『峠 最後のサムライ』公開後舞台挨拶歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた、越後長岡藩家老・河井継之助(かわいつぎのすけ)を描いた国民的ベストセラー『峠』初の映像化!6月17日(金)より全国公開しました。 この度、7月18日(月)に、役所広司、永山絢斗、坂東龍汰登壇の公開後舞台挨拶が行われました。 |
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公開後1か月。ロングラン上映中!役所は永山と坂東との共演を振り返り「絢斗君も坂東君も台本を読んでいた通りのキャラクター像。撮影中はピッタリの俳優さんがいるという気持ちでいました」と絶賛。松蔵役の永山は「憧れの役所さんとの共演なのでずっと緊張してました。初共演の坂東君はいつもニコニコ輝いていた。男として好きになりました」と笑顔。小山正太郎役の坂東が「照れますね。絢斗君は優しいお兄ちゃんでした。」と嬉しそうに明かすと、永山は「坂東君と一緒にいるとこっちが優しい気持ちになる。」と相思相愛だった。また役所について坂東は「撮影時僕は役者1年目くらいで、初日はガチガチでした。役所さんの目を見たときに瞳の奥が輝いていて、吸い込まれそうな感覚になりました」とオーラに圧倒されていた。 新潟での撮影中、レアな体験をしたという永山。「松蔵さんのお墓参りをしようとスーパーに寄ったら、役所広司さんとばったり。レアな体験をしました」と紹介すると、当の役所は「僕は部屋で食べるお酒のつまみを買いに行っていました」と笑わせた。また役所は演じた河井継之助について「若者たちへ言葉よりも自分の生き様を見せて、どうやって生きていくのか、今後の日本をどうして行くべきかを残していったと思う」と分析した。 永山と坂東は河井継之助の持つカリスマ的リーダー像について言及。「どんな時代であろうが目上の人の背中を見て学ぶことが大事。松蔵さんも継之助さんを近くで感じながら自分の心を磨いていったと思う」(永山)。「河井継之助さんの“好きなことをして生きていきなさい”というセリフは僕にとっても大きなエールになりました。継之助のような人格の人はどの時代にもいてほしいし、偉大な人だと思う。僕はそれ以降現場で迷っているような若い人がいると“好きなことをして生きていい!”と胸を張って言えるようになりました」(坂東)。 一方、役所は時代劇の魅力について熱弁。「時代劇は余分なことを削り取った日本人の生き方や文化がシンプルに伝えられる。過去の人たちを演じたり見たりすることで学ぶことが沢山ある」。永山は「目に映るもの、服装、小道具まで現代では見慣れないものばかり。その不思議さの世界に飛び込んでいけるのは、役者として楽しい。時代劇はロマンが沢山転がっているので、映画館で時代劇が毎回上映されるようになってほしい」と期待した。 本作の撮影はフィルムで行われた。これに時代劇初挑戦の坂東は「フィルムなのでNGを出せないというプレッシャーもありました。ある場面では緊張で足が震えましたが、袴だったのでバレなかった」と照れ笑い。これに小泉監督は「まったく気づきませんでした。自然に演じられていました」と驚いていた。 最後に主演の役所は「この映画は観れば観るほど噛みしめることができるものがあります。またこの映画を劇場に観に来ていただきたいです」とアピール。小泉監督も「大きなスクリーンで観てもらいたい。一度見たら登場人物のことを心の中で思い出していただきたい」と願いを込めていた。 |
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映画『峠 最後のサムライ』絶賛公開中 公式HP: しかし、時流は倒幕へと傾き、サムライとしての使命と庶民を先導するリーダーとしての狭間で葛藤しながらも、継之助はやがて強大な武力を誇る明治新政府軍に立ち向かっていく。 「最後のサムライ」として、守るべきもののため本当の正義を貫こうとするその姿、そして映画の中で描かれる長岡藩が直面する状況は、奇しくも現在のウクライナ情勢とも重なり合う。 STORY |
出演:役所広司
松たか子 香川京子 田中泯 永山絢斗 / 芳根京子 坂東龍汰 榎木孝明 渡辺大 AKIRA / 東出昌大 佐々木蔵之介 井川比佐志 山本學 吉岡秀隆 / 仲代達矢
監督・脚本:小泉堯史
音楽:加古隆
原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)
配給:松竹、アスミック・エース
2020「峠 最後のサムライ」製作委員会