第39回報知映画賞にて、絶賛上映中の映画『紙の月』より宮沢りえさんが主演女優賞を、助演女優賞を大島優子さんが獲得し、本日12月17日の表彰式に二人そろって出席しました。
第39回報知映画賞 表彰式 概要 報知映画賞はスポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として、1976年に誕生し、今回で39回目を数える。映画ファンがもっとも優れた作品や俳優を選ぶことができる読者参加型の映画賞というのが、報知映画賞の大きな特色。 今回の第39回報知映画賞では、映画『紙の月』より宮沢りえが主演女優賞を、大島優子が助演女優賞を受賞し、ザ・プリンス パークタワー東京にて行われた表彰式に、二人そろって出席した。二人を含め受賞者には、賞状とイラストレーター・和田誠さんデザインのブロンズ像等が贈呈された。 |
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真っ白なワンピースで登場した大島優子さんは、自身初の女優賞に驚きと喜びを表現。
吉田大八監督から花束贈呈し、「出番が多いわけでもなく大きな見せ場があったわけでもない。そんな中、宮沢さんと小林さんの間に入って絶妙なバランスをとりながら演じられていた。そこを評価していただき感謝している」と大島さんへの賛辞を述べた。 さらにサプライズ花束ゲストとして駆けつけたAKB48生みの親の秋元康さんが「おめでとう。このような素敵な賞をいただき、大島にとって一生ものの賞になったと思う。これからを期待される賞だと思いますので、重く受け止めて頑張ってください」と、今後も女優業にまい進していく大島さんにエールを贈りました。 |
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2002年の「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)以来、12年ぶり2度目の栄冠となった宮沢りえさんは、大島さんとは真逆のシックな黒のロングドレスで登場。
本作で共演し花束を贈呈した池松壮亮さんは、「りえさんの覚悟がこういった形で認められて個人的にとてもうれしいです」と述べ、宮沢さんと抱き合い、喜びを分かち合った。今後も続く賞レースで一歩リードしているものの宮沢さんは「気を引き締めたい」と謙虚に受け止めていました。 |
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宮沢りえさんコメント これまでに受賞されてきた、銀幕を彩ってこられた大先輩たちと同じ賞をいただき、感動で胸がいっぱいです。また志高く、誠実にこれからも演じなさいと言われているようで、己に鞭を打ちたい気持ちでもあります。この場所に立てて、素晴らしい賞をいただけたのは7年ぶりの映画主演で不安な私を、吉田監督が緻密に丁寧に志高く、支えて引っ張ってくださったからに他なりません。本番を本物で埋めてくださった池松さん、大島さん、小林さんほか共演者の皆さんにも大変感謝しております。 大島優子さんコメント 『紙の月』 絶賛上映中! |
<ストーリー>
バブル崩壊直後の1994年。夫と二人暮らしの主婦・梅澤梨花は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。気配りや丁寧な仕事ぶりが上司や顧客に評価され、何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が漂いはじめていた。
そんなある日、梨花は年下の大学生・光太と出会う。光太と過ごすうちに、ついに顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りたつもりだけだったが、次第に金銭感覚と日常が少しずつ歪みだし…。
原作:「紙の月」角田光代(ハルキ文庫刊)
監督:吉田大八
(『桐島、部活やめるってよ』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)
脚本:早船歌江子(『ラッキーセブン』『未来日記』)
制作プロダクション:ROBOT
配給:松竹
出演:宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美
主題歌:ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ『Femme Fatale』(ユニバーサル ミュージック)
(C)2014「紙の月」製作委員会