マーガレット・クアリーxシガニー・ウィーバーこの度、ハリウッドの新星マーガレット・クアリーと名優シガニー・ウィーバーがタッグを組んだ『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』が5月6日(金)より、新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開となります。 公開に先立ち、4月12日(火)都内にて、一般試写会を行いました。 |
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山崎まどかx山内マリコ山崎:もともと原作「サリンジャーと過ごした日々」のファンなのですが、映画も期待以上でした。原作をもとにした劇映画として、最高のクオリティで実現しているなと思いました。 山内:実は2015年の発売当時に山崎さんが原作を推しているのを見かけてすぐに読んだんです。そして、2020年に映画化されるまでの間にマーガレット・クアリーという逸材の俳優が成長していて、このタイミングで映画化されたからこそ、いい映画になったんだなと感じました。すごく大好きな作品です! 「ハプワース」出版裏話。実は日本人はラッキーだった!?山崎:邦題は『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』ですが、原作と映画の原題は「サリンジャーと過ごした日々(My Salinger Year)」。主人公はサリンジャーを読んだことがないという設定ですが、原作では日本からのファンレターがものすごく多いという話も。実は、日本はとりわけサリンジャー人気が根強い国なんです。劇中では、サリンジャーが生前に発表した最後の小説「ハプワース16、1924年」の出版をめぐる騒動の一部が描かれますが、結局「ハプワース」はアメリカで出版されなかったんです。なぜかというと、この頃からネット書店をやっていたアマゾンのジェフ・ベソスが出版に気がついて大量注文し、彼がきっかけで大ニュースになり、サリンジャーが企画をひっこめちゃったんです。サリンジャーは偏屈で孤高の人で、全然出版をさせてもらえないことで有名ですから。とてもネット黎明期らしいお話ですよね。うっかりというか…。でも、嬉しいことに日本では「ハプワース」が読めるんです。サリンジャーの目が届かなかったのか、1970年代に日本で書籍として出版された関係で、新訳版が出せるようになったんです。2018年に「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース 16、1924 年」(金原瑞人 訳/新潮モダン・クラシックス)が刊行されています。 老舗文芸界を表現するセット、衣装…。
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『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
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監督・脚本:フィリップ・ファラルドー(『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』)
原作:「サリンジャーと過ごした⽇々」(ジョアンナ・ラコフ 著/井上里 訳/柏書房)
出演:マーガレット・クアリー、シガニー・ウィーバー、ダグラス・ブース、サーナ・カーズレイク、ブライアン・F・オバーン、コルム・フィオールほか
提供:カルチュア・パブリッシャーズ、ビターズ・エンド
配給:ビターズ・エンド
2020年/アイルランド・カナダ合作/101分
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