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初日舞台挨拶レポ

2009年4月の原作小説第1巻発売以来高い人気を誇り、2022年現在、全世界での累計発行部数は3000万部を突破。TVアニメは2012年に第1期が放送、現在まで続く4シリーズ(全97話※1)に加えて、劇場版が2本公開されています。

アニメ放送開始から10年、さらに作品内のゲーム《ソードアート・オンライン》正式サービス開始は、2022年…劇場版最新作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き(くら)夕闇のスケルツォ』が10月22日(土)より絶賛公開となりました。

この度、本作の初日舞台挨拶を実施し、戸松遥、松岡禎丞、井澤詩織、さらに主題歌を担当する藍井エイルが登壇しました!

『劇場版-ソードアート・オンライン-』初日舞台挨拶
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』初日舞台挨拶イベント
日時:10月22日(土)
会場:新宿バルト9
登壇:戸松遥、松岡禎丞、井澤詩織、藍井エイル

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くす玉割りでお祝い

登壇者を代表して、くす玉割りを任されたのは松岡さん。「思いっきり引くと、くす玉がスコーン!と落ちてきて、大変なことになりますから……」とそうっと糸を引いたのですが、力加減が優しすぎたようで、1度目では割れないというちょっとしたハプニングも。会場が笑いに包まれつつ、仕切り直し、中からは見事「大ヒット!&アニメ10周年&100万フォロワー達成!」の文字が現れました。『劇場版-ソードアート・オンライン-』初日舞台挨拶
作品が歩んできた歴史を実感した一同は、「めでたい!」と笑顔。客席からも大きな拍手が送られます。

心血を注いで挑んだ100作目公開を迎えて

最初の挨拶で、実は藍井さんにとってこれが人生初の舞台挨拶であることが判明。「めちゃくちゃ緊張しています」と打ち明けた藍井さんは、登壇直前、戸松さんに「舞台挨拶ってどうやるの?」と聞こうとしたところ、間違えて「記者会見ってどういう感じ……?」と聞いてしまったのだそう。戸松さんは思わず「何か謝るの!?」とツッコんだという裏話で、会場を和ませてくれました。
公開初日を迎えて、素直な胸の内を語る4人。アスナ役として今回の座組みを引っ張る戸松さんは、「素直に嬉しいです! たくさんの方に愛されている作品なので、こうして今日無事に映画が公開されてホッとしていますし、間違いなく楽しんでいただける内容になっているという自信があります」と胸を張ります。
共に作品を率いてきた松岡さんは、「キャスト&スタッフ含め、“心血を注いで”という言葉が一番似合うなと思うくらい、力を入れてやらせていただきました。こうして劇場でご覧いだけて、感無量です」と語ります。
井澤さんは「『ソードアート・オンライン』は男女共に人気があって、たくさんの方が観てくださるのが嬉しいです。しかも国内だけじゃなく、海外でも人気があるじゃないですか?  本当にとんでもないことだなと思います!」と声を弾ませます。またアルゴ役としては「ようやくアニメに本格参戦ということで、みなさんにアルゴの勇姿を観ていただけるはず!」と笑顔を浮かべていました。
主題歌『心臓』を担当する藍井さんは、「いよいよ公開初日がやってきたんだなという気持ちです」としみじみした様子。「私は試写会で本編を拝見したのですが、こんなに大きいスクリーンではなかったので、みなさんはより迫力ある『ソードアート・オンライン』の世界を感じられると思います」と、大きな劇場で観られるファンに羨ましさも覗かせつつ、本編への期待を高めてくれました。

劇場版ではお馴染み!? アスナのお風呂シーンもお楽しみに!

次に本作の見どころを聞かれたキャスト陣。まず井澤さんは、「原作やゲームでアルゴを知っている方もいると思うのですが、恐らくまだどんな人物か分からないという方も多いはず。(アニメ出演という意味では)前作の最後でちょこっと顔見せをして、ギャラ泥棒して帰っていっただけなので(笑)」と茶目っ気も挟みつつ、「アルゴがどんなキャラクターなのか、早くみなさんにご覧いただきたいですし、できることなら愛されるキャラクターになったらいいなと思っています」と語る姿からも、役柄への愛情が伝わってきます。
次に戸松さんが、「劇場版といえばお察しのとおり……アスナさんのお風呂!」と声高に述べると、会場からは自然と拍手が。「アスナの入浴時のリアクションは、かなりいろんなパターンを録らせていただいていて」と収録エピソードを明かしたところ、井澤さんも「いい音が出てますよ」と太鼓判。過去2作の劇場版でも入浴シーンが出てきていることに触れ、「アスナはお風呂好きですから」と役柄への理解度の高さもうかがわせていました。
質問を振られるや、「キバオウ」と即答したのは松岡さん。「ちょっと見方が変わると思います」とし、再び起こった拍手から、会場のファンも松岡さんの想いを察している様子です。また「本作では、ミトがどうか関わってくるのかも見どころ。とあるシーンは本当にグッときましたね」と、前作からの流れを汲みつつ、物語への期待度を膨らませていました。
一方楽曲で作品を彩る藍井さんは、ご自身の活動も《SAO》と同じく10周年の節目。しかもご自身初となる劇場作品の主題歌を任された ことについて、「本当に光栄に思っています」と喜びを滲ませ、「今回はヨルシカのn-bunaさんに楽曲を作っていただいたのですが、デモを5〜6回録ってようやく完成しました」と制作裏話を告白。「曲をバックに流れるエンディング映像も素晴らしいものになっていますので、ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです……!」と会場に投げかけていました。

