映画情報どっとこむ ralph 佐々部清監督が急逝 。
漂流ポストに感銘を受け撮影を始めた矢先、一転して「手紙を書く」立場にーー

大切な人に想いを届けたい。

「歩きはじめる言葉たち」陸前高田市 漂流ポスト 升毅
親友であった佐々部清監督ロスにジタバタする升毅。
歩きはじめる言葉たち
震災被災地岩手、故郷山口、遺作鹿児島・・・佐々部監督のこころの風景を訪ね、人々と泣き、歌い、語る、升の飾らない姿にほろっとさせられ、いつしか生きる力、人生を楽しむ力が再びわいてくる。そんな元気になれる映画『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3・11をたずねて』は10月8日(金)~フォーラム盛岡先行、10月16日(土)~ユーロスペースほか全国順次公開予定です。

升毅が、泣き、笑い、歌い、歩き、語り、聞く、親友佐々部監督の軌跡を訪ね歩きます。深い悲しみに寄り添いながら、立ち直っていく升毅の名シーンを集めた特別動画2種を解禁。

「升毅・川上住職のありがたいお話を聞く」

「升毅・泣き歌う」

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佐々部組常連俳優の津田寛治コメント、川上宗勇&野村展代監督コメント

●津田寛治コメント

自室で作品を観終わったあと、窓外に見える空を見上げてしばらくボーっとしてしまいました。
自分にとって大切な映画監督が亡くなってしまったあと、その軌跡を追って旅する俳優の物語。その監督は僕にとっても大切な人だったから、一緒に旅をしたような気分になって、しばらく椅子から立てませんでした。
そしていつの日か、僕も監督に手紙を書きたいと思いました。

●川上宗勇(Shuyu Kawakami)コメント

「悲しみを抱きしめたまま生きていく」
人が一人、生きる時、必ず想いというものがあります。
大切な人を失い、関わりが切れてしまう…その寂しさと不安は誰もがいつか経験すると同時に、耐え難いものと感じるでしょう。大切な人の存在、想い、言葉を求めて心が漂う。そして漂う間に、その人を知る人や同じ境遇の人達と出会い、いつの間にか共に歩いている。かの人の想いと自身の想いを巡らせ、受け止め、そしてつないでいく。漂う。目の前の過酷な現状に流されてしまう自分自身。そんな時、漂流ポストがそっと背中を押してくれる。漂う。それは悲しみを抱きしめながら、新しい自分自身と出会う大切な時間なのでは。「言葉が歩きはじめる」とは、大切な人の想いを自分自身に宿し、顕し(あらわし)、限りある人生を精一杯生き抜いていく事だと私たちに伝えてくれている。

●野村展代監督コメント

<升毅泣き、歌う動画について>
津田寛治さんとは下関海峡映画祭でお会いして、それからすぐに『八重子のハミング』の事を故郷の福井新聞で書いて下さいました。そして今回、升さんが現場で言い放ったある一言で、また関わらせて頂く事ができ嬉しくて、、、思わずコメントをお願いするやいなや快諾。本当にお忙しいのに…。
升さんはとてもよく泣きます。
これまでもたくさん泣き姿を見させて頂きました。
佐々部さんも「カットOK!」のあとに目をウルウルさせていたのをよく見ていました。
いい大人たちが…本気で泣き、笑い、遊び、一緒に作品を作り、一生懸命に生きている。
3人とも自分の事より人の事でいつも大奮闘。「人が人を想い合う」姿が本当に素敵です。
そんな本物のイケオジを間近で見ていた私にとって、この映画はおじさまたちの友情に関する旅でもあるのです。

<川上住職の動画について>
「悲しみを抱きしめたまま生きていく」という川上住職の言葉に、にホッとするとともに強い心を感じました。震災で失った命、大切な人(作品の中の佐々部監督)を失った喪失感を抱きしめたまま、そして繋いで生きていく。私はそんな強い心を陸前高田で教えて頂いたような気がしています。漂流ポストは静かに想いを受け止めてくれますが、本当は静かな強さをくれる場所なんじゃないかと感じています。

