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公開記念舞台挨拶

この度、『探偵はBARにいる』(11)や『 HOKUSAI 』(20)など有名作品を手掛ける橋本一監督によるオリジナル作、映画『グランギニョール』が絶賛公開中です。この度、10月29日(土)に東京・池袋の池袋シネマ・ロサにて浦上晟周、曽田亮介、山田瑛瑠、市川理矩、橋本監督が登壇する舞台挨拶が行われました。

トークイベントでは、世界初の新感覚 BL学園ホラーが公開されてどう思うのかや、女装してどうだったのか、共演者にそんな女装をした小宮璃央と曽田陵介と共演された印象など現場の雰囲気やエピソードが5人によって語られました!
「グランギニョール」公開記念舞台挨拶
映画「グランギニョール」公開記念舞台挨拶
日付:10月29日(土)
場所:池袋シネマ・ロサ
登壇:浦上晟周、曽田陵介、山田瑛瑠、市川理矩、橋本一監督

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浦上晟周、曽田陵介ら登壇

映画ファンには『相棒』シリーズや『探偵はBARにいる』といった作品のイメージの強い橋本監督だが、どのようにして“BL学園ホラー”を作るに至ったのか? 橋本監督は「もともと、ホラーは好きだったけど、チャンスがなかったんです。チャンスをいただけて何か作ろうとなった時、女の子がキャーキャーと逃げ回って殺されるホラーはあるけど、男の子がキャーキャーと逃げ回るのはあまりないなと思って、(男女が)逆転した映画をやってみましょう! と。そのためにみなさんに酷い目に遭っていただきました(笑)」と明かす。

BLとホラーという異色の組み合わせについても橋本監督は「『どうしよう、僕たち…』と逃げ回るのと『でも、僕、キミのことが好きで…』というのが相性がいい気がしたんです。僕自身、参考にBL漫画を読んでみて、面白くてハマりました。(BLの)耽美な世界と(ホラーの)血の世界って相性がいいなと組み合わせてみました」と語った。

この日の登壇陣で最も撮影でひどい目に遭ったのは曽田さんとのこと。曽田さんは「オーディションで監督にお会いして『学生の時、何のスポーツしてたの?』とか聞かれたんですけど、まさかこんな映画になるとは…(笑)」と驚きを口にする。

一方、市川さんはなぜかオーディションの席で監督に「人生相談をしていた(笑)」とのこと。橋本監督は「なぜか『俺、こういうオーディション、全部落ちるんですよ』『だから俺、ダメなんですよ…』って反省会になってた(笑)」と述懐し、市川さんも「最初は『身体は鍛えてる?』とか普通の話をしてたのに、なぜか自分のことを全部しゃべってた(笑)」と不思議そうに語っていた。

また、エキセントリックな笑みが印象的なヒルコを演じた山田さんは「こういう役をいつかやってみたいと思ってました! ホアキン・フェニックスの映画『ジョーカー』を見て、あれができたらカッコいいなぁ…と思ってたら『え? できるの?』という感じで。嬉しくて楽しかったんですけど、笑うのに疲れて、頭がくらくらするくらい笑っていました」と充実した表情で撮影をふり返り、曽田さんからも「劇中、(ヒルコは)ヤバかった! 狂ってた」と称賛されていた。

ちなみに、自身の役以外で演じてみたかった役柄を尋ねると、曽田さん、山田さん、市川さんは、浦上さんが演じたテシオ一択。「カッコいい! 『何考えてるんだろう、このひと?』って感じで、魅力的だった」(曽田さん)、「クールな感じでカッコいい!」(山田さん)、「一番カッコいい。クールで最高!」(市川さん)と浦上さんは共演陣の羨望をひとり占めにしていた。

一方、浦上さん自身は、曽田さんが演じたアマガミを演じてみたかったそう。「(アマガミは)テシオと真逆の位置にいるキャラクター。テシオみたいなクールで冷酷で何を考えてるかわかんないキャラクターはこれまでやったことがなくて、いつかやりたかったけど、アマガミはその対極で、この映画の世界観を象徴するセリフもある。アマガミの存在って、この作品の世界観のキーのひとつ。でも陵ちゃんがやったからこそ、かわいいと思う!」と語り、アマガミを魅力的に演じた曽田さんを絶賛していた。

曽田さんは劇中でメイド服やドレス姿も披露しているが「(メイド服やドレスを着るのは)映像作品ではこれが初めてで、この作品を撮った後にまたメイド服を着る機会があったけど、抵抗がなくなりました(笑)」とニッコリ。衣装合わせで初めて着用した際は「すごいな! 絶対に足をのけぞろう!」と思ったという。

この曽田さんのメイド服姿について、橋本監督は「脚がキレイで見惚れました」と語り、共演陣からも「かわいい!」「美人だった」と絶賛の声が!

