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鈴木亮平x宮沢氷魚高山真の自伝的小説「エゴイスト」。 この度、映画『エゴイスト』日本外国特派員協会記者会見を実施いたしました。出演の宮沢氷魚、監督の松永大司が登壇し、海外メディアによる試写鑑賞後の質疑応答機式の会見となりました。 宮沢はアメリカ・サンフランシスコ生まれ。幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、高校卒業後2年間カリフォルニア大学に留学経験ありのネイティブレベルの英語力を駆使して海外に向けた会見に臨みました。 |
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日本外国特派員協会記者会見宮沢は英語を話すのは久しぶりだと話したが、「お招きいただき光栄に思います。また、素晴らしい監督とご一緒することができて感謝しています。ここにくるのは前々からの夢だったので嬉しいのですが、英語を話すのは久しぶりなのでお聞き苦しい点があったらご容赦ください。」と冒頭から流暢な英語で自己紹介と挨拶をした。 続いて龍太役を引き受けた理由について聞かれた宮沢は、実は2度ほどオファーがあったことを明かした。「今回のオファーを受けるそのさらに2年前に1回目のオファーがあったときは実現できませんでした。そこから再度お話をいただいたときに決め手となったのは15年来の友人との体験でした。彼はゲイで、知り合ってからずっと、心地よく過ごせる自分の居場所を探しているように感じました。この映画を作ることを通して、友人のためになるのではないか、そしてLGBTQ+コミュニティのためにもなるのではないかと考えました。」と自身の体験から出演を決めたことを明かした。 会場から質問を募ると、早速松永監督へ『エゴイスト』と言うタイトルの理由が聞かれた。高山真さんの小説「エゴイスト」が原作となった本作だが、タイトルの理由はそれだけではなく、「一般的に『エゴイスト』と言う言葉はポジティブな意味では使われない。この映画で描かれている「エゴイスト」については、主人公の行動が悪いことなのか、良いことなのか、愛のあり方とはどういうことなのか、を問いたいなと思ってそのままつけました。観る前と観た後とで、「エゴイスト」の意味が変わると良いなと思います。」とタイトルに込められた思いを明かしてくれた。 演出について聞かれた宮沢は、「松永監督の演出がユニークで、撮影に入る前にリハーサルを重ねていきました。脚本ベースではなく、監督からはシーンの展開の説明のみだったので、即興で芝居をする感じでした。、脚本に書かれている言葉がそのままセリフになるのではなく、お互いに開かれた気持ちで自由にやらせていただいたので、いきいきとした芝居になったかなと思います。慣れない撮り方でしたが、自分の感情が湧き出て刺激的な体験となりました。」とこれまでにない、演出と現場であったことを告白。見事な英語を披露した。 続いてクレジットの中に出てくるIntimacy choreographerという役割について、Intimacy シーンを撮るにあたってどのように感じたかという質問に宮沢は、「過去にIntimacy choreographerが現場に付くというのがこれまでの現場ではありませんでした。これからはIntimacy choreographerがいないという現場が想像できません。こういうサポートがあるというのは日本映画において大きな一歩であると思います。」とIntimacy choreographerの存在が安心できる上にIntimacy シーンの同意については必要であると回答した。 海外記者からミヤタ廉とSeigoは現場ではどういったことをしたたのか具体的に質問されると「細かく所作やセックスのシーンなど細かい部分を一緒にモニター越しで観てもらい、役者が何か演技でわからないことがあったときは、常に2人(ミヤタ廉、Seigo)に質問してもらうようにしていました」とふたりの役割について説明した。 記者から宮沢に、更迭された首相秘書官のLGBTQ +に関する不適切な発言に対してどう思われるのか、そして日本社会のLGBTQ +に対する理解不寛容、法制化の遅れに対してどう思うのか質問されると宮沢は、政治的な発言はあまり表立って述べてこなかったと語るも、「発言が出たことによって、たくさんの人が声を上げて、その失言に意見をする姿をたくさん見ることができました。日本の今までの歴史を考えても、間違いなく前進はしていると思いますが、他国に比べると遅れを取っているところもあると思います。そんな中、世論がたくさんの声を上げたことは日本の未来に希望が見えました。とても悲しい出来事ですが、それによって前向きな皆の意思の強さが見えましたし、そこに、もっと注目が集まってもいいんじゃないかなと思っています」と自身の気持ちを露わにした。 最後に司会者より、宮沢にどうしてもしたい質問があるとのことで、「2015年に鈴木さんが外国特派員協会記者会見に登壇され、なぜハリウッドに出ないのかという質問に対して鈴木さんはまだ日本で学ぶことがたくさんあると答えたが、宮沢さんはいかがでしょうか。」と質問すると宮沢は、「海外で活躍することは大きな夢の一つではあり、ハリウッドやアメリカだけでなく国外のどこかで活躍するために試行錯誤しています」と語った。そして今年ロンドンに行く機会があり、海外の役者に圧倒され、「自分も近い将来願わくば海外で撮影された作品を携えて、日本外国特派員協会記者会見に参加するために最善を尽くして頑張ります。」と海外進出への意欲を示した。 |
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『エゴイスト』公式ウェブサイト: 公式Twitter: 公式Instagram: ストーリー |
出演:鈴木亮平 宮沢氷魚
中村優子 和田庵 ドリアン・ロロブリジーダ/柄本明
阿川佐和子
原作:高山真「エゴイスト」(小学館刊)
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子 音楽:世武裕子
企画・プロデューサー:明石直弓 プロデューサー:横山蘭平 紀嘉久
ラインプロデューサー:和氣俊之 撮影:池田直矢 照明:舘野秀樹
サウンドデザイン:石坂紘行 録音:弥栄裕樹 小牧将人 美術・装飾:佐藤希 編集:早野亮 LGBTQ+inclusive director:ミヤタ廉
スタイリスト:篠塚奈美 ヘアメイクデザイン:宮田靖士 ヘアメイク:山田みずき 久慈拓路 助監督:松下洋平 制作担当:阿部史嗣
制作プロダクション:ROBOT 製作幹事・配給:東京テアトル 製作:「エゴイスト」製作委員会(東京テアトル/日活/ライツキューブ/ROBOT)
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© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会