![]() |
井浦 新が撮影した写真公開この度、芥川賞受賞作家・今村夏子のデビュー作を映画化した『こちらあみ子』。 実写映画化となった本作で、主人公のあみ子を演じるのは、応募総数330名のオーディションの中から見いだされた新星・大沢一菜(おおさわ・かな)。圧倒的な存在感で“あみ子の見ている世界”を体現していきます。父親役には、是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』(’99)から河瀬直美監督作『朝が来る』(’20)など世界的な人気を誇る監督の映画からTVドラマ「最愛」まで幅広い活躍を見せる井浦 新。そして母親役には、主演作『茜色に焼かれる』(’21)が数々の映画賞を受賞するなど、日本映画を代表する俳優、尾野真千子。監督は、大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めてきた森井勇佑。原作小説と出会って以来、映画化を熱望してきた監督が、原作にはないオリジナルシーンやポップでグラフィカルな映像描写で“あみ子の見ている世界”に新たな風を吹き込み、念願の監督デビューを果たしました。 井浦 新が現場で撮影
東京:ジュンク堂書店池袋本店「こちらあみ子」映画公開記念 パネル展 開催中〜終了時期未定 広島:エディオン蔦屋家電 2階イベントルーム映画「こちらあみ子」パネル展 〜井浦新さんが見つめたあみ子〜 開催中〜7/14(木) 2階イベントルーム ※10日(日)3階イベントスペースにてトークライブを開催! 登壇:森井勇佑監督・大関悠士君(のり君役)・橘高亨牧君(坊主頭役) 詳細はこちら |
![]() |
著名人からコメントそして、今泉力哉さん、尾崎世界観さん、清川あさみさん、國松絵梨さん、駒井蓮さん、長井短さん、奈良美智さん、冬野梅子さん、山本奈衣瑠さんら各界著名人からの応援コメントも到着しました! 応援コメント続々到着! ※敬称略・五十音順 あみ子は何も悪くないのにな。 光みたいなあみ子に向ける自分のまなざしの汚れが酷く気になった。 ただただ良いと思う映画と、良いけれど観ていて無性に悔しくなる映画がある。この作品は完全に後者だ。 誰にも分からない、あみ子だけの世界がある。”現実”という、冷たい水の水面を真っ直ぐ切り開いて力強く突き進む彼女にも優しい光があたるそんな世の中でありますように。 知りたくて、わかりたくて投げかけた問いに対して、みんなが静かに黙ってしまうのが何故なのか、わからないままでいた。何で忘れてしまっていたんだろう。よく見える、よく聞こえる、確かにそうだった時がある。もう何もかもがわかるようになってしまった私たちに、あの頃と同じ強さの光が降っていること、同じくらいたくさんの音が鳴っていることを、もう一度、思い出させてくれる。 私たちが何処かに置いてきてしまった世界の手触りを、あみ子は全身で掴んでぐしゃぐしゃにしてポイッと投げて、心の向く方へ叫び、好きなように戯れる。 「こちらあみ子」を読んだ日から、私の中にはあみ子がいて、きつい眼差しで私を観察し続けている。その眼差しが本当にそのまま画面に写っていて、頭の中がまんま再現されてるはずなのに、いざ相対しても結局あみ子のことは全然わからないまま。それがとにかく嬉しかった。ねぇあみ子、頼むよあみ子と思うけれど、頼まれてくれないところがむしろ頼もしくって、きっと私は、あみ子に憧れているのだ。どこに?って、そりゃ、わたしだけのひみつじゃ。 あみ子を、子供たちを、僕は確かに知っていた。映画が終わり、闇の中から歌声が流れ始める時、子供たちの顔が浮かんでは歌の波間に消えていく。そして、大きな世界はゆっくりと開かれていくのだ、彼らのために、かつての僕らのために。 あみ子はうざい。でもあみ子をうざがることに罪悪感がある。だから遠ざけたくなる。さらに女の子だから、今後は清潔・朗らか・気配りも期待されるかもしれない。仮にそうした教育を徹底したら…社会に馴染めるかもしれないが、それは幸せなんだろうか。ずっと考えてしまう。 あみ子、あみ子。 あみ子と友達だったら 一緒にインド人するし、 側転のやり方教えてもらう。 大好きで何度も原作を読んでいたけど あの本の中のあみ子がちゃんとスクリーンの中にいた。 会えた事がとても嬉しかった。 あみ子のことを好きと思うことは自分の中のあみ子を肯定したいからかもしれないけど。あみ子。 |
![]() |
『こちらあみ子』7月8日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開 たのしいこともさびしいことも―― あみ子が教えてくれるのは、 私たちが“かつて見ていたはずの世界” 主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりな彼女のあまりに純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を鮮やかに描き出す『こちらあみ子』。 原作は「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子が、2010年に発表した処女作「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)。本作で太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞して以降、新作を発表するたびに現代文学ファンの間で大きな話題を呼んでいる。 あみ子を演じるのは、応募総数330名のオーディションの中から見いだされた新星・大沢一菜。演技未経験ながら圧倒的な存在感で“あみ子の見ている世界”を体現し、現場の自由な空気の中でキャラクターをつかんでいった。両親役には、日本を代表する俳優である井浦 新と尾野真千子。監督は、大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めてきた森井勇佑。原作と出会って以来、映画化を熱望してきた監督が、原作にはないオリジナルシーンやポップでグラフィカルな映像描写で新たな風を吹き込み、念願の監督デビューを果たす。そして、繊細な歌声とやわらかなクラシックギターの音色で聴く者を魅了し続け、国内だけでなく海外からも人気を集める音楽家、青葉市子が音楽を手がける。 物語・・・ 感情と感性を刺激する映像と共に描く 無垢で、時に残酷な子どものまなざし あみ子はちょっと風変わりな女の子。優しいお父さん、いっしょに登下校してくれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしていた。だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていくことになる。誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに話しかけるあみ子。「応答せよ、応答せよ。こちらあみ子」―――。奇妙で滑稽で、でもどこか愛おしい人間たちのありようが生き生きと描かれていく。 ひとり残された家の廊下で。みんな帰ってしまった教室で。オバケと行進した帰り道で。いつも会話は一方通行で、得体の知れないさびしさを抱えながらもまっすぐに生きるあみ子の姿は、常識や固定概念に縛られ、生きづらさを感じている現代の私たちにとって、かつて自分が見ていたはずの世界を呼び覚ます。観た人それぞれがあみ子に共鳴し、いつの間にかあみ子と同化している感覚を味わえる映画がここに誕生した。 |
大沢 一菜 井浦 新 尾野 真千子
監督・脚本 森井勇佑
原作 今村夏子(ちくま文庫)
音楽 青葉市子