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『彼女が好きなものは』先行上映イベント『彼女が好きなものは』は2021年12月3日(金)に全国公開となります。 主人公の安藤純を演じるのは神尾楓珠。 この度、12月3日の公開を前に先行上映イベントが行われ、神尾楓珠、山田杏奈、今井翼、草野翔吾監督が登壇しました。 日時:11月26日(金) |
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神尾楓珠、山田杏奈、今井翼、草野翔吾監督登壇「異性を愛したい」「家庭を築きたい」。世間で“ふつう”と言われる幸せを手にしたいと願いながらも、自分らしさとの狭間で葛藤する主人公・安藤純を繊細に演じた神尾。 純に恋をする女子高校生の三浦紗枝役の山田は「自分の好きなものが言えないところは純と共通する点。本当の自分をさらけ出すのは難しい事だけれど、その中で周りの人と共に生きていくのにはどうしたらいいのかを考えながら演じました」と役作りを振り返った。 純の恋人・佐々木誠役の今井は「僕自身にとって、このような役柄は初めて。同性を愛しているからと言って閉鎖的に過ごさなければいけないということはないと思います。同性を愛することは特別なことではありません、純には包容力をもって接しようと思いました。」と演じる上での心構えを口にしていた。 草野監督は満席の客席に大感激。 印象的なシーンの話題になると、今井は温泉デートのシーンをあげ、純と誠が一緒にいる所を紗枝に目撃される場面を挙げた。紗枝から投げられたヨーヨーが破れて神尾、今井が水を浴びるというシーンでは「きちんと命中させないと衣装を乾かして一やり直さなければいけないので、実は一発勝負の撮影だったんです。内心ドキドキしていましたし、投げられることを分かっている風に見えてはいけないので、ビンタされる芝居と同じ要領で平静を装いながらやっていました」と苦労もあったよう。 また神尾とのラブシーンを挙げて「女性とのラブシーンもそうですが、(神尾演じる)純がいちばん美しく見えるように心掛けて演じました。楓珠君は、若いのにとてもしっかりしている素敵な俳優さん、安心して演じることができました」と一回り以上年下の神尾に全幅の信頼を寄せていた。 すると神尾は、誠との別れのシーンでラムネが噴き出す箇所を挙げて「実際はラムネがこぼれる予定ではなかったけれど、いざ本番でやってみたらラムネがこぼれたんです。それを今井さんがとっさにハンカチを出して芝居でカバーしてくれたときは、誠さんの優しさに触れて泣きそうになりました。あのシーンを思い出すと今でも泣きそうになる」と今井のアドリブに感動。今井も「二人の最後の時間の中で自然とそういう演技になりました。撮影を重ねる中で生まれたコミュニケーションがそういうところに出たのかもしれないです」と心境を解説。草野監督も今井の咄嗟のアドリブに「今までの純と誠の関係性がギュッと見えた気がした、とてもいいシーンですよね!」と大興奮していた。 今井は神尾について「巷では僕の若い頃の顔と(神尾君の)系統が似ていると言ってくれる人がいるみたいで、ありがたいんですよ」と神尾にお礼を言うと、神尾も「こちらこそですよ!」と恐縮しつつ「僕ら二人のシーンは濃い顔と濃い顔で迫力のあるシーンになっています」と笑わせた。そんな今井について神尾は「今井さんが初日の日に「初日は緊張するなぁ」と僕に声をかけてくれました、僕らの目線の高さに合わせてくださり、僕の緊張をほどいてくれました。純としてしっかり対峙できたのは、今井さんのお人柄のお陰です」と感謝していた。 最後に今井は「完成した作品を観た時に、高校生たちの透き通った美しさが画になっていると思います。自分も40にはなったけれども、またいつか学生服を着てお芝居ができたら笑」と学生役に意気込み。すかさず神尾が「それは監督にお願いしてください!」と草野監督に話を振ると、草野監督も「おおお!」と満更ではなさそうだった。 |
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映画『彼女が好きなものは』11月26日(金)より 【STORY】 |
監督・脚本:草野翔吾
原作:浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(角川文庫刊)
出演:神尾楓珠 山田杏奈 前田旺志郎 三浦獠太 池田朱那
渡辺大知 三浦透子 / 磯村勇斗 山口紗弥加 / 今井 翼
エグゼクティブプロデューサー:成 宏基 / プロデューサー:前原美野里、宮本 綾
ラインプロデューサー:小泉 朋 / 音楽:ゲイリー芦屋
撮影:月永雄太 / 照明:藤井 勇 / 美術:安宅紀史 / 録音:齋藤泰陽 / 装飾:山本直輝
スタイリスト:SAKAI / ヘアメイク:寺沢ルミ / 編集:浦部直弘 / 助監督:杉岡知哉 / 制作担当:狭間聡司
スチール:柴崎まどか / 宣伝デザイン:大寿美トモエ / 宣伝プロデューサー:小口心平
(c)2021「彼女が好きなものは」製作委員会