佐古忠彦監督、東京初日満席の観客の前で思わず感涙!『生きろ 島田叡』舞台挨拶
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初回上映後、舞台挨拶に立った佐古監督は、舞台上から満席の観客を前に言葉を失い、感極まって落涙。 『つい、こみ上げてくるものがあって、お恥ずかしいところをお見せしました。沖縄に続き、ようやく東京での公開にこぎつけることができ、ありがたく思っています。この作品で描いたことの一つにリーダー論があります。今のコロナの時代、リーダーの決断一つで私たちは右往左往させられるわけですが、当時、苦悩していた島田知事や牛島司令官の姿から、リーダーとはどうあるべきか、ということが見えてくると思います。もう一つは官僚の在り方ですね。組織と個の関係、結局最後に試されるのは、組織の中にあっても、その人の信念や覚悟、個人がどうするかということにかかってくるのだと思います。今の悩み多き時代、決して昔ばなしではない、今日的なテーマが含まれていると思います』と語りました。 客層は、50代60代の男女が中心。2回目の上映終了後には拍手も起き、「とてもいい作品でした。日本国民にみんなに見てもらいたい作品ね」とロビーで劇場スタッフに話しかける女性の姿もあり、作品に込められた監督の想いが観客一人一人に届いたことが実感される舞台挨拶となりました。 |
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『生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事』沖縄・桜坂劇場、東京・ユーロスペース他にて絶賛公開中! 公式サイト: アジア太平洋戦争末期。すでに日本の敗色濃厚だった1945年1月31日、一人の男が沖縄の地を踏んだ。戦中最後の沖縄県知事となった島田叡(しまだ・あきら)である。知事着任と同時に島田はさまざまな施策を断行。米軍が沖縄本島に上陸した後は、壕(自然洞窟)を移動しながら行政を続けた。だが、戦況の悪化に伴い、大勢の県民が戦闘に巻き込まれ、日々命を落としていく。また、島田自身も理不尽極まりない軍部からの要求と、行政官としての住民第一主義という信念の板挟みになり、苦渋の選択を迫られる―。 |
語り:山根基世 津嘉山正種 佐々木蔵之介
主題歌『生きろ』小椋佳(アルバム『もういいかい』(ユニバーサルミュージック)収録曲)
2021年 日本/日本語 カラー(一部モノクロ)ビスタ/5.1ch/118分
製作 映画「生きろ 島田叡」製作委員会
配給 アーク・フィルムズ
ⓒ2021 映画『生きろ 島田叡』製作委員会