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黒澤明×カズオ・イシグロ

黒澤明の不朽の名作『生きる』(1952年)が、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの手によって第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇ります。
『生きる LIVING』
黒澤明×カズオ・イシグロ。70年の時を経てもなお、観るものすべての心に光を灯すこの映画のメッセージは、サンダンス映画祭、ヴェネチア国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、トロント国際映画祭、東京国際映画祭といった世界各地の映画祭、そして昨年より公開された様々な国で称賛の声が上がっています。

英国アカデミー賞4部門ノミネート

そして本日発表された英国アカデミー映画賞(通称:BAFTA)では、英国作品賞、主演俳優賞(ビル・ナイ)、脚色賞(カズオ・イシグロ)の4部門にノミネートされました。

小説「日の名残り」、「わたしを離さないで」などで知られるノーベル賞作家カズオ・イシグロは、若かりし頃にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語っています。そんな彼が脚本を手掛け、この鬱屈した時代に新しい『生きる』を誕生させました。監督は2011年に『Beauty』(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。『ラブ・アクチュアリー』、『アバウト・タイム 愛おしい時間について』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演しているイギリスの名優ビル・ナイが主演を務め、本年度のオスカー候補の1本と言われています。
ビル・ナイは、昨年12月に発表された第48回ロサンゼルス映画批評家協会賞主演賞を受賞、また2023パームスプリングス国際映画祭では、インターナショナル・スター賞を受賞。
先日発表されたSAG(全米映画俳優組合賞)の主演男優賞にノミネート、そして米バラエティは、1月23日に発表される第95回米アカデミー賞主要部門のノミネート予測にも、主演男優部門でビル・ナイの名前を挙げています。

本授賞式は、英国時間2月19日(日)に開催され、受賞者が発表されます。

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『生きる LIVING』

3月31日(金)全国ロードショー

公式HP:
ikiru-living-movie.jp

ストーリー
1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプ背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら事務処理に追われる毎日。家では孤独を感じ、自分の人生を空虚で無意味なものだと感じていた。
そんなある日、彼は医者から癌であることを宣告され、余命半年であることを知る―
彼は歯車でしかなかった日々に別れを告げ、自分の人生を見つめ直し始める。手遅れになる前に充実した人生を手に入れようと。仕事を放棄し、海辺のリゾートで酒を飲みバカ騒ぎをしてみるが、なんだかしっくりこない。病魔は彼の身体を蝕んでいく…。ロンドンに戻った彼は、かつて彼の下で働いていたマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に再会する。今の彼女は社会で自分の力を試そうとバイタリティに溢れていた。そんな彼女に惹かれ、ささやかな時間を過ごすうちに、彼はまるで啓示を受けたかのように新しい一歩を踏み出すことを決意。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる。
『生きる LIVING』

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出演:ビル・ナイ/エイミー・ルー・ウッド/アレックス・シャープ/トム・バーク
原作:黒澤明監督作品『生きる』
監督:オリヴァー・ハーマナス
脚本:カズオ・イシグロ
音楽:エミリー・レヴィネイズ・ファルーシュ
製作:Number 9 F
スクリーンサイズ: 1.48:1
©Number 9 Films Living Limited
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