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公開記念舞台挨拶

この度、2018年に『ファーストラヴ』で第159回直木三十五賞を受賞し、これまでにも『ナラタージュ』『Red』などの著作が映画化されてきた作家、島本理生の傑作恋愛小説『よだかの片想い』(集英社文庫刊)の映画化が決定し、2022年9月16日(金)より、新宿武蔵野館ほかで全国公開となりました。 

この度、9月17日にはシネ・リーブル池袋で、主演の松井玲奈、共演の中島歩、監督の安川有果が登壇して公開記念舞台挨拶が行われました。
「よだかの片想い」公開記念舞台挨拶
『よだかの片想い』公開記念舞台挨拶
日程:9月17日(土)
会場:シネ・リーブル池袋
登壇:松井玲奈、中島歩、安川有果監督

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松井玲奈、中島歩、安川有果監督

映画上映後にステージに登壇した松井は、映画化を熱望していた本作がいよいよ公開となり「この作品を作るにあたって、たくさんの方が力を貸してくださいました。すごく時間が掛かって企画自体が止まってしまう、なくなってしまうかもしれない、ということもあったんですけど、その中でも映画の製作チームの方々が力を貸してくださって。撮影ができるところまでこぎつけてくださり、そこから撮影をして、劇場公開ができるところまでこぎつけてくださったことがすごくありがたかったので。わたしはその期待だったり、思いに応えたいという気持ちでした」と晴れやかな表情。「よだかの片想い」公開記念舞台挨拶

 本日の登壇者3人はそれぞれ本作のエゴサーチをして、映画の感想に目を通しているという。「めちゃめちゃエゴサしています!」と笑顔で明かした松井も、「ちゃんとハッシュタグありの『よだかの片想い』も調べますし、ハッシュタグなしでも、引っかかるものが変わるので。両方ともちゃんと見ています」とキッパリ。「どれもすごくありがたいな、うれしいなと思っているので、みんなに“いいね”をしています」と明かし、会場を驚かせた。

 島本理生ファンを公言する松井は、本作の原作にほれ込み、長らく映画化を熱望してきた。それゆえ、主人公アイコの役作りも、安川監督と意見をぶつけ合いながら作りあげたという。「もちろんわたしも原作は大好きなんですけど、なぜこのタイミングでこのセリフを言うんだろうと、分からなかった箇所があって。脚本の段階でさりげなくそのセリフをなくしていたんですけど、松井さんはパッと気付いて。『なんであのセリフがなくなったんですか?』ということはありました」と述懐。
だが二人はそこからいろいろと話し合い、お互い納得の上で、そのセリフを戻すこととなったという。「結果的にそれがすごくすてきなシーンになったので。やはり原作を愛する松井さんのご意見を聞いて良かったなと思いました」という安川監督に対して、松井は「でもすごくうるさかったと思います。毎回オンラインでミーティングをしていたんですけど、毎回毎回最後の方に、何度も言っているんですけど、なんであのセリフがないんですかね? と言い続けて。今思い返すと、本当にうるさかったなと思います」と申し訳なさそうに振り返った。

 現場での二人は何でも言い合えるような関係性で撮影を進めていたというが、一方の中島はその様子を「僕は撮影の2週間ほど前に入ったので。ふーんという感じでした。ちょうど休憩時間だったんで、休憩しながらふたりのやりとりを見ていました」と笑いながら振り返るも、「よだかの片想い」公開記念舞台挨拶「ただ現場は本当にみんなで作っている感じがあって。本読みの時も、のっけから3人とも、思っていることをビシバシぶつけあって。それがすごい風通しがよくて。いい環境だなと思いましたね」と心地よさを感じていたという。

 また印象に残ったシーンについて「試写を観てショックだなと思ったのが、(中島演じる)飛坂さんが、アイコが作った唐揚げを雑に食べていたところ」と振り返った松井は、「もちろんそれがお芝居なのは分かっていたけど、知らない瞬間にそういう顔をするんだと思って。ビックリしたシーンでした」とコメント。それに対して中島が「あそこは安川さんが適当にほおばってとおっしゃったんです。僕は性根の優しい男なので、そういうアイデアは出ないと思うんです」と釈明すると会場は大笑い。

すかさず「大丈夫です、だから余計に意外だったんだと思うんです」と松井がフォローを入れるも、「クランクインの前から、ふと出る冷たさとか、適当さ、モテてきたオラオラ感みたいなものみたいなものが出るような演出があったら、監督に言ってねと話したんですよね。それでそういう演出が入ったんです。僕自身は心苦しいなと思いながらやっていて。心を鬼にしてやっていたので、許してください」と頭を下げる中島の姿に、会場は大いに沸いた。

