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『映画 太陽の子』特別上映会2021年に公開し、主演・柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の豪華共演で、”日本の原爆研究”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春グラフィティ『映画 太陽の子』。 |
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『映画 太陽の子』特別上映会FOR THE FUTURE 〜未来へつなぐ〜」・10年プロジェクト『映画 太陽の子』特別上映会 公開から一年、8月6日という忘れてはいけないこの日を前に、『映画 太陽の子』10年プロジェクトとして、同作の特別上映会が満員のシダックス カルチャーホールで実施され、黒崎博監督、森・コウプロデューサー、浜野高宏プロデューサー、飛び入り参加の土屋勝裕プロデューサーが、作品にこめた思い、キャストと作り上げた現場の思い出などを振り返る盛りだくさんのトークが展開された。 り、黒崎監督も「大事なものを伝えなきゃ!という思いでこの作品を作りました。まさか2022年がこういう状態だとは思いもしない。今だから伝えることがある。まだまだ伝えることを諦めてはいけない。改めてスクリーンの中のみんなが今の僕たちにそう思わせてくれました。2022年の気分で本作をご覧いただいて、新しく何か発見したことでもあれば、この映画にとってとても大事だし幸せなことだと思います」と締め括った。 |
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ウクライナ若者支援「FOR THE FUTURE 〜未来へつなぐ〜」ウクライナ若者支援特別トークセッション 『映画 太陽の子』の製作チームを中心に有志が集って開催された特別トークセッション。『映画 太陽の子』は太平洋戦争下で、3人の若者が未来へ向けてそれぞれの人生を駆け抜ける様を描いた青春群像劇。“戦闘と平和”そして“若者の未来”へ馳せたその想いは、映画の枠を超えて生き続けるもの。そんな想いから、今現在、困難な状況にあるウクライナの現状を知り、未来ある若者たちに向けて私たちに何ができるのかを考え、そして行動に繋げるトークセッションを開催した。 まずはウクライナの今のリアルな実情を知るために、戦争勃発間もない頃から現地で取材を続けた映画監督・ジャーナリストでユーラシア・ビジョン代表の新田さんをお招きして、現地の様子をたっぷりと伺った。 厳戒令の中、土嚢(どのう)を作る若者たち、大火災で燃えさかる工場、爆撃を受けたマンション、アパートの地下シェルターで寝泊まりする子供など、戦火の過酷さがうかがえるものから、犬の散歩をする市民の何気ない日常まで「ウクライナの方は犬好きの方が多かった印象です。我々日本人となんら変わらない暮らしがあります。」と紹介。「戦争前と少しでも同じ暮らしをすることで平静を保っている所もあるのでは?」と付け加えた。その中でもひときわ客席の注目を集めたのがとある教会の映像。教会の敷地内に仮で埋められていたという近隣住民たちの遺体100体ほどが、掘り起こされる映像だった。黒い袋に包まれた生々しい遺体と思われる大量の袋たち。新田さんは「ウクライナ政府は『ここの被害は300人を超える』と言う一方で、ロシアは『ウクライナの自作自演のフェイクニュース』だと主張する。しかし医者や弁護士など裕福でネットリテラシーの高いような人が住むそのエリアで、自作自演など使用ものなら、SNSなどですぐに広まるはずで、そんなことがありえないのは一目瞭然で、自作自演とは言い難い。ただ、そんな中でも全貌を明らかにするのは難しくて、だからこそジャーナリストが一人でも多く現場に入って、警察などの権力とは別に、住民の話を聞いたり手分けをして事実を明らかにしていく必要があるのではないか」と訴えた。「現場に入って、自分の目で見たことを伝えていく。“戦争とメディア”という観点から言うと、ウクライナのテレビでは国旗がゆらゆら揺れていて。『戦争に勝つぞ!』というムードのものばかりです。