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平野啓一郎 原作x石川慶 監督
愛したはずの夫はまったくの別人でした—
「愛」と「過去」をめぐる珠玉の感動ヒューマンミステリー芥川賞作家・平野啓一郎 原作『ある男』石川慶監督(『蜜蜂と遠雷』)により待望の映画化!
第70回読売文学賞を受賞し、累計19万部を超える平野啓一郎のベストセラー小説「ある男」が待望の映画化、そして2022年に全国公開することが決定しました。
本作は、映画化もされた「マチネの終わりに」(2016年刊行)に続く作品として、2018年当時、平野啓一郎氏により発表された渾身の文学作品。
常に「現代」を直視し、その最先端で思考し続けてきた著者の小説家デビュー二十年目の到達点。
監督は、『愚行録』(17)でベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、『蜜蜂と遠雷』(19)では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞など多くの賞を受賞し、国内外で高い評価を得る石川慶。
石川慶監督 コメント
シンプルなタイトルに惹かれて手に取った『ある男』。 「これは誰もが映画化したがるに違いない」という思いと同時に「こ
んなに映画化が難しい小説もそうそうない」という、相反する感想を持ちました。でも、すでに『ある男』に強烈に共鳴して
しまっていた自分には、手を挙げないという選択肢はありませんでした。
この大きな挑戦に、妻夫木聡という役者が一緒に戦ってくれたことは、とても大きな意味を持っています。常に変わらず、
そして常に新しく、底が見えずとも物語の深層へ、躊躇なく一緒に潜ってくれる、自分にとって唯一無二の存在です。
そこに、安藤サクラさん、窪田正孝さん、清野菜名さん、眞島秀和さん、小籔千豊さん、仲野太賀さん、真木よう子さん、
柄本明さんといった、日本映画界の最前線にいる俳優たちが集結してくれました。カメラの後ろで日々目撃した、あの奇
跡のような瞬間の数々を、早くみなさんに届けたくてうずうずしています。
脚本は、『リアリズムの宿』(03)、『リンダリンダリンダ』(05)、『マイ・バック・ページ』(11)、『聖の青春』(16)など、数々の話題作を手掛けてきた向井康介。石川監督とは『愚行録』に続き2本目のタッグとなる。
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豪華キャストが集結
妻夫木聡×安藤サクラ×窪田正孝
清野菜名 眞島秀和 小籔千豊 仲野太賀 真木よう子 柄本明
主人公の弁護士・城戸章良(きど・あきら)を演じるのは、シリアスからコメディまで多種多様な役を演じ、邦画界に欠かせない存在として話題作への出演が途切れない妻夫木聡。
妻夫木聡コメント
城戸章良(きど・あきら) /主人公・弁護士
人間のアイデンティティとは何かを問い詰めるこの作品との出会いは、自分の人生を見つめ直す良いきっかけとなりました。
人生に正解はない。かといって間違いもない。どんな答えであってもいいと思う。だから恐れずに向き合って欲しい。観てく
ださった方にとって、この作品が人生の道標のような存在になるのであれば僕は幸せです。
石川監督とは『愚行録』「イノセント・デイズ」に続き、本作で3度目のタッグとなり、今回は初の弁護士役に挑む。城戸に夫の身元調査を依頼する谷口里枝(たにぐち・りえ)役に、『0.5ミリ』『百円の恋』『万引き家族』など数々の作品で異彩を放ち、国内だけに留まらず海外でも高い評価を得る安藤サクラ。
安藤サクラコメント
谷口里枝(たにぐち・りえ) /谷口大祐を名乗っていた“ある男”の妻
わたし自身がこの作品がどんな映画なのか、なかなか想像ができません。ミステリーと一括りにしてしまうのは勿体ないなと
思いつつラブストーリーなのかサスペンスなのか、、と問われるとこれまたわかりません。
でも現場では、ジャンルにとらわれず人間模様をやさしく繊細に、且つ淡々とシンプルに描いていたように思います。
久しぶりの映画、石川監督のもと、たくさん笑ってたくさん泣いて、苦しみながらも楽しく撮影させていただき、あ~わたしは
現場が好きだ!と再確認しました。この作品だったからそう感じられたのだと思います。公開が楽しみです
映画への本格出演は、『万引き家族』以来、4年ぶりとなる。
里枝の夫となる谷口大祐(たにぐち・だいすけ)を演じるのは、映画だけでなく、NHK連続テレビ小説「エール」で主演を務めるなど幅広く活躍し、人気・実力とも兼ね備える俳優・窪田正孝。
窪田正孝コメント
谷口大祐(たにぐち・だいすけ)/ 谷口大祐を名乗っていた男。里枝の夫
ある男の静寂な心の中に蠢く「悍ましいナニカ」をずっと感じながら演じてました。
人の皮を被った怪物が身体の中からずっと自分だけをみている。そんな支配されて壊れきった空っぽの心を里枝が少しず
