第20回TAMA NEW WAVEで初上映され、2020年のSKIPシティDