが名を連ねる。

物語・・・
目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口健太郎)。その不思議な力で身体の不調に悩む人や、トラウマを抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人の詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。 そんな彼はある日、自らの”隣”に謎の男(浅香航大)が見え始める。これまで体感してきたものとは異質なその想いをたどり、遠く離れた東京に行きついた未山。その男は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、更には元恋人・莉子(齋藤飛鳥)との間に起きた”ある事件”の顛末を語る。 未山は彼を介し、その事件以来一度も会うことがなかった莉子と再会。自らが“置き去りにしてきた過去”と向き合うことになる・・・。
やがて紐解かれていく、未山の秘密。彼は一体、どこから来た何者なのかー?
『サイド バイ サイド 隣にいる人』

***********************************

坂口健太郎
齋藤飛鳥 浅香航大 磯村アメリ
茅島成美 不破万作 津田寛治 井口理(King Gnu)
市川実日子

監督・脚本・原案:伊藤ちひろ
音楽:小島裕規 “Yaffle” 
主題歌:「隣」クボタカイ (ROOFTOP/WARNER MUSIC JAPAN)

エグゼクティブプロデューサー:小西啓介 倉田奏補 古賀俊輔 佐藤政治 前信介 企画・プロデュース:行定勲 プロデューサー:小川真司 新野安行
音楽プロデューサー:北原京子 
撮影:大内泰 照明:神野宏賢 
録音:日下部雅也 音響効果:岡瀬晶彦(J.S.A)
美術:福島奈央花 装飾:遠藤善人 衣裳:高橋さやか 地紙 芽 ヘアメイクデザイン:倉田明美 ヘアメイク(坂口健太郎担当):廣瀬瑠美 ヘアメイク:吉田冬樹 高品志帆 
編集:脇本一美 VFXスーパーバイザー:進威志 スクリプター:押田智子 助監督:木ノ本豪 制作担当:大川哲史
製作:「サイド バイ サイド」製作委員会
制作プロダクション:ザフール
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ 
©2023『サイド バイ サイド』製作委員会

関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