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公開記念舞台挨拶

第72回ベルリン国際映画祭をはじめ各国の映画祭に出品が決定、世界が熱視線を送る三宅唱監督の最新作『ケイコ 目を澄ませて』が12月16日(金)よりテアトル新宿ほかにて全国公開中です。

この度、公開記念舞台挨拶が行われ、主演の岸井ゆきの、ケイコを見守る会長役の三浦友和、そして三宅唱監督が登壇しました。
『ケイコ-目を澄ませて』公開記念舞台挨拶
映画『ケイコ 目を澄ませて』公開記念舞台挨拶
日時:12月17日(土)
会場:テアトル新宿
登壇:岸井ゆきの、三浦友和、三宅唱監督

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ついに日本での凱旋公開

ケイコ役の岸井は「やっと公開ができて感激しています。もう嬉しい以外の言葉が浮かびません。とても嬉しいです」と気色満面。岸井ゆきの『ケイコ-目を澄ませて』公開記念舞台挨拶
ケイコ(岸井)を見守るジムの会長を演じた三浦も「上映後の拍手が外にも漏れ聞こえてきたので皆さんが好意的に受け取ってくれたと思っています。きっと海外映画祭でも同じような反応だったのかな?」と嬉しそう。三宅監督は「照明がまぶしくて客席がよく見えない!」と会場を笑わせつつ「観客の皆さん全員の眼差しがスクリーンに向かっているなんて…やはり映画館って素晴らしい!」と劇場での封切りに感慨深そうだった。

先んじて本作を鑑賞した観客からは「岸井が凄すぎる!」との絶賛が寄せられている。
岸井は「手話やボクシング、フィルム撮影など色々な挑戦をさせてもらいました。最初はケイコを一人で背負わないといけないのかなと思って不安や恐怖があったけれど、撮影の前から三宅組が完成していて、みんなで一緒に映画を作っているのが感じらました」とワンチームを実感。
三浦は岸井について「クランクインの日からボクサーとして体も精神も仕上がっていた。3か月のトレーニングでここまで出来るとは、女優としての凄さも垣間見られます。この映画は岸井さんにとって代表作だと思う」と太鼓判を押した。三浦友和『ケイコ-目を澄ませて』公開記念舞台挨拶

岸井演じるケイコを撮る上で意識した点について聞かれた三宅監督は「岸井さんの力!」と岸井の俳優魂を絶賛して「それを邪魔しないように撮ろうと思った。撮りこぼすことはできないぞ!と思っていました」と並々ならぬ気合で対峙した様子。三宅唱監督『ケイコ-目を澄ませて』公開記念舞台挨拶そんな三宅監督について三浦は「任侠映画を撮りそうな見た目をしていますが、神経の細やかな優しい人です」と笑わせて、三宅監督の緊張をほぐしていた。

ケイコと会長が鏡越しで行うシャドーボクシングは、見ている観客までも涙してしまう名シーン。岸井が「会長から差し出された手をケイコが打つところは、その場のアドリブが本編に採用されたもの。ケイコとして喜びを感じた瞬間でもあります」と舞台裏を明かすと、三浦も「目の前に仕上がっているケイコがいるので、何の苦労もなくシーンが成立した」と撮影時の手応えを語った。

さらに三浦は岸井について「岸井さんは可愛らしいでしょう?小柄だし、ケイコって感じがする。でも今日は底の高い靴を履いているよね?いつもはもっと小さいのに」とニヤリとすると、岸井も「普段から竹馬に乗っています!」と息の合ったジョークを披露。

また三浦が岸井と松浦慎一郎の高速ミット打ちを見どころに挙げると、岸井は当該シーンについて「どう打つかは決まっておらず、体の動きに合わせて即興で打ち返しました。それもあって終わった後の私の表情は本物です。ヨッシャ、できたっ!…みたいな」と満面の笑みを見せた。

最後に主演の岸井は「この映画は生き方のお話です。色々な方に伝わるものがあると思う。皆さんの感想をいくつか読ませていただき、とても感慨深い気持ちになっています。この作品がもっともっと羽ばたいて私たちから見えなくなるくらいまで行ってほしい。“映画”が皆さんにとって大事なものになる、そのきっかけとなるような作品になったら嬉しいです」と思いを込めて語った。

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『ケイコ 目を澄ませて』

公式サイト:
@keiko-movie/ 

公式twitter:
@movie_keiko

本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得て、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が新たに生み出した物語。ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえない中、じっと<目を澄ませて>闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心のざわめきを16mmフィルムに焼き付けた。そして本年2月に開催されたベルリン国際映画祭でプレミア上映されると「すべての瞬間が心に響く」「間違いなく一見の価値あり」と熱い賛辞が次々に贈られ、その後も数多くの国際映画祭での上映が続いている。主人公・ケイコを演じた岸井ゆきのは、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開く。ケイコの実直さを誰よりも認め見守るジムの会長に、日本映画界を牽引する三浦友和。その他、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中島ひろ子、仙道敦子など実力派キャストが脇を固める。ケイコの心の迷いやひたむきさ、そして美しさ。全てを内包した彼女の瞳を見つめているうちに、自然と涙が込み上げてくる――。

物語
不安と勇気は背中あわせ。震える足で前に進む、彼女の瞳に映るもの――
嘘がつけず愛想笑いが苦手なケイコは、生まれつきの聴覚障害で、両耳とも聞こえない。再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ねる彼女は、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。母からは「いつまで続けるつもりなの?」と心配され、言葉にできない想いが心の中に溜まっていく。「一度、お休みしたいです」と書きとめた会長宛ての手紙を出せずにいたある日、ジムが閉鎖されることを知り、ケイコの心が動き出す。
『ケイコ-目を澄ませて』

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岸井ゆきの
三浦誠己 松浦慎一郎 佐藤緋美
中原ナナ 足立智充 清水優 丈太郎 安光隆太郎
渡辺真起子 中村優子
中島ひろ子 仙道敦子 / 三浦友和

監督:三宅唱
原案:小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
脚本:三宅唱 酒井雅秋
製作:狩野隆也 五老剛 小西啓介 古賀俊輔
エグゼクティブプロデューサー:松岡雄浩 飯田雅裕 栗原忠慶
企画・プロデュース:長谷川晴彦 チーフプロデューサー:福嶋更一郎
プロデューサー:加藤優 神保友香 杉本雄介 城内政芳
French Coproducer: Masa Sawada
撮影:月永雄太 照明:藤井勇 録音:川井崇満 美術:井上心平 装飾:渡辺大智
衣裳:篠塚奈美 ヘアメイク:望月志穂美 遠山直美
ボクシング指導:松浦慎一郎 手話指導:堀康子 南瑠霞 手話監修:越智大輔
編集:大川景子 音響効果:大塚智子 助監督:松尾崇 制作担当:大川哲史
製作:「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会(メ~テレ 朝日新聞社 ハピネットファントム・スタジオ ザフール)
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業  制作プロダクション:ザフール  配給・ハピネットファントム・スタジオ
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/99分

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