ウクライナはそれなりのジャーナリズムのある国だと思いますが、戦争になるとそうなってしまうと思います。これは私たちも注意しなきゃいけない。心に刻んでおかなきゃいけないことだと思います」と締め括った。 そんな新田さんとちょうど入れ替わるように、3月に日本へ来日した工藤ディマさん(ウクライナでの名前はクドリャフツェフ・ドミトロー)は日本でアニメ声優になることを夢見た22歳。もともと日本語留学のためにビザを申請中に戦争が起き、3月にビザが降り、来日した。夢は「アニメ『ワンピース』に声優として出演する」こと。「声優の仕事をして自分の抑えきれない気持ちを出せるんじゃないかと思って。その仕事をしなかったら世界は急に色を失う」と日本で声優養成所に通い、夢を追いかけている。彼の家族はまだキーウにいて、多くの友達もまだ現地に残っているという。 トークセッションの後半では、ヤフー株式会社のウクライナ避難民支援担当の安田さんをお招きして、Yahoo! JAPANが属するZホールディングスの支援活動を紹介。ウクライナ支援と検索すると1人につき10円が届く支援や、ウクライナの方々を支援する団体への寄付が100円からできるYahoo!ネット募金、ZOZOTOWNで実施したチャリティTシャツ販売(終了)、アスクルの特別商品開発と販売を通じたウクライナ人道危機救助金など、現地で活動している団体への支援を紹介。一方で、日本国内では、団体や自治体と企業をつなぐ事務局としての働きや、ウクライナ語で国や自治体、民間のウクライナ避難民支援情報や窓口をYahoo!ニュース上で発信、Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラムとしてウクライナとロシア双方の血を引く音楽プロデューサーのドキュメンタリーを配信、LINEニュース上で侵攻状況の発信などの活動を紹介したもらった。 最後に本イベントを締め括ったのは、『映画 太陽の子』プロデューサー、森・コウ。「戦争と平和、戦争に翻弄された若者たちの生き様を描く『映画 太陽の子』の上映だけでなく、現状起っていることを伝えていけないか?そこに対して正しい理解をして、その上でなにか動けることがないか?ということで今回のイベントを開催しました。今後も活動を展開していきたい」と抱負を語った。 また、50世帯のウクライナ避難民受入れを表明した日本テーマパーク開発株式会社(https://nippon-themepark.co.jp/)が、ウクライナの方々に呼びかけるVTRを紹介し、会場には日本ウクライナ友好協会KRAIANY |
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『映画 太陽の子』DVD&Blu-ray 発売中 ストーリー |
柳楽優弥 有村架純 三浦春馬 田中裕子 國村隼 イッセー尾形 山本晋也 ピーター・ストーメア 三浦誠己 宇野祥平 尾上寛之 渡辺大知 葉山奨之 奥野瑛太 土居志央梨
監督・脚本:黒崎博 「ひよっこ」「青天を衝け」
音楽:ニコ・ミューリー 『愛を読むひと』
主題歌:「彼方で」 福山雅治 (アミューズ/ユニバーサルJ)
プロデューサー:コウ・モリ 土屋勝裕 浜野高宏 エグゼクティブプロデューサー:井上義久 山口晋 佐野昇平 森田篤 松井智 有馬一昭 東原邦明 共同プロデューサー:山岸秀樹 松平保久 淺見朋子
撮影:相馬和典 照明:鈴木岳 録音:弦巻裕 美術:小川冨美夫 衣装:宮本茉莉 ヘアメイク:永江三千子 スクリプター:天池芳美 助監督:柿田裕左 制作担当:篠宮隆浩 キャスティング:おおずさわこ
編集:大庭弘之 サウンドデザイン:マット・ヴォウレス カラリスト:アロン・ピーク VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
制作:KOMODO PRODUCTIONS
宣伝:KICCORIT
配給:イオンエンターテイメント
製作:「太陽の子」フィルムパートナーズ
Presented by ELEVEN ARTS STUDIOS / NHK ©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