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『東京オリンピック2017』トークイベントドキュメンタリー映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』は、東京ドキュメンタリー映画祭2020 特別賞受賞を経て、東京オリンピックが開幕した昨年7月23日から全国公開となった作品。 東京五輪の公式映画『東京2020オリンピック』の公開に合わせ、オルタナティヴな視点として、再開発への反対運動があり、そして今新しい形で「下北線路街」がオープンした下北沢のシモキタ -エキマエ- シネマ『K2』での上映が始まり、大分・別府ブルーバード劇場では7月15日(金)より公開が決定しました。 この度、K2での上映2日目の6月4日(土)に、YouTube番組「ヒルカラナンデス(仮)」でおなじみのダースレイダーさんとプチ鹿島さんが、本作監督の青山真也さんと上映後のトークイベントに登壇しました。 |
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登壇:青山真也監督、ダースレイダー、プチ鹿島冒頭、青山監督が「1964年の市川崑監督のオリンピック映画(『東京オリンピック』)に影響を受けて、大好きなオリンピック映画を盛り上げたいと思って本作を作った」と口火を切ると、話題は、2021年の東京オリンピックの公式記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』に。 ダースレイダーは、「『SIDE:A』はジェンダーや国の事情などエピソード的にはベタで、1個1個のストーリーは考えさせられることもあるんです。競技の結果でなく、その人が挑戦する姿勢を撮っている。その問題意識でオリンピックを見るのなら、それ(霞ケ丘アパート住民の立ち退き)を経て開催されたのが、『東京2020オリンピック SIDE:A』で描かれているオリンピックと考えた時に、青山さんが取り上げたここ(霞ケ丘アパート住民の立ち退き)は絶対取り上げなくてはいけない問題だと思うんです。」と熱弁。前日『東京2020オリンピック SIDE:A』を観た青山監督も、「アスリートというよりは人間を撮っている気がして、僕は評価しているんです。であれば、オリンピックのために引っ越し後すぐ死んじゃった元住民・人間もいるということもカメラでおさえてほしかったなと。」と語った。 「上の人が悪い」という、劇中の片腕の高齢住民の話に話が及ぶと、監督は、「東京都に住民が要望書を持って行っても、誰が責任者かわからない」と責任者不在で進む開発政策を批判した。 |
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『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』にて公開中 公式サイト: 公式ツイッター: 公式Facebook: 明治神宮外苑にある国立競技場に隣接した都営霞ヶ丘アパートは、10棟からなる都営住宅。1964年のオリンピック開発の一環で建てられ、東京2020オリンピックに伴う再開発により2016年から2017年にかけて取り壊された。本ドキュメンタリーは、オリンピックに翻弄されたアパートの住民の生活と、五輪によって繰り返される排除の歴史を追った。 平均年齢が65歳以上の高齢者団地であるこの住宅には、パートナーに先立たれて単身で暮らす人や身体障害を持つ人など様々な人たちが生活していた。団地内には小さな商店があり、足の悪い住民の部屋まで食料を届けるなど、何十年ものあいだ助け合いながら共生してきたコミュニティであったが、2012年7月、東京都から一方的な移転の通達が届いた。 2014年から2017年の住民たちを追った本作では、五輪ファーストの政策によって奪われた住民たちの慎ましい生活の様子や団地のコミュニティの有り様が収められている。また移転住民有志による東京都や五輪担当大臣への要望書提出や記者会見の様子も記録されている。 監督・撮影・編集は、本作が劇場作品初監督となる青山真也。音楽は、2013年「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞を受賞した大友良英が務めた。 あらすじ |
監督・撮影・編集:青山真也
劇中8mmフィルム映写協力:AHA! [Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
音楽:大友良英
整音:藤口諒太
配給:TOKYO2017上映委員会
2020 / 日本 / カラー / 16:9 / DCP / 80min
©Shinya Aoyama