そして最後のコメントを求められた中島は「昨日から始まって今日は2日目ですが、観ていただける方が多ければ多いほどロングランするので。もし気に入っていただければ薦めていただければ」と呼びかけると、続けて松井が「待ちに待った公開ということで、今日はこうして映画を受け取っていただけることができてうれしいなと感じています。皆さんの中で好きなシーンだったり、ここはどういうことだろうということがあればぜひSNSに感想として書いていただけたらうれしいなと思います」とメッセージ。

さらに安川監督が「この映画は顔にアザがある主人公の物語なんですが、それを特別視したというよりは、彼女の日常に寄り添うことを意識しました。何か難しく重いテーマを主人公に背負わせるのではなく、あくまで青春映画の要素があるのがいいんじゃないかと思い、脚本の城定秀夫さんと話し合って作った作品です。こういう作品にもちゃんとお客さんが入るといいなと思っています。感想を書いていただければ、松井さんからの“いいね”がもらえるかもしれないので、よろしくお願いします」と呼びかけた。「よだかの片想い」公開記念舞台挨拶

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『よだかの片想い』

2022年9月16日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開

公式HP:
https://notheroinemovies.com/

公式Twitter:
@NotHeroineM

公式Instagram:
@notheroinem/
『よだかの片想い』
主演を務めるのは、松井玲奈。初主演映画『笑う招き猫』やNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』への出演を経て、その唯一無二の輝きにさらに磨きがかかっている。本作は、そんな松井本人が原作に惚れ込み、長年熱望していた映像化がついに実現した意欲作。飛坂を演じた中島歩は、『いとみち』、『偶然と想像』、『愛なのに』にといった話題作に出演を重ねてきた。一見、身勝手に見えてしまいそうなキャラクターを、自然体で愛嬌があり、何故か好感を持ってしまう好青年として演じる中島の演技力は、若手俳優陣の中でも際立った存在感を放っている。他にも、出版社に勤務するアイコの友人役に織田梨沙、研究室の仲間役に藤井美菜、青木柚など、急速に注目度を高めている若手俳優が集まった。

監督を務めるのは、安川有果。これまで、長編映画『Dressing Up』などの作品を手掛けてきた。
長編劇映画としては本作が2作品目となる。

近年も、短編オムニバス映画『21世紀の女の子』や、4人の若手監督による連作長編『蒲田前奏曲』にも参加するなど、活動の幅を広げている。脚本は、100本を超える劇場公開映画、映像作品を監督してきた城定秀夫。監督と共に脚本を手掛けることも多く、脚本家としても高い評価を受けている。二人のタッグが、原作本来の魅力を、映画作品としてさらに引き立てる。

あらすじ
物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ(松井玲奈)。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃から、からかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びはあきらめていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本が映画化されることになり、友人の編集者・まりえ(織田梨沙)の紹介で、監督の飛坂逢太(中島歩)と会う。話をするうちに彼の人柄に惹かれ、作品にも感動するアイコ。飛坂への片想いを自覚してから、不器用に距離を縮めていくが、相手は仕事が第一で、女性にも不自由しないタイプ。アイコは飛坂への想いを募らせながら、自分のコンプレックスとも正面から向き合うことになる・・・。

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(not)HEROINE moviesとは

 
『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『愛がなんだ』『本気のしるし』を手掛けたメ〜テレと、制作会社ダブがタッグを組み、“へたくそだけど私らしく生きる”、等身大の女性のリアルをつむぐ映画シリーズであり、次世代を担う映画監督と俳優たちを組み合わせ、それぞれの感覚と才能を思う存分発揮できる場を生み出し、輩出するプロジェクトです。

何ドンもされない。
胸キュンもしない。
恋とか愛とか生きるとか自意識とか、考えすぎてこんがらがって。
それでももがいて生きている“ヒロイン”になりきれない“ヒロイン”たちの物語です。
現在、その第一弾作品『わたし達はおとな』が公開中。『よだかの片想い』は第2弾作品となる。

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原作:島本理生『よだかの片想い』(集英社文庫刊)
監督:安川有果
脚本:城定秀夫
主題歌:角銅真実「夜だか」(ユニバーサル ミュージック)
音楽:AMIKO
出演:松井玲奈、中島歩
藤井美菜、織田梨沙、青木柚、手島実優、池田良、中澤梓佐
三宅弘城
企画協力:グリック、SPOTTED PRODUCTIONS
制作プロダクション:ダブ / 配給:ラビットハウス
©島本理生/集英社 ©2021映画「よだかの片想い」製作委員会
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