映画情報どっとこむ ralph

『PLAN 75』大ヒット記念舞台挨拶

第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品され、カメラドール特別表彰を授与された映画『PLAN 75』が、6月17日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国116館(7月7日現在)にて公開中で、全国各地では満席の回が続出する大ヒットスタート。公開から19日間で興収2億円を突破した。

超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。

この度、磯村勇斗、早川千絵監督が登壇した、大ヒット記念舞台挨拶を実施しました。
『PLAN 75』大ヒット記念舞台挨拶
映画『PLAN 75』大ヒット記念舞台挨拶
日時:7月7日(木)
会場:ユーロスペース
登壇:磯村勇斗、早川千絵監督

映画情報どっとこむ ralph

磯村勇斗、早川千絵監督登壇

 先月17日に公開してから、世代を問わず多くの反響が寄せられている本作。
磯村は自身の周りの反響を尋ねられると、地方に住んでいる同い年の友人からもらった連絡について触れ、「映画館に観に行くと年配の方が多かったようで、近くに座った方に“若いのになんで観に来たの?”と話しかけられたそうなんです。この作品をきっかけにそういった交流が生まれていることが素敵だなと思いました。離れた世代の人たちがお互いに観に来た理由に興味を持って話をするというのは、これからの未来に向けて大切な瞬間が生まれたんじゃないかと思いました」と印象的だったエピソードを披露。『PLAN 75』大ヒット記念舞台挨拶

早川監督も「映画館を出た後、日常の風景が違って見えたと言って頂いたり、周りの人たちはどういう風にこの映画を感じたのか話してみたくなった、というような声を頂きました」と反響を喜んだ。『PLAN 75』大ヒット記念舞台挨拶

 今回、75歳以上が自ら生死を選択できる制度を推進する職員を演じた磯村だが、役づくりについて「本人はいたって悪意はなく、真面目に仕事をしているだけなんです。気を付けたことは、国の制度に従事する機械的な部分と、後半になって出てくる人間的な部分という感情の変化を一気に見せるのではなく、自然に流れで表現するということ。細かくシーンごとに監督と話して作り上げていったので、台本で読んでいた時以上に現場で生まれるものが多かったと思います」と振り返る。

ヒロムの感情の変化のきっかけとなるのが疎遠になっていた伯父との再会だが、伯父を演じたたかお鷹との共演については「たかおさんには事前に“俺たちはあんまり話さないようにしよう”と提案して頂きました。久しぶりに再会するという設定だったので、オフの時に話さないことで、しっかり2人の空白期間やなんだか居心地の悪い距離感というのを表現できたと思います。たかおさんにはリードして頂き、先輩としてのすごさを感じました」と感銘を受けていた。

 最後に磯村は「公開してから本当にたくさんの方々に観てもらい、嬉しく思っています。まだまだ自分と同じ若い世代の人たちにもこの作品を知ってもらいたいですし、この作品をきっかけに今の日本や社会にも関心を持っていきたいと僕自身も思っています。ぜひ若い人たちにも広めていってもらえたら嬉しいです」と熱いメッセージを送った。続いて監督は「この作品を作っている時は、本当に受け入れらるだろうか?という不安もありました。でも、公開して自分が想像していた以上にたくさんの人に届いているなという実感があります。映画ってお客さんに届いて初めて完成するものだと改めて思いました。観て頂いた方に本当に感謝しています。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。

映画情報どっとこむ ralph

映画『PLAN 75』

全国大ヒット上映中

公式サイト:
@plan75/ 

Twitter:
@PLAN75movie
#PLAN75

STORY
少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム(磯村勇斗)、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。果たして、<プラン75>に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは―――。
PLAN75

***********************************

倍賞千恵子
磯村勇斗 たかお鷹 河合優実 ステファニー・アリアン 大方斐紗子 串田和美
脚本・監督:早川千絵
脚本協力:Jason Gray
エグゼクティブ・プロデューサー:小西啓介 水野詠子 國實瑞惠 石垣裕之 Frédéric Corvez Wilfredo C. Manalang
プロデューサー:水野詠子 Jason Gray Frédéric Corvez Maéva Savinien 企画・制作:ローデッド・フィルムズ
製作:ハピネットファントム・スタジオ ローデッド・フィルムズ 鈍牛俱楽部 WOWOW Urban Factory Fusee
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
©2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee
関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