試写してきたのは、11月15日(土)公開の映画

『TATSUMI マンガに革命を起こした男』

第64回カンヌ国際映画祭・ある視点部門に正式出品され、第84回米アカデミー賞・外国語映画賞のシンガポール代表に選出されるなど世界的に高い評価を受け話題となっている作品です。

作品内容は・・

手塚治虫が嫉妬し、世界が絶賛するマンガ家辰巳ヨシヒロ。

“劇画”の名付け親、辰巳ヨシヒロが2009年手塚治虫文化賞大賞を受賞した半自伝的作品「劇画漂流」を基にシンガポールの巨匠エリック・クーが“動く漫画映画”を作り出し、強烈かつ独特な辰巳ワールドをスクリーンで表現しています。

予告編がありますので、ご覧ください。

彼の半生を描いた「劇画漂流」を基に5編の短編が挿入された本編から、象徴的な「劇画」と名付けた瞬間、手塚氏から直々に長編を書けと諭されたシーンなど彼の人生のターニングポイントを中心に切り取った予告編です。

試写の感想・・・

まず、ドキュメンタリーを漫画で描く。斬新です。

そして、底抜けに暗く、闇が広がります。

そのエピソードも一つ一つが重く衝撃的です。

今のアニメファンが見たら、直ぐ出て行くか、釘付けになるかどっちかですね。

海外では手塚治虫氏と並び称される辰巳ヨシヒロさん。

鉄腕アトムが高度経済成長の未来志向の表の表現方法なら
こちらは裏 現時点の現実を表現しています。

でも、どうして、この劇画が海外受けし解るのか?確かに発展途上国は今が経済成長期で社会の歪みがあるから受け入れやすいのか・・・・

なんにしても、シンガポールのエリック・クーさん目の付け所が凄いです。

良い作品だったのですが、

TATSUMI-ポスターただ、面白かったから観に行って!って誰に言えるかと言うと難しい。

少なくとも戦後の昭和感を知っていないと分けわかんないだろうし・・と言うことは、50か60歳以上の方??

でも、学生さんにも観ていただきたいのですけどね。

かなり偏ってはいますが、戦中戦後、高度経済成長時の日本人の1辺を観ることが出来ますので。

『TATSUMI マンガに革命を起こした男』

11月15日(土)角川シネマ新宿他全国順次公開です。

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監督:エリック・クー
原作:辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」
声の出演:別所哲也(一人六役)、辰巳ヨシヒロ
配給:スターサンズ
2011/シンガポール/96分/日本語
原題:TATSUMI
(C)ZHAO WEI FILMS
 
 

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