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前田弘二&高田亮コンビが活弁シネマ倶楽部に初登場 タッグ作『まともじゃないのは君も一緒』を語った

成田凌と清原果耶がダブル主演を務めた『まともじゃないのは君も一緒』。同作の監督である前田弘二と脚本を手がけた高田亮が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に初登場した。番組MCは映画評論家の森直人が担当し、本作の魅力はもちろんのこと、前田、高田の両者のこれまでの経歴についても言及。愉快なトークを繰り広げた。
『まともじゃないのは君も一緒』活弁シネマ倶楽部
『婚前特急』でともに長編商業デビューを果たした前田&高田コンビ。その後には『わたしのハワイの歩きかた』『セーラー服と機関銃 -卒業-』を手がけており、今作『まともじゃないのは君も一緒』は、まさに“ゴールデンコンビ”による一作だ。トークは前田監督のキャリアに言及するところからスタートしている。監督は高校までを鹿児島・種子島で過ごし、その後、三重県の美容室での勤務を経て上京。新宿TSUTAYAやテアトル新宿でのアルバイトをする中で映画漬けの日々を過ごしたようだ。前田監督と高田はその頃に出会ったのだという。この関係は、2006年に傑作短編『古奈子は男選びが悪い』を生み出している。

そんなタッグによる『まともじゃないのは君も一緒』。本作は、日常を過ごす中での人と人とのコミュニケーションのすれ違いや距離感のズレ、不器用さを、毒気とコミカルさを交えて描いたオリジナルストーリーだ。普通に結婚をしたいという願望を持つものの、世の“普通”と大きくズレている“普通が分からない男”大野と、恋愛初心者のくせにSNSなどで得た情報によって“普通”に溶け込む“普通を知ったかぶる女”・香住。こんな二人の関係性とそれぞれの心の機微がユーモラスに展開する。

本作の企画の成り立ちについて、「プロデューサーから『オリジナルで、男女の楽しいコメディ映画を作りませんか?』と声をかけていただいたところから始まっています」と、非常に有意義な提案のもとにスタートした企画であることを語っている前田監督。恵まれた企画の始まりだったようだ。森が物語について「恋愛要素はもちろんありますが、“普通とは何か?”というすごく大きな主題が描かれていますよね」と述べると、「最初はプレイボーイの話を考えていました。でも、それじゃ面白くないよなと。そこでそれを反転させることを思いついたんです。見てくれはいいけど、全然モテない人の話にしてみようと。話し合いながら膨らませていきましたね。ここで“普通が分からない”というキーワードが出てきました」と高田が物語の着想を明かしている。成田が演じる大野が、なぜ数学一筋の予備校講師という設定なのかも語られている。
『まともじゃないのは君も一緒』活弁シネマ倶楽部
本作の肝となるのが、清原演じる“教えられる側の人間”が、逆に先生に“教える”ということ。コメディの王道だ。前田監督は「最初はテーマといえるものもなかったですね。やり取りの中から生まれてきました」と語り、「大野は何も知らない人間なので、香住との会話だけだと物語が全然進まないんです(笑)。改めてコメディの難しさを感じました」と続ける高田。物語が進まないことに高田は悩んでいたようだが、本作の大きな特徴である“延々と噛み合わない会話”に前田監督は面白さを見出したようだ。

前田監督&高田コンビによる作品の魅力を紐解く、カギともいえる収録回となっている。

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■活弁シネマ倶楽部■

活弁シネマ倶楽部 公式HP:
https://katsuben-cinema.com/

活弁シネマ倶楽部 公式ツイッター:
@katsuben_cinema

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『まともじゃないのは君も一緒』

https://matokimi.jp/
まともじゃないのは君も一緒
物語・・・
外見は良いが、数学一筋で<コミュニケーション能力ゼロ>の予備校講師・大野。彼は普通の結婚を夢見るが、普通がなんだかわからない。​その前に現れたのが、自分は恋愛上級者と思い込む、実は<恋愛経験ゼロ>の香住。​全く気が合わない二人だったが、共通点はどちらも恋愛力ゼロで、どこか普通じゃない、というところ。​そして香住は普通の恋愛に憧れる大野に「もうちょっと普通に会話できたらモテるよ」と、あれやこれやと恋愛指南をすることに。​香住の思いつきのアドバイスを、大野は信じて行動する。香住はその姿に、ある作戦を思いつく。​大野を利用して、憧れの存在である宮本の婚約者・美奈子にアプローチさせ、破局させようというのだ。​絶対にうまくいくはずがないと思っていたが、予想に反して、少しずつ成長し普通の会話ができるようになっていく大野の姿に、不思議な感情を抱く香住。ある時、マイペースにことを進める大野と衝突した香住は「もうやめよう」と言い出す。すると大野は「今変わらないと、一生変われない。僕には君が必要なんだ!」と香住に素直な気持ちを伝える。​初めて誰かに必要とされた香住は、そんな大野の言葉に驚き、何か心に響くものがあり、初めての感情に「これって何!?」と悩み始める。二人の心がかすかに揺らぎ始めた時、事態は思わぬ方向へと動き出す。二人が見つけた《普通》の答えとは?
『まともじゃないのは君も一緒』本ポスター

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出演:成田凌、清原果耶、山谷花純、倉悠貴、大谷麻衣、泉里香、小泉孝太郎 
監督:前田弘二(『婚前特急』 『わたしのハワイの歩きかた』)
脚本:高田亮(『婚前特急』 『そこのみにて光輝く』)
主題歌:THE CHARM PARK 「君と僕のうた」
音楽:関口シンゴ
プロデューサー:小池賢太郎(『キセキ ーあの日のソビトー』 『愛唄 ー約束のナクヒトー』)根岸洋之(『リンダ リンダ リンダ』 『さよならくちびる』) 配給:エイベックス・ピクチャーズ
製作:「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会 
共同幹事:エイベックス・ピクチャーズ ハピネット 
企画製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ マッチポイント
公式サイト:matokimi.jp
©2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

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