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『生きててよかった』トーク付き最速試写会

この度、綾野剛主演×藤井道人監督のタッグで話題を呼んだドラマ「アバランチ」で“最狂の敵”役を演じ注目を集めた<逆輸入俳優>木幡竜主演の映画『生きててよかった』が5月13日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開されます。

長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太は、第二の人生を歩むため恋人との結婚を機に新たな生活を始めるも、社会に馴染めず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける・・・。

この度、主演の木幡竜と鈴木太一監督が登壇しトーク付き最速試写会イベントを実施いたしました。
映画『生きててよかった』トーク付き最速試写会
トーク付き最速試写会
日時:4月28日(木)
会場:神楽座
登壇:木幡竜、鈴木太一監督

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木幡竜と鈴木太一監督登壇

一般客に向けての上映が今回初めてということで緊張した面持ちで登場したふたりだったが、あたたかい拍手に迎えられほっと一安心した様子。

プロットに着手してから撮影に至るまでに6年という長い月日をかけてあたためられてきた本作。
鈴木監督は、「最初は木幡さんを主演に映画をつくらないかというお話をいただいたのがきっかけで、木幡さんは中国でアクション映画を中心に活躍されていたので絶対にアクションを取り入れたいというのがまず第一にありました。そのあと、彼から『ボクサーの中には、闘うことをやめられないでもがいている人がたくさんいる』という話を聞いて、自身も元ボクサーである彼ともリンクするような主人公に出来ないかと思ったことからスタートしました」と制作の経緯を説明。「長い歳月をかけたからこそ、僕らにしか作れない個性的な作品になったし、登場人物の描き方にもより深みを出せたのではないかと思います」と監督が振り返る一方、鈴木監督『生きててよかった』トーク付き最速試写会

木幡は「もう腰が痛くなるくらい、これはものすごいカロリーを使うなと覚悟を決めました」とはじめに脚本を読んだときの率直な胸の内を吐露。また、ボクサーのセカンドキャリアを描いているという点について木幡は、「ほかのスポーツもそうかもしれませんが、ボクシングをやめたあとうまく社会に馴染めずにいるひとたちが僕のまわり含め、多いんじゃないかなと感じていたので、そういった題材で物語を膨らませていくのは面白いと思いました」と自身のキャリアや思いが本作に反映されていることを明かした。

ボクシングに地下格闘技と、迫力溢れる格闘シーンが満載の本作。印象に残っているシーンについて聞かれた木幡は、「今回僕が、生っぽいアクションを撮らせたら日本で一番だと思っている園村さんにアクション監督を務めてもらうことが出来たんですが、彼のその生っぽいアクションを最大に活かすために、ひとつだけ提案したことがあって。それは冒頭のボクシングの試合で倒れるシーンがあるんですが、僕がリアルにアゴにパンチをくらってダウンするところを撮って欲しいとお願いしました。もちろん園村さんの技術があればそんなことをしなくても撮れるのですが、僕が単純に自分がダウンして死んだ目で落ちていく姿を見てみたかったというのと、それがあればそれ以降の園村さんの演出したアクション部分もよりリアリティをもって見えてくるんじゃないかと思い、(相手役の)現役の世界チャンピオンにアゴを打ち抜いてもらいました」と衝撃の告白。さらに「このシーンはもう本当に、撮り終わって『生きててよかった』と思いましたね」と続けると会場が笑いに包まれた。