《SAO》と駆け抜けてきた10年間

今年2022年はアニメシリーズが10周年を迎えただけでなく、作中で『ソードアート・オンライン』がサービス開始とされている記念イヤー。改めて《SAO》と10年歩んできたことについて、戸松さんは「本当にあっという間でしたね。初めて作品に関わらせていただいたときは、まさか10年後こうして舞台挨拶をしているなんて、想像していなかったです」としみじみ。井澤さんも「10年も続いている作品なんて、なかなかないもんね」と頷きます。
そんな戸松さんは、アニメが動いていなくてもどこかしらでアスナを演じていたことから、この10年間でアスナを演じていない時期がないのだそう。「本当にそういう作品は、(自分にとって)《SAO》だけなんです」というコメントからも、作品との長い歩みを感じさせられました。
また、作中での「ソードアート・オンライン」サービス開始日とされている“2022年11月6日”が間近に迫っていることについて、「本当にその日が来た!という感じ。その瞬間を迎えられることがすごく嬉しいです」としつつ、「最初から10年先を見据えて始まったわけではないので、こうして応援してくださる方々がいらっしゃるからこそ、今があるんだなと感じています」と、改めてファンに感謝を伝えていました。
シリーズの先頭に立ってきた松岡さんは、「実はTVシリーズ第1期の頃、スタッフさんと『2022年まで、10年間続けるとか、いけますかね?』と冗談混じりに話していて」と明かし、「本当に10年が経って、駆け抜けてきたなと。どの現場でも印象深い経験があって、何話のどのシーンで何があったのか思い出せるくらいなんですけど、振り返ってみるとこの10年がすごく短く感じます」と感慨深い様子でした。

はじまりの物語だからこそ大切にした、それぞれの関係性

《SAO》のすべての始まりを描いている今回の物語。収録を振り返って、「前作『星なき夜のアリア』で昇華できたので、今回はものすごくやりやすかったです」と語る松岡さん。
ただ一点、本作の物語はTVシリーズ第1期へと繋がっていく時間軸となるため、キリトとアスナの関係性がTVシリーズを超えてしまうと辻褄が合わなくなることから、「その線引きが難しかったです。本作でもキリトとアスナの関係性が感じさせられるシーンも出てきますが、 それ以上先にはまだ踏み込めないんですよ」とコメント。
「ここから『なんでこんなところで寝てるの』『あんたも寝てみれば』からの、結局アスナがよだれを垂らして寝ている……みたいな」とTVシリーズ第1期第5話「圏内事件」 を彷彿とさせられるやりとりを例に挙げます。戸松さんも隣で頷きながら、「大丈夫、把握してる」と納得の表情。《SAO》を牽引してきたおふたりだからこそ通じ合っているものが見え、そんなふたりに会場からは笑いと温かい拍手が送られていました。
本作の物語に懐かしさも新しさも感じさせる一因として、アルゴの存在が大きいのではという話題に。井澤さんは「そうかもしれないですね。新しい風を運んできました」と同意しつつ、「原作やゲームから熱烈なアルゴファンの方がいることは知っていたので、『ついに動いているアルゴが観られるよ!』と、私としても悲願達成ですね」と、出演への喜びを改めて語りました。
ちなみに収録は、戸松さん、松岡さん、井澤さんの3人揃って行えた場面が多かったのだそう。アスナとアルゴの掛け合いについて「不思議な感じがしました」という井澤さんに、「たしかに! アルゴとガッツリ話すのが初めてだったから」と共感する戸松さん。また井澤さんは「アルゴはゲームのときから、アスナをアーちゃん、キリトくんのことをキー坊と呼ぶため、本作ではすでにそのレベルでの関係性でいなければいけませんでした」と、お芝居におけるポイントも教えてくれました。

「5層のボス」ダルマでヒット祈願!

ここでステージ中央に、布に包まれた謎の物体が登場。ざわめきが広がるなか姿を現したのは、本作に登場する「5層のボス」を模したダルマです。カラフルなダルマを前に、「毒々しい」と笑う井澤さんと、「色がハロウィンだ」と驚く戸松さん。松岡さん、蒼井さんも興味津々なご様子。
映画大ヒットを祈願して、目入れを任された戸松さん。「描きやすいところで行ったらいいんじゃない?」という井澤さんに、「目以外でもいいってこと!?」と混乱する戸松さんに、松岡さんも思わず「(目入れなのに)目以外って、どういうことですか!?」とツッコむのを抑えられず、このやりとりには笑いが起こっていました。『劇場版-ソードアート・オンライン-』初日舞台挨拶
無事役目を果たした戸松さんに、「これまで筆入れをやられたことはあるんですか?」と尋ねる松岡さん。すると戸松さんは、「人生で初めてやりました! 『ソードアート・オンライン』でできてよかったです。嬉しい!!」と満面の笑みを見せます。
なおこちらのだるまは、配給元であるアニプレックスの社長室に飾られるかも……?という噂があるのだとか。これには一同「ボス部屋だ!」と声を挙げていました。