橋本監督は「曽田くんがうまいのは、(アマガミが)嫉妬するところがあるんですけど、その目が本当に女性が嫉妬している目なんですよ。胸がキュンとして、抱きしめたくなりました」と思わず心が揺り動かされたと惜しみない称賛を送っていた。

曽田さんはこの言葉に「嬉しい!」と満面の笑み。衣装に身を包むことで役が乗り移った部分も「ちょっとあった」と語り「撮影が終わって、ホテルに帰ってから『俺は(いま、役と自分と)どっちなんだろう…?』ってお風呂で考えました(笑)」と明かし、浦上さんから「ちょっとじゃないじゃん(笑)!」ツッコミが飛んでいた。

その浦上さんは、小宮璃央さん演じるイツキとのキスシーンを披露しているが、感想を問われると「ポスタービジュアルにもなっているキスシーンは、単純なキスシーンじゃなく、R指定なシーンなんです。現場はあっけらかんとしてて、スタンバイで目の前の小宮くんが『そうだ、キスするんだった! パン食べちゃった!』とか話してて、気負いもなかったです。ただ、試写で完成した作品を見終わった時、(小宮さんと)目を合わせて、意味深なアイコンタクトをして『こういう気持ちになるんだね…』と(笑)。客観的に見ると恥ずかしかったです!」と照れくさそうに明かしてくれた。

撮影は新潟にある廃校で行なわれたが、曽田さんは「(夜の)10時くらいに体育館で足音が聞こえたし、12時になると『エリーゼのために』が流れて…」と明かし、監督も「あれは何だったんだろうね?」と首をかしげていたが、同じ現場にいたはずの浦上さん、市川さんは曲そのものが「聞こえてない!」と「記憶にない」と語るなど、まさに怪奇現象が…?

ホラー映画ということで、血しぶきの描写なども多いが、市川さんは「良い意味でリアルで、『うわっ!』というよりも、美しく見えるので注目して観てほしいです!」とアピール。橋本監督も「R指定なのは、血とか(ホラー要素のせい)ではなくて、(BL要素の)熱いほうです! 特に曽田くん(笑)」とホラーの激しさよりも、キャスト陣のラブシーンの熱さと濃厚さを強調し、会場は温かい拍手に包まれていた。

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『グランギニョール』

池袋シネマ・ロサほか全国にて公開中。

公式Instagram:
@grandguignol_movie

ストーリー
とある孤島に、世間からの通信が遮断され、問題を起こした生徒だけが集められる学園がある。ある日、穂村イツキ(小宮璃央)は、その学園に転校生としてやってきた。学園には、19世紀のフランスの残酷演劇グランギニョールの研究会があり、メンバーたちは普段から残酷な舞台を制作していた。研究会のメンバーに偶然出会ったイツキは、そのまま成り行きで研究会に入ることになる。
クセのある研究会のメンバーに加え、彼らを管理する教師に料理長、イツキと共に学園にやってきた謎の新任教師など・・・どこか怪しげな学園の人々・・・。そして、イツキの歓迎会が催された夜、ついに殺人事件が起こる。犯人は一体誰なのか、誰を信じれば良いのか、どうすれば逃げられるのか・・・外部と隔絶された学園の中、イツキたちはまるでグランギニョールのような残酷劇に巻き込まれていくのだった。
1人また1人と消えていく仲間、ほとばしる血しぶき、そして濃厚なキス・・・死の恐怖と男同士の濃厚な愛憎の渦の中、崩壊していくイツキたちの精神。これは現実なのか、グランギニョールのフィクションなのか・・・。
追い詰められていく彼らの運命は―。Grand GuignolグランギニョーGrand GuignolグランギニョーGrand Guignolグランギニョー

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小宮璃央
浦上晟周 曽田陵介 山田瑛瑠 市川理矩 笹森裕貴
脇知弘 金子みひろ
中尾暢樹 小池里奈
監督:橋本一
脚本:吉﨑崇二(QueenB) 音楽:川清之
製作:ダブルフィールド
プロデューサー:丸田順悟
撮影:小島悠介 照明:西野龍太郎 録音:指宿隆次 編集:金田昌吉 助監督:八神隆治
スタイリスト:森内陽子 ヘアメイク:小澤久美子 特殊造形・特殊メイク:相蘇敬介
CG編集:豊直康 音響効果:小林孝輔 タイトル:竹内秀樹(サバタイトル)
制作プロデューサー:菅谷英一 制作:星名陽平
制作プロダクション:MinyMixCreati部
©橋本一/ダブルフィールド  R-18作品  
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