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日本の入管収容所の実態を映した映画『牛久』

この度、映画『牛久』が2月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開が決定しました。
映画『牛久』
本作は、厳しい規制を切り抜け、当事者達の了解を得て、“隠し撮り”という手法で、面会室で訴える彼らの証言を、記録し続けた作品でございます。そこには「帰れない」現実を抱えた一人一人の実像が映し出されており、彼らの眼差しを本作のキービジュアルにも落とし込まれています。
映画『牛久』さまざまな映画祭で話題を呼んだ日本の入管収容所の実態を映した本作の公開日、そしてビジュアルが解禁となりました。

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作品解説

在留資格のない人、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を“不法滞在者”として強制的に収容している施設が全国に17カ所ある。その一つが茨城県牛久市にある“東日本入国管理センター”、いわゆる『牛久』だ。
この施設内には、本作の出演者のように、紛争などにより出身国に帰れず、難民申請をしている人も多くいる。しかし、彼らの声を施設の外に届ける機会はほとんどない。

本年3月の名古屋入国管理局におけるスリランカ出身女性・ウィシュマさんの死亡事件、“入管法”改正案の国会成立断念など、日本の入国管理行政を巡る闇は深まるばかりだ。
映画『牛久』

映画『牛久』
本作は、厳しい規制を切り抜け、当事者達の了解を得て、撮影されたものである。
トーマス・アッシュ監督は“隠し撮り”という手法で、面会室で訴える彼らの証言を、記録し続けた。命を守るために祖国を後にした者、家族への思いを馳せる者…。「帰れない」現実を抱えた一人一人の実像。

「まるで刑務所のよう」「体じゅう殴られた」、口々に驚きの実情を面会室のアクリル板越しに訴える9人の肉声。長期の強制収容や非人間的な扱いで、精神や肉体を蝕まれ、日本という国への信頼や希望を失ってゆく多くの人々。論議を呼ぶ“隠し撮り”で撮影された本映画だが、ここに記録された証言と現実は、果たして無視できるものだろうか。

世界中から注目された華やかな東京オリンピック開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”。

「撮影の制約自体を映画的な形式に用い、観客をその現実に参加せざるをえなくすることで、ドキュメンタリーの力を示した」として、2021年9月の韓国DMZ映画祭でアジア部門最優秀賞を受賞した本作が、いよいよ劇場公開。

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映画『牛久』

2月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開が決定
映画『牛久』
映画『牛久』

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監督・撮影・編集:アッシュ・トーマス
2021年
87分|DCP|16:9|日本|ドキュメンタリー
配給:太秦
©Thomas Ash 2021
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