映画情報どっとこむ ralph

『Winny』公開決定

この度、東出昌大と三浦貴大をW主演に迎え、今、国内外で次回作が最も期待されている若手監督・松本優作がメガホンをとった映画『Winny』が2023 年3月に全国公開することが決定いました。併せティザービジュアル及び、東出昌大、三浦貴大、松本優作監督、企画・古橋智史のコメントも到着しています。

殺人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか――。
技術者の未来と権利を守るため、権力やメディアと戦った男たちの真実の物語。

映画『Winny』は、2018年に起業家・古橋智史が企画し、「ホリエモン万博」の「CAMPFIRE映画祭」にて見事グランプリに輝いた作品である。「CAMPFIRE映画祭」とは、応募された企画からクラウドファンディングで資金調達に成功した4組のクリエイターが、観客と審査員の前で映画企画のプレゼンを行い、審査員による投票でグランプリを決定するものである。尚、審査員には、「CAMPFIRE」代表取締役・家入一真氏、俳優の山田孝之、伊藤主税プロデューサーらが務めた。

今回、映画『Winny』公開に向けて、キャスト及び脚本、監督など企画の方向性を一新し、2021年に撮影、既に完成し、来年2023年3月TOHOシネマズ他全国公開を予定している。

映画情報どっとこむ ralph

東出昌大、三浦貴大らコメント

本作の解禁にあたり、W主演の東出昌大、及び三浦貴大、松本優作監督、企画の古橋智史よりコメントが到着しました。

「Winny」開発者の金子勇氏を演じるのは、東出昌大。

■東出昌大コメント

夭折の天才プログラマー金子勇。生前の彼を知る方で、彼の人間性を悪く言う人は誰一人いませんでした。恨言を言わず、他人を罵る言葉を持ち合わせていなかったそうです。彼は子供のように、あるいは求道者のように、ただただプログラミングと言う名の宇宙に没入し、地平面の更に奥にあるかも知れない地点を目指したのだと思います。
無謀にも金子勇さんになろうと役作りの準備をするにあたり、壇先生やご家族の皆様、多くの弁護士の先生方に多大なる御協力を頂きました。
改めて御礼申し上げます。金子勇の生きた証を、劇場でご覧頂けましたら幸いです。

金子と共に裁判で警察の不当逮捕を主張する弁護士・壇俊光氏を演じるのは、三浦貴大。

■三浦貴大

私自身、当時関心を持っていた出来事でした。
報道では知ることのなかった、金子さんの人間性、当時のやりとり。
そのひとつひとつに、引き込まれる脚本でした。実際の出来事を、物語として演じると言うのは大変難しいことです。壇さんの思いを大切にしながら、ある意味、役者として客観性を保つことも大切にし、法廷のシーンなどは、壇さんにお話を聞きつつ、できる限りリアルなものにしていきました。現場では、東出さんは、役柄への集中力が素晴らしく、壇さんからもお墨付きをもらうほどの金子さんを作り上げていました。
松本監督は、最後まで粘り強く、ワンシーンずつ少しでも良くしようという情熱に溢れた方でした。
Winnyの件を知っている方も、全く知らなかった方もいると思います。
この映画は、様々な目線で見る事ができる作品です。
それぞれの目線で楽しんでいただければ嬉しいです。

メガホンを取るのは、自主映画『Noise ノイズ』(19)にて海外映画祭で高い評価を受け、現在公開中の『ぜんぶ、ボクのせい』で商業映画デビューを果たし、今後の作品が期待される監督、松本優作。

■松本優作監督

金子勇さんは、現代のインターネット文化の対抗軸となるネットワークを、今から20年近く前に世界で初めて実現させていました。それは中央サーバーに頼らずとも、個人個人で助け合い生きて行く、夢のネットワーク世界です。しかし2004年の逮捕を機に、Winnyの開発は幕を閉じました。
Winnyの裁判をしている最中にも、アメリカからYouTubeやiTunesなどの新しいサービスが生まれています。もし金子さんが逮捕されなかったら、もしまだ生きていたら、今の日本は大きく変わっていたかもしれません。悔しいのは、彼のような天才が、裁判の7年によって、文字通りその未来を奪われてしまったことです。映画という文化は、ある時代の中で、埋もれてしまった場所に光を当てることだと思います。未だ世間にさらされていない金子勇という天才技術者と、彼を支え、共に戦った壇さん始め弁護団の皆様が生きた時間に、私は光を当てたい。
この映画が、わたしたち人間が、より自由に、平等に生きてゆくための試金石となることを願って。

映画『Winny』を企画したのは、スマートキャンプやHIRAC FUNDを立ち上げ、現在Web3・NFT領域で新たにNFIGUREを起業している古橋智史。古橋は、以前から日本のテクノロジー発展に寄与したいという思いがあり、「出る杭が打たれない社会を」というテーマで本作を企画した。

■企画・古橋智史コメント

この映画を企画し、CAMPFIRE映画祭でグランプリを獲ったのは今からもう5年前になります。
当時「出る杭が打たれない社会を」というテーマで、日本のテクノロジー発展に寄与したいという思いがありました。あれから5年、映画のテーマにもなるP2P技術はブロックチェーンと、Web3として進化を遂げています。残念ながら、まだ日本がテクノロジーで席巻するまでには至っていません。しかし、映画製作の中で気づいたことは「出る杭を」以上に、「金子勇さんや、裁判をサポートした人達の生き様を少しでも世の中に残したい」という思いが強くなったということです。挑戦しているすべての人にこの映画をご覧頂きたいと思っています。

映画情報どっとこむ ralph

ティザービジュアル

役作りで18キロ増量した東出演じる金子勇が開発者としてひたむきにパソコンと向き合うティザービジュアルが解禁!
ネット史上最大の事件の始まりは、小さな部屋、そして小さな画面からだった――。
この度、解禁した本作のティザービジュアルは、主人公・金子勇(東出)が暗闇の中、パソコンに向き合う開発者としての後ろ姿が映し出されている。
この小さな部屋、そして小さな画面から、ネット世界の構図を日本が変えられたかもしれない、ソフト「Winny」が誕生した、当時の様子を想起させるビジュアルとなっている。
物語は、今後、世界を揺るがすネット史上最大の事件に及んでいく。winny

映画情報どっとこむ ralph

『Winny』

2023年3月TOHOシネマズほか全国公開

公式HP:
https://winny-movie.com 

Instagram:
@winny_movie

Twitter:
@winny_movie

「Winny」とは

BitcoinやNFTなどで使用されているブロックチェーン技術の先駆けと言われた「Winny」
金子勇氏(ハンドルネームは47氏)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したソフトである。

当時ではあまり利用されていなかったP2P技術を発展させデータをバケツリレー方式で転送するため匿名性が非常に高かった。

金子氏が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われている。
その匿名性の高さから映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害の温床と指摘され問題となった。また、その特性を悪用したウイルスも流行。

感染すると意図しないデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のファイルなどが漏えい。漏洩したファイルは多数のパソコンにコピーが残ってしまい回収不能となり、当時の安倍官房長官は会見を開き「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです。」と呼びかけるなど社会問題となった。

***********************************

企 画: 古橋智史 and pictures
原 案: 朝日新聞 2020年3月8日記事 記者:渡辺淳基
プロデューサー:伊藤主税、藤井宏二、金山
監 督・脚 本:松本優作
撮影監督・脚本:岸建太朗
制作プロダクション:Libertas/制作協力:and pictures
出演:東出昌大、三浦貴大
配給:KDDI/ナカチカ
©2023 映画「Winny」製作委員会
関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