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『ミューズは溺れない』初日舞台挨拶2つの映画祭でグランプリを含む6冠を達成!恐るべき新鋭・淺雄望監督の長編デビュー作クリエイティビティで世界に立ち向かう<創作>青春エンタテインメント映画『ミューズは溺れない』の初日舞台挨拶が、9月30日テアトル新宿にて行われ、主演の上原実矩、若杉凩、共演の川瀬陽太、新海ひろ子、渚まな美、桐島コルグ、淺雄望監督が登壇。 シナリオ着手から10年、撮影開始から3年を経て劇場公開を迎えた喜びを語ると共に、撮影の裏話などを明かした。 映画『ミューズは溺れない』初日舞台挨拶 |
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上原実矩、若杉凩ら登壇初日舞台挨拶がスタートし、最初の挨拶で、淺雄監督は「昨年、映画祭でお披露目して、その時に『この作品の公開を通してこの作品に関わってくれたみんなに恩返ししたい』と言いました。それから約1年かけて劇場公開初日を迎えられたことが心から嬉しいです。」と涙ぐみながら喜びを語った。 教師役を演じた新海ひろ子は、自身も教員の経歴を持つ。特に、高校生たちの悩みをカウンセラー的な立場で聞く役割を持つ高校補助教員の経験は本作の撮影にとても活きたそうで、「高校生は、子どもでもない大人でもない、とても繊細な時期。そういう気持ちや心情がこの作品にはよく表れていると思う。」とも語った。 最後に本作の見どころを聞かれた淺雄監督は、お芝居がほんとうに素晴らしいとキャストを絶賛。「キャストの皆さんの表情、身体の動きが映画の中でも生きていますし、それは現場でも感じていました。それまでずっと向き合ってきたシナリオの文字が無くなって命が吹き込まれていて、色がどんどん足されていくという嬉しい経験をしました。」 とし、司会から「コロナ禍で撮影中断したそうですが、ほんとに諦めなくて良かったですよね。」という言葉をかけられると、監督は再び涙ぐみながら「ほんとにそう思います。途中、完成の目処が見えなくなった時も、私は待ってもいいと思いました。それまでに撮影した映像がとても素晴らしかったからです。結果的に1年半待って完成できたのですが、私の人生の1年半をかけたって全然平気っていうぐらい、この映画はほんとうにいい映画だと思ってます。」と、舞台挨拶を終えました。 |
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『ミューズは溺れない』9月30日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次公開。 本作は、アイデンティティのゆらぎ、創作をめぐるもがき・葛藤を持った2人の女子高生が社会の海へ漕ぎ出そうとする高校最後の夏を瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメント。 淺雄望(あさお のぞみ)監督は、大九明子監督などの元で助監督をつとめながら中・短編を製作してきた経歴を持ち、本作で第22回TAMA NEW WAVE、第15回田辺・弁慶映画祭のふたつの映画祭でグランプリを含む6冠を達成している。 6冠のうち、上原実矩(うえはら みく)は、第22回TAMA NEW WAVEコンペティションでベスト女優賞、若杉凩(わかすぎ こがらし)は第15回田辺・弁慶映画史で俳優賞を受賞しており、この2人がそれぞれ別の映画祭で受賞したことが本作で描かれている内容の観点からも象徴的となっている。
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上原実矩 若杉凩 森田想
広澤草 新海ひろ子 渚まな美 桐島コルグ 佐久間祥朗 奥田智美 菊池正和 河野孝則・川瀬陽太
監督・脚本・編集: 淺雄 望
撮影監督:大沢佳子(J.S.C) 制作担当:半田雅也 照明:松隅信一 美術:栗田志穂 ヘアメイク:佐々木ゆう 監督助手:吉田かれん 撮影助手:岡田拓也 録音:川口陽一 整音:小宮元、森史夏 カラリスト:稲川実希 スチール:内藤裕子 音楽:古屋沙樹 音楽プロデューサー:菊地智敦 油絵:大柳三千絵、在家真希子 企画・制作・プロデュース:カブフィルム
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト 配給協力:ミカタ・エンタテインメント 2021年 82分 16:9 カラー ©️カブフィルム