見どころばかりの今作。鑑賞時はどうぞラストまで気を抜かずに

舞台挨拶も終わりが近づき、登壇者それぞれの挨拶へ。
藍井さんは、「美しく迫力満点の映像で、お風呂のシーンも(笑)、ラストシーンも、見どころ満載の映画になっていますので、これから観劇されるみなさんは楽しみにしていてください。期待度マックスでご覧になってもなお、素晴らしい作品だと思います。どうぞよろしくお願いします!」とコメント。
次に井澤さんは、「今日はみなさんにお会いできて嬉しかったです」と会場を見渡しながら、「休みの日に早起きして劇場に来た甲斐が、絶対にあるはずです。楽しんでいってください!」と呼びかけました。
続いて松岡さんは、「改めて本作全体を通して見たときに、ここから『ソードアート・オンライン』という物語が繋がっていくんだな……というワクワク感があります」として、「すべてのシーンを余すことなく楽しんでください」とファンに想いを伝えます。
最後を飾ったのは戸松さん。「今作もすべてが見どころといっても過言でないくらい、どのシーンも素晴らしいです。自信をもって間違いなく楽しんでいただける!といえる内容になっています」と確かな手応えを滲ませます。また、「『ソードアート・オンライン』といえばカッコよすぎる戦闘シーンはもちろんのこと、ぜひ“最後まで”気を抜かないで観てください」と意味深発言。すると松岡さんも「『嘘だろ……?』って感じですよね」と、戸松さんと頷き合います。
そして戸松さんは、「最後の最後までドキドキで、ジェットコースターに乗ったような感情になりながら観られる作品です。最後まで楽しんでいってください!」と、客席へ呼びかけて挨拶を締めくくりました。

最後は《SAO》お馴染みの掛け声で!

挨拶後のフォトセッションでは、だるまを抱える戸松さんに対して、作品名が記されたフラッグを手にしていた松岡さん。戸松さんと井澤さんが「これって……!」と何やら顔を見合わせたり、4人でフラッグを指してみたりする一幕もありました。
撮影が終わっても、フラッグを携えたままの松岡さんにざわめく会場。その空気を察知し、「つぐつぐは旗を持っててね」という戸松さんに、松岡さんは「はい」と素直に従っていて、そんなふたりのやりとりにまた穏やかな笑いが起こります。
最後は戸松さんの「《SAO》の世界へ……」という音頭で、キャスト一同声を揃えた作品お馴染みの合言葉「“リンクスタート”!」を唱え、舞台挨拶は終了。劇場にはこの日一番の拍手が響き渡りました。

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『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』

公式HP:
https://sao-p.net/

公式ツイッター:
@sao_anime

STORY

《これは、ゲームであっても遊びではない。》

世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》がデスゲームと化し、
1万人のユーザーがゲームの世界に閉じ込められてから、既にひと月以上が過ぎていた。

鋼鉄の浮遊城《アインクラッド》第一層を攻略したアスナは、キリトとコンビを組んだまま、最上階を目指し旅を続けていた。
女情報屋アルゴの協力も加わり、攻略は順調に進んでいるかのように見えたが……

攻略を先導するトッププレイヤー集団、《ALS》(アインクラッド解放隊)と《DKB》(ドラゴンナイツブリゲード)。
本来は共闘すべき2大ギルドの対立が勃発する。
その陰には、暗躍する謎の人物の姿が――。

死と隣合わせの危険な戦いのなか、《攻略》とはまた異なる《脅威》が、アスナとキリトを巻き込んでいく――!

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【STAFF】
原作・ストーリー原案:川原 礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:河野亜矢子
キャラクターデザイン・総作画監督:戸谷賢都
アクションディレクター・モンスターデザイン:甲斐泰之
サブキャラクターデザイン:秋月 彩・石川智美・渡邊敬介
プロップデザイン:東島久志
美術監督:伊藤友沙
美術設定:平澤晃弘
色彩設計:中野尚美
撮影監督:大島由貴
CGディレクター:織田健吾・中島 宏
2Dワークス:宮原洋平・関 香織
編集:廣瀬清志
音楽:梶浦由記
音響監督:岩浪美和音響効果:小山恭正
音響制作:ソニルード
プロデュース:EGG FIRM・ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
配給:アニプレックス
製作:SAO-P Project

【CAST】
キリト:松岡禎丞
アスナ / 結城明日奈:戸松 遥
ミト / 兎沢深澄:水瀬いのり
クライン:平田広明
エギル:安元洋貴
シリカ:日高里菜
ディアベル:檜山修之
キバオウ:関 智一
茅場晶彦:山寺宏一

【音楽】
「往け」 LiSA(SACRA MUSIC)
作詞:LiSA /作曲:Ayase /編曲:江口 亮

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

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