映画情報どっとこむ ralph

『歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3・11をたずねて』

公式サイト:
https://hyoryu-post.com/
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<ストーリー>
東日本大震災から10年。岩手県陸前高田市にひっそりと佇む森の小舎(もりのこや)。
大切な人を亡くし、悲しみを抱えた人々からの手紙を受け取り続ける「漂流ポスト3.11」。
映画監督:佐々部清(ささべ きよし)氏の遺影に手を合わせる1人の男性。
2020年3月に急逝した佐々部氏に想いを馳せる俳優升毅(ます たけし)の姿。
「監督のよーいスタートがないのにカメラが回っているのが不思議な気がする…」升は喪失感を抱えたまま、佐々部氏ゆかりの地や親しかった人々を訪ねる旅に出る。
佐々部氏が生前に果たせなかった、東日本大震災の被災地での映画作りを思い、岩手県陸前高田市に足を運ぶ。そこで出会った「漂流ポスト3.11」と被災地の今の姿。
さらに旅先でのインタビューを重ね「生きること」を改めて考え、感じていく升毅。
佐々部氏の仲間たちから託された「手紙」を携え、再び漂流ポストを訪れた彼が、孤独と向き合い、ペンを手に取る。そこに今を生きることへの答えへはあるのか。
歩きはじめる言葉たち

●震災ボランティアを経て

東日本大震災から10年。岩手県陸前高田市で、返事のこない手紙を受け取り続ける「漂流ポスト 3.11」。野村監督は震災ボランティアを経験。大切な人を亡くし、悲しみを抱えた人々の〝心の拠り所〟として存在する「漂流ポスト」の活動に感銘を受け、2016年から取材を続け映画化を決意。山奥の「森の小舎」で、一人静かに手紙を受け取り続けるご主人の赤川勇治さん。そして被災地の人々の心は―― 。

●佐々部監督が急逝

もともと、陸前高田市をメイン舞台にした劇映画を企画していましたが、初めての劇映画プロデュースゆえ、資金繰りや内容の折り合いが上手くいかず、監督する予定であった佐々部清氏と話し合い一度企画をストップ。しかし、これまでの取材内容を生かしドキュメンタリー映画として再出発。佐々部氏からの応援も受け、野村プロデューサーが初監督として再び企画をスタートした矢先、佐々部清氏が急逝―― 。
漂流ポストのテーマに寄り添いその姿を追おうとしていた者が、一転「手紙を書く」立場の人間になったのです。

●再出発

悲しみに暮れ悩み抜いた結果、自分たちの今の姿を正直に描こうと決め、そして、佐々部監督の盟友、俳優:升毅氏が合流。気鋭の撮影監督:早坂伸氏も共同監督として参加、佐々部組俳優部の伊嵜充則、三浦貴大 、比嘉愛未、中村優一らも出演、岩手、山口、そして鹿児島への旅路を瑞々しい映像美で映し出す。
「亡き人へ手紙を送る」ことの真の姿と、佐々部清が被災地で撮ろうとしていたもの。
升毅が自らの孤独と向き合い、「生きること」への答えを探す旅に出るドキュメンタリー。

<漂流ポストとは>

岩手県陸前高田市の「森の小舎」に実在する郵便ポスト。ご主人の赤川勇治さんが、震災遺族の“心にしまわれたままの悲しみ”が「手紙を書く事で癒されれば…」と思い立ち受付を始めた。亡くなった大切な人への想いを綴り、漂流ポストに手紙を宛てる。やがて震災以外にも同じような気持ちを抱えた人たちに情報が広がり、全国各地から手紙が届くようになる。現在も大切な人を亡くした人々の心の拠り所となっている。

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升 毅 |伊嵜充則 三浦貴大 比嘉愛未 中村優一|佐々部 清
企画プロデュース/監督:野村展代
撮影/共同監督:早坂 伸
協力プロデューサー:倉増京平
特別協賛:大東建託グループみらい基金
後援:岩手県陸前高田市
協力:森の小舎「漂流ポスト3.11」赤川勇治
配給:アークエンタテインメント
製作:Team漂流ポスト(株式会社スパイスクッキー/キアロスクーロ撮影事務所)
2021/90分/ビスタ/5.1ch
©2021 Team漂流ポスト

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