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湯浅政明・松本大洋特集上映&トーク湯浅政明監督による劇場アニメーション『犬王』が、5月28日(土)に全国公開となります。 この度、5月19日(木)に新宿バルト9において、湯浅政明監督とキャラクター原案の松本大洋氏にまつわる過去作品の特集上映を開催いたしました! 『鉄コン筋クリート』『夜は短し歩けよ乙女』『MIND GAME マインド・ゲーム』の3作品が上映され、『夜は短し歩けよ乙女』『MIND GAME マインド・ゲーム』では湯浅監督が登壇しトークショーを行いました。 |
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湯浅政明監督登壇京都からストーリーが生まれる理由『犬王』同様に『夜は短し歩けよ乙女』の舞台は京都。京都という土地の魅力について湯浅監督は「実際に行くと楽しいし、住みたくなるような場所。京都には変わった人がいそうで変わった出来事も起こりそう。昔ながらの形が残っているところも歴史的背景を感じられていい。夜も薄暗いところが多くて、暗闇に魑魅魍魎がいそうな気がする。『鴨川ホルモー』など京都を舞台にした不思議なストーリーが数多く生まれる理由もわかる気がする」と実感を込めて分析した。 アニメーター出身の湯浅監督は、監督としてアニメーターに指示を出す際は「キーとなるポイントは指示を与えるけれど、全体的には自分のイメージを押し付けるのではなく、大まかな枠組みを与えるようにしている」という。その理由については「一人だけできっちりと考えたものは面白くないというか、クリエイターたちによるプラスアルファが欲しい。自分よりも良いものが描ける人がいるのならばそうして欲しいと思うし、自分がアニメーター時代にやっていて楽しかったのは自由度のある余裕を持った作り方だったから」と解説した。 自分が素直に描きたいと思ったものを詰め込む『MIND GAME マインド・ゲーム』については「僕にとってのほぼ長編監督デビュー作。STUDIO 4℃のスタッフもこれから伸びようという若い人がいて、後々『鉄コン筋クリート』でも頑張ってくれました。初めて尽くしの作品でしたが、デジタルを取り入れたことで写真を加工することができたりして、アナログフィルム時代よりも自由度が高かった」と振り返った。 新作『犬王』には『MIND GAME マインド・ゲーム』のエッセンスがあるようで、「『MIND GAME マインド・ゲーム』のように自分が素直に描きたいと思ったものを入れたのが『犬王』。これまでの経験の蓄積に加えて、アニメを素直に作っていた監督デビュー当時の気持ちをミックスしたような作品」と紹介した。先んじて試写で『犬王』を見たというMCの吉田尚記アナも、「ほんっ……とうにおもしろい作品!」と、興奮を隠せない様子だった。 『犬王』は「ライブを見るように楽しんで」改めて『犬王』について湯浅監督は「とにかくたくさんの人に見てほしいと思って作った作品であり、大人の事情を考えずに(笑)一生懸命できるだけのことをした作品です。時代劇ではあるけれど、ストーリーはわかりやすくて楽しい。二人の若者が上り詰めていく物語なので、その二人の活躍を見てほしい。僕自身も生きたいように生きる彼らの姿に勇気をもらいました」と、渾身作であるとアピール。 アヴちゃんと森山未來のパフォーマンス力にも太鼓判を押した。「お二人のパフォーマンスやステージングがキャラクターに乗り移ればいいと思った。『犬王』はライブを見るような感覚で楽しんでほしいし、リズムとノリがいい作品なので座って見るのはきつい作品かもしれない。オールスタンディングでライブを見るように、劇場でも盛り上がってくれたら嬉しいです」と期待を込めていた。 |
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映画『犬王』5月28日(土)全国ロードショー! 公式サイト: 公式Twitter:
【あらすじ】 |
【キャスト・スタッフ】
声の出演:アヴちゃん(女王蜂) 森山未來 / 柄本佑 津田健次郎 松重豊
原作:「平家物語 犬王の巻」古川日出男著/河出文庫刊 監督:湯浅政明 脚本:野木亜紀子 キャラクター原案:松本大洋 音楽:大友良英
アニメーション制作:サイエンスSARU
配給:アニプレックス、アスミック・エース
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