2009年に中国映画『南京!南京!』に出演し注目を集め、翌年にはアンドリュー・ラウ監督の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でドニー・イェンと最後に対峙する大役を務めるなど中国を拠点に数々のアクション映画に出演する木幡。そうした経験から、今回の出演にあたって、アクションシーンに関してはアクション監督に編集や撮影におけるすべての権限を渡してほしいということをはじめに鈴木監督に要望したそう。というのも、例えば『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』の撮影時、アクションシーンになるとアンドリュー監督は現場から離れ、ドニーが指揮を執るといい、それくらいドラマ部分との撮影とはメソッドが違い完全に分業化している中国アクション映画の撮影の裏話を交えつつ、ほかの多くの日本の映画・ドラマ作品と本作との大きな違いについて解説した。これに対し鈴木監督は、「アクションシーンは、リテイクしても正直何がNGでそうでないかの違いが分からなかった」と苦笑い。木幡は「実はアクションシーンには全くアドリブがなくて、すべて園村さんがミリ単位センチ単位でこまかく演出した動きを正確に再現しただけなんです」とダイナミックで激しいアクションの裏で緻密な計算のもと作り上げられたアクションシーンへのこだわりを力説した。
木幡_映画『生きててよかった』トーク付き最速試写会
劇中で、木幡演じる主人公・創太はドクターストップでボクサーを引退後、幼なじみで恋人の幸子と結婚し新しい生活を始める。共演した幸子役の鎌滝恵利について、木幡は「僕らが現場で“バトルセックス”と呼んでいた激しいセックスシーンがあるんですが、それがかなりの長回しだったんです。(夫婦役の)ふたりがお互いの感情をぶつけ合う大事なシーンなんですが、鎌滝さんは撮影スケジュールの都合でクランクインしてかなり最初の方の撮影だったにもかかわらず、本当に一生懸命演じ切ってくれて敬意しかないです。そこで一緒に乗り越えられたという信頼関係が生まれて、最後までお互いに演じぬくことが出来ました」と賞賛し、改めて感謝の意を述べた。監督も「鎌滝さんにしか表現できない女性像になったのではないかと思います」と続け、いろいろな矛盾を抱え込んだ難しい役どころを演じた鎌滝を高く評価した。

最後に、互いに「日本一無名な主演俳優と監督」と自虐し笑いを取ると「ぜひいろんな方に広めてほしい」とアピールしイベントを締めくくった。

映画情報どっとこむ ralph 『生きててよかった』

公式サイト:
@ikiteteyokatta 

公式Twitter:
@ikitete_movie

年齢と身体の限界を超えてもなお、闘い続けることでしか生きる価値を見出せない元ボクサーの主人公・創太を演じたのは、自身もプロボクサーという経歴を持つ木幡竜。プロボクサー、サラリーマンを経て一念発起で俳優を志し、中国映画『南京!南京!』(09)で高い評価を得ると、翌年にはアンドリュー・ラウ監督の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でドニ―・イェンらと並び、悪玉のトップを演じ異彩を放った。昨年放送された綾野剛主演のドラマ「アバランチ」(21/KTV)で“最狂の敵”を演じ注目を集め、本作でついに映画初主演を果たす。監督・脚本を務めたのは、自身の境遇や経験をもとに手掛けた『くそガキの告白』(12)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。アクション監督に『ベイビーわるきゅーれ』(21)の園村健介が加わり、今までの日本映画の常識を覆す、本物のアクション映画が誕生した。
生きててよかった
STORY
長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太(木幡竜)は、闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、恋人との結婚を機に新しい生活を築くため仕事に就くも、人生の大半をボクシングに捧げてきた創太は何をやってもうまくいかない上、社会にも馴染めず苦しい日々を過ごす。そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。一度だけの思いで誘いに乗った創太だったが、忘れかけていた興奮が蘇り、再び闘いの世界にのめり込む。彼にとってその高揚感は何物にも代えがたいものだった。闘うことに取り憑かれた男の狂気と愚直なまでの生き様は果たして喜劇となるか悲劇となるか?今、再び闘いのゴングが鳴る――。

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出演:木幡竜
鎌滝恵利 今野浩喜 栁俊太郎 長井短 黒田大輔 渡辺紘文
永井マリア 木村知貴 松本亮 三元雅芸
銀粉蝶 火野正平監督・脚本:鈴木太一(『くそガキの告白』)アクション監督:園村健介(『ベイビーわるきゅーれ』)
エンディングテーマ:betcover!! 『NOBORU』(cutting edge)
特別協力:大橋ボクシングジム
制作プロダクション:オフィスアッシュ ハピネットファントム・スタジオ
企画製作・配給 ハピネットファントム・スタジオ
©2022ハピネットファントム・スタジオ

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