「東洋の魔女」@フランス映画祭2021横浜1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた女子バレーボール・チームを追ったドキュメンタリー映画『東洋の魔女』(原題:Les Sorcières de l’Orient)が、いよいよ12月11日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開いたします。この度、公開に先立ち本日11月13日(土)に行われた「フランス映画祭2021横浜」で日本初上映をいたしました。 映画祭での上映後には、金メダリストであり、「東洋の魔女」の元メンバー、千葉勝美、田村洋子、中島百合子、神田好子、4名による舞台挨拶を行いました。 |
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1960年代に世界から“魔女”と恐れられ、1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた女子バレーボール・チーム“東洋の魔女”の秘密と、彼女たちのその後を追ったドキュメンタリー映画『東洋の魔女』の日本初公開が、本日11月13日(土)、フランス映画祭2021 横浜にて行われた。上映が終わると場内は拍手に包まれ、ステージに現れた司会者の合図により本作の監督・ジュリアン・ファロのビデオメッセージがスクリーンに投影された。 監督は10年ほど前に、東洋の魔女たちの練習風景の映像をはじめて見たと述べ、当時の彼女たちの過酷な訓練について「常識を超えた訓練なんですよね」と衝撃を受けたことを明かした。また、「フランスではこのアニメ“アタックNo.1”の原型にもなったチームについて、ほとんど知られていませんでした」と述べ、当時の「東洋の魔女」の衝撃とフランスでもポピュラーなアニメとして知られる“アタックNo.1”がそこから影響されて作られた作品ということに「私の神経路が反応した」と表現しつつ、本作をつくるきっかけにもなったと伝えていた。 また、登壇者として同会場にいる東洋の魔女たちに対し、「TV局の取材にも対応され、ジャーナリストの質問に慣れていましたね。しかし、表面的なことではなく、より真相に迫ることを長いこと話してくれました。また、彼女たちへの興味関心を伝えたところ、それは少し新鮮で慣れていないことだったようです。」と、選手として質問を受けていたこれまでの取材と、今回フランスから来た監督が彼女たちに問いかけた質問の違いに対する彼女たちの反応についても語った。「彼女たちはすぐに理解してくれて、出演することを受け入れてくれました。当時の選手としての努力が認められたらと思います。そして、この映画が東洋の魔女の選手の方々にも気に入ってもらえたらうれしいです」と月日を越え、魔女たちの努力と今回撮影を快諾してくれた彼女たちに対して感謝を述べた。 また、監督のビデオメッセージが終わると“東洋の魔女”の元選手の中島百合子、神田好子、千葉勝美、田村洋子が司会者の矢田部吉彦のアナウンスにより登壇。 日本初公開ということで作品自体をいま初めて観たという4人。 また、千葉は「こんな舞台に立つのは女優だけかなと思っていたので驚きです。みんなとは撮影のときぶりに会いました。魔女が4人しかいないのは少し寂しいですが。感動をありがとうございました。」と答えた。 東京オリンピック当時はベンチでサポートに回っていたという田村は「チームの中で一番年下だったので、いつも最後に話すことになるのですが…」と観客の笑いを誘いつつ、この映画について「フランス映画ということで、自分が思っていたものとは、だいぶ違った映画でした。世界のことや日本の歴史が組み込まれていたので、感動するのと同時にとても勉強になりました」と語った。 また、中島は「大松先生(当時の監督・大松博文)、河西キャプテンたちがこの映画を観られたらどのように思うのだろう」と感慨深げに語った。 その後、司会から「それぞれ映画で印象に残ったシーンは?」と聞かれ、 千葉は「雨の日にカッパを着て、ジムに行って、トレーニングしてというシーンを3、4日間かけて撮ったこと」と語った。一方、神田は「あの時代が一番楽しかった。バレーのことだけを考えていた。動いている大松先生やみんなに会えたことが嬉しかった」と涙ながらに語り、舞台挨拶を締めくくった。 |
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『東洋の魔女』(原題:Les Sorcières de l’Orient / 英題:The Witches of the Orient) 2021年12月11日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開!
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監督・脚本:ジュリアン・ファロ
プロデューサー:ウィリアム・ジェアナン
撮影:山崎裕 編集:アンドレイ・ボグダーノフ
録音:レオン・ルソー 音楽:ジェイソン・ライトル、K-Raw
ラインプロダクション:ドキュメンタリージャパン、橋本佳子、角田良子
[2021年/100分/ドキュメンタリー/DCP/フランス]
配給:太秦 宣伝協力:スリーピン ©UFO Production ©浦野千賀子・TMS
公式サイト:toyonomajo.com 公式Twitter:@toyonomajomovie
Ⓒ表記
©UFO Production
(※ポスタービジュアルをご使用の際は、©UFO Production、©浦野千賀子・TMS)
Credits
A FILM WRITTEN WRITTEN AND DIRECTED BY Julien FARAUT,
IMAGE: Yutaka YAMAZAKI,
SOUND OPERATOR AND SOUND MIX: Léon ROUSSEAU,
THE INDISPENSABLE PERSON: Catherine CADOU,
MUSIC SCORE: Jason LYTLE and K-RAW,
EDITING: Andreï BOGDANOV,
EDITING ASSISTANT: Marie PASCAUD,
COLOR GRADING: Mathilde DELACROIX (SHADE),
GRAPHIC DESIGN: William LABOURY,
TRANSLATION: Hiromi KIMURA,
LABORATORY: COSMODIGITAL,
SOUND LABORATORY: L.E. DIAPASON,
PRODUCED BY: William JÉHANNIN,
PRODUCTION ASSISTANT: Jean-Baptiste MASCARO,
PRODUCTION: UFO PRODUCTION,
CO-PRODUCTION: INSEP,
LINE PRODUCTION: DOCUMENTARY JAPAN INC (YOSHIKO HASHIMOTO, RYOKO TSUNODA,)
DISTRIBUTION FRANCE: UFO DISTRIBUTION,
WITH THE SUPPORT OF: CNC, CNAP AND RÉGION ÎLE DE France,
WITH THE SUPPORT OF: PROCIREP AND ANGOA.