つ溶かしていく。里枝役のサクラさんはやはりとても刺激的で芝居の面白さ、やりがい、その答えをどこまでも追求していき
たい衝動に駆られました。ある男が観て頂く方々にどんな感情を残すのか今から楽しみでなりません
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さらに、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、そして柄本明といった日本を代表する豪華俳優陣が顔を揃えています。
清野菜名コメント
後藤美涼 (ごとう・みすず) /「本物の」谷口大祐の元彼女
今、日本映画を牽引する俳優陣の中に畏れ多くも入れていただき毎日が刺激的でした。
完成した作品を観るのを、心待ちにしています。
眞島秀和コメント
谷口恭一 (たにぐち・きょういち)/ 谷口大祐の兄
大好きな石川組に再び参加することができて、大変嬉しく思っています。しかし、石川組では繊細な緩急が求められますの
で試練の場にもなりますが、その緊張感の心地よさが石川組の魅力でもあります。頂いた役がほんのちょっとでも映画のスパイスになってますように。。
小籔千豊コメント
中北 (なかきた) /城戸の同僚
台本を読んで、撮影に入る前からビビり倒しておりましたが、撮影に入り改めてとても素晴らしい映画に参加させて頂いてい
ると、恐縮しっぱなしでした。パッパと撮影していくものかと思いましたが、じっくり監督が向き合ってくださり、演出してもらえ
て助かりました。妻夫木さんはただの気のいい兄ちゃんで、撮影の合間では楽しくおしゃべりしていたんですが、
本番はがっつり俳優オーラ全開出してくるので圧倒されました。
素敵な映画のひとつのパーツになってしまった事を、ビビりながらも密かに光栄に思っております。
仲野太賀コメント
谷口大祐(本物) /伊香保温泉の旅館の次男
石川組「ある男」に参加できたこと、とても嬉しく思います。脚本を読んだ時、この役の人生を辿ってみたいと強烈に惹かれ
ました。それは物珍しさではなく、心に共感めいたものが湧き上がったからだと思います。空白になってしまった時間に色を塗っていくように、実人生では経験できないような感情を手繰り寄せて、
心を込めて演じました。
真木よう子コメント
城戸香織(きど・かおり) /城戸の妻
台本を読んで「心憂い」そんな言葉が思い浮かびました。重く、深く、心が滲むような、、何と表現すれば良いのか、、
でもどこかで、こんな映画を待っていた。とても素晴らしい作品に携われたことが大変光栄です。
柄本明コメント
小見浦憲男 (おみうら・のりお) /戸籍交換ブローカー
初めての石川組、妻夫木さんとの共演、楽しかったです。ぜひ劇場で、翻弄されながら観て欲しいです。
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人は心に深い傷を負っても、愛し直し、そしてまた愛にたどり着けるのか。
『ある男』
2022年 全国ロードショー
【ストーリー】
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から奇妙な相談を受ける。
里枝の亡くなった夫「大祐」の身元調査を頼みたいと言うのだ。
里枝は離婚を経験後、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う「大祐」と再婚。
新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日突然夫が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、大祐の法要の日、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が訪れ、遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言い放つ。
愛したはずの夫「大祐」は、まったくの別人だったのだ…。
城戸は、“ある男”の正体を追う中で様々な人物と出会い、衝撃の事実に近づいていくと、いつしか城戸の中にも他人として生きた男への複雑な思いが生まれていく。
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出演:妻夫木聡 安藤サクラ 窪田正孝
清野菜名 眞島秀和 小籔千豊 仲野太賀 真木よう子 柄本明
原作:平野啓一郎「ある男」 *9/1文庫版(文春文庫)発売
監督:石川慶(『愚行録』『蜜蜂と遠雷』『Arcアーク』)
脚本:向井康介(『マイ・バック・ページ』『聖の青春』『愚行録』)
企画・配給:松竹
撮影:2021年1月25日クランクイン~3月1日クランクアップ
©2022「ある男」製作委員会
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