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プレミア上映イベント

主演:松山ケンイチ、共演にムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督最新作『川っぺりムコリッタ』が9月16日(金)より全国公開となります。

そのプレミア上映イベントが8月30日に都内劇場で行われ、松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、荻上直子監督が参加しました。

『川っぺりムコリッタ』プレミア上映イベント
日程:8月30日(火)
場所:新宿ピカデリー
登壇:松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、荻上直子監督

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松山ケンイチ、ムロツヨシら登壇

北陸の塩辛工場で仕事を見つけて、ハイツムコリッタに引っ越してきた主人公の山田役の松山。「生きていても仕方がないと思っていた山田が、住人とのコミュニティに入ることで自分のそばにある小さな幸せや喜びに気付いていく物語。そんな感覚は僕自身にもあると思ったし、周りをよく見てみると幸せや喜びは自分のすぐ近くにあったということはよくあることです。みなさんもこの映画を観て、自分の周りを見回して新しい発見をしてみてください」と本作のテーマを熱弁した。

山田の隣に住んでいる島田役のムロは、荻上監督との出会いに深い思い入れがあるようで「荻上さんと出会ったとことで役者としての考え方を変えさせてもらいました。監督からは『今までのムロツヨシを捨ててください』と真っ直ぐはっきり言われて…とてつもなく厳しい言い方のときもあったさ!まさに人生の天敵現る!」と明かしながら「僕の役者人生は荻上前・荻上後で変わっています。このタイミングで

荻上さんに出会ったことは、とてつもなく素晴らしい人生経験でした」と役者人生のターニングポイントに挙げていた。
そんなムロについて松山は「ムロさんが現場でどんどん静かになっていた」と証言し、撮影の合間にムロと一緒に行った蕎麦屋のエピソードとして「店員さんからサインをお願いされたので『川っぺりムコリッタ』と書けば映画の宣伝になると思ったら、ムロさんは『川っぺりムロリッタ』と書いていた」と暴露。これにムロは「サインでムロツヨシと書くことが多いので、ムの後に縦線を入れてコにしちゃったのかもしれない」と荻上監督に大慌てで弁解するも、松山は「よっぽど監督に対して何かを持っていたんだろうなと…」とムロの心中を推測して、ムロを大爆笑させていた。

ハイツムコリッタの大家・南役の満島は「無理のない自然な脚本で良いと思ったけれど、キャスティングを聞いて荻上さんはなんて意地悪なんだと思った。松山さんが生きることを問うような役をやっているとか、ムロさんからエンターテインメントを奪うような役をやっていたり、吉岡さんに子役の男の子と一緒にお墓を売り歩く役をやらせるとか…。優しい作風の中に毒気や痛みがあったりして、キャスティングも含めて面白い」と意外性のある配役に唸っていた。息子と一緒に墓石を売り歩く溝口役の吉岡は「大好きな映画になりました。この映画を観て面白いと思ったら荻上監督による小説を読んでみてください。そしてまた映画館に来てもらえれば、どんどん沁みてくる映画になるはずです」とアピールした。

荻上監督は松山について「脚本を書き終えたばかりの2017年にウーディネ極東映画祭に行ったら、目の前に松山さんが座った。絶対に運命だと思ってオファーを決めました。松山さんは体の深いところまで脚本を理解をしてくれたと思う」と絶賛。ムロについては「チャーミングさはいらないと言ってしまいましたが、ムロさんは努力家です。真摯に役と向き合ってくれた」と感謝。満島については「怖い女です!人の心を読むので怖い!」と笑いつつ、吉岡については「頼れるし優しいし安心安定。作品の大黒柱のような方。私の方が頼り切って、撮り方とかも聞いてしまいました」とリスペクトしきりだった。

