バンクーバー国際映画祭正式招待第41回バンクーバー国際映画祭正式招待作品として『母性』ワールドプレミア開催! |
|
『母性』ワールドプレミア開催3年ぶりリアルイベントハリウッド映画の撮影地としても知られ、ロサンゼルスの北に位置する事から通称“ハリウッド・ノース”と呼ばれているバンクーバーで開かれるバンクーバー国際映画祭は、1982年に始まり「映画芸術を通じて各国の相互理解を深め、映画産業の活性化を図る」をテーマに掲げ、毎年約300作品が上映され、これまでにもポン・ジュノ監督や三池崇史監督作品のプレミア上映を行うなど数多くのアジア人監督を輩出してきた歴史を持つ映画祭。 この度本作は、世界各国から集められた 18 本の長編映画によって構成され、バンクーバーの観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的として今年から新設され、観客賞の対象にもなっている「ショーケース」部門への出品とあって、非常に大きな期待を集めながら、バンクーバー国際映画祭でワールドプレミアを華々しく開催スタート。 現地には、過去に『ここは退屈迎えに来て』などでもバンクーバー国際映画祭へ度々招待されている名匠・廣木隆一監督と、原作の映像化作品が世界中で熱烈な支持を集める原作者・湊かなえが参加。コロナ禍の影響で昨年ようやく一部の映画館上映が復活していたものの、本格的にリアルなイベントを催せるのは実に3年ぶり。 |
|
上映中は、笑いとすすり泣き本編上映中も所々で笑いが起きたり、すすり泣きが聞こえるなど世界初上映となった本作に集中している観客たち。エンドロールが流れ始めると同時に拍手が起こり、エンドロール中も再び起こる拍手。 |
|
Q&Aセッションそして終了後、監督と湊が客席から大喝采に包まれながらステージに登壇! そして「本作は日本でどう受け止められると思うか」の問いには「母娘の在り方はたくさんあり、正解はないもの。そこに疑問を持ってもらえると嬉しいです。自分だったら母と娘どちらを助ける?私ならどっち?と考えられる。日常の母娘の中で考えるのはいいことだと思います」と廣木監督。「廣木監督はひとつの物語の中に複数の視点が存在する物語を撮るのがとてもお上手なんです。私の小説は同じ物事も視点が変わると違って見えることを書くことが多い。『母性』でも同じ出来事をルミ子・清佳の視点で見るとこんなに表情とか違うんだと見てわかるのが、廣木さんじゃないとできなかったと思います」とコメント。初めて聞く湊の監督への気持ちに思わず「良かった~!」と喜ぶ廣木監督。本作へ集まる大いなる注目を証明するように時間いっぱいまで多くの質問が集中し、“母性”が万国共通で人生の大きなテーマとなることが浮かび上がる濃厚なディスカッションが繰り広げられました。 また、この日の会場となったVancouver Playhouseは昨年度、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞、作品賞へのノミネートなど歴史的快挙で大きな話題をさらった『ドライブ・マイ・カー』が当映画祭で上映された場所。ワールドプレミアで世界でもっとも早く本作を鑑賞した、目の肥えたバンクーバーの観客からは、上映終了後に「とても面白かった!ユーモアもあって魅了された」「自分にも母と娘がいて、自分はどの母なのかと思って観ていた」「視点の描き方が面白かった。視点の違いで声とか表情が違うのがすごかった」「主演女優さん(戸田恵梨香)の狂気がすごかった。今日見れて良かった」など、それぞれがそれぞれの立場で本作を楽しんだ様子が伝わってきた。 そしてQ&Aセッション後、ロビーに二人が姿を現すと、興奮冷めやらぬ観客が、一緒に写真を撮るために、長蛇の列を作って待ち構えていました。最後まで一人一人と言葉を交わし、写真を撮る二人の姿がありました。 バンクーバー国際映画祭 観客賞は、日本時間10月10日(月・祝)の映画祭終了後に発表予定。日本に先駆け世界を惑わせたはじめた『母性』。日本でも10月24日から始まる第35回東京国際映画祭特別招待作品(ガラ・セレクション部門)としてジャパンプレミアが決定しています。 |
|
『母性』11月23日(水・祝)全国ロードショー 公式HP:bosei-movie.jp |
戸田恵梨香 永野芽郁
三浦誠己 中村ゆり 山下リオ
高畑淳子 大地真央
原作 : 湊かなえ『母性』(新潮文庫刊)
監督:廣木隆一
脚本:堀泉杏
音楽:コトリンゴ
主題歌:JUJU「花」(ソニー・ミュージックレーベル)
製作:映画「母性」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「母性」製作委員会