最後に主演の松山は2020年に行われた撮影を回想し「撮影が行われた当時は色んな方々が亡くなった時期でもありました。仕事仲間でも亡くなった方がいましたので、僕らもどこか引っ張られる部分がありました。生きること死ぬことがこの映画の題材の中にもあるけれど、自分ごとのように感じながら撮影をしていました」と心境を吐露。観客に向けて「動きづらかったり話がしづらかったり、縛りがある状況が続いていて、身動きが取れなくなっている人もいると思います。自分自身を救っていくことは自分一人だと限界がありますが、山田がそうだったように、周りにいる人たちがセーフティーネットになる。映画を観た後に周りの方々とそのような想いを共有していただければ嬉しいです」と呼び掛けていた。

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『川っぺりムコリッタ』

2022年9月16日(金)全国ロードショー

『かもめ食堂』荻上直子最新作が贈る「おいしい食」と「心をほぐす幸せ」。
松山ケンイチ×ムロツヨシ×満島ひかり×吉岡秀隆、実力派豪華キャストが集結!
荻上監督といえば、日本中でブームとなった『かもめ食堂』の大ヒット以降、2017年、トランスジェンダーの女性が主人公の前作『彼らが本気で編むときは、』が、日本映画初のベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞他、多くの国際映画祭受賞を果たしてきました。本作は、そんな国内外で高い評価を受けてきた荻上直子監督による完全オリジナル脚本で贈る、新しい「つながり」の物語です。荻上ワールドおなじみの「おいしい食」と共にある、「ささやかなシアワセ」の瞬間をユーモアいっぱいに描き、誰かとご飯を食べたくなり、“ささやかなシアワセ”をお持ち帰りできるハッピームービーです。
※ムコリッタ(牟呼栗多):仏教の時間の単位のひとつ、1/30日=48分
川っぺりムコリッタ
あらすじ
築50年の「ハイツムコリッタ」で暮らし始めた孤独な山田。
底抜けに明るい住人たちと出会い、ささやかなシアワセに気づき始める・・・。
山田(松山ケンイチ)は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳と、炊き立ての白いごはん。ある日、隣の部屋の住人・島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、夫を亡くした大家の南(満島ひかり)、息子と二人暮らしで墓石を販売する溝口(吉岡秀隆)といった、ハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまい…。図々しいけど、温かいアパートの住人たちに囲まれて、山田の心は少しずつほぐされていく―。

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松山ケンイチ
ムロツヨシ 満島ひかり 
江口のりこ 黒田大輔 知久寿焼 北村光授 松島羽那
柄本 佑 田中美佐子 / 薬師丸ひろ子 
笹野高史 / 緒形直人
吉岡秀隆

監督・脚本:荻上直子
音楽:パスカルズ 原作:荻上直子「川っぺりムコリッタ」(講談社)
製作:堀内大示 五老剛 多湖慎一 中西一雄 益田祐美子 亀山暢央 竹内力 五十嵐淳之 鈴木貴幸 川村岬 中西修 駒澤信雄
企画プロデュース:水上繁雄 飯田雅裕 プロデューサー:野副亮子 永井拓郎 堀慎太郎 共同プロデューサー:成瀬保則 神保友香
撮影監督:安藤広樹 照明:重黒木誠 録音:池田雅樹 美術:富田麻友美 装飾:山﨑悠里 スタイリスト:堀越絹衣 衣裳:村上利香
ヘアメイク:須田理恵 編集:普嶋信一 VFX: 古橋由衣 整音:瀬川徹夫 音響効果:大河原将フードスタイリスト:飯島奈美
スクリプター:天池芳美 助監督:藤森圭太郎 制作担当:鳥越道昭
協賛:キタノ住建 メディアスタッフビジョン 山栄
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
製作幹事:KADOKAWA 朝日新聞社 制作プロダクション:RIKIプロジェクト 宣伝協力:シンカ 配給:KADOKAWA
『川っぺりムコリッタ』製作委員会(KADOKAWA 朝日新聞社 メ~テレ カルチュア・エンタテインメント 平成プロジェクト basil
RIKIプロジェクト ムービーウォーカー Filmarks ねこじゃらし 富山テレビ放送 北日本新聞社)
© 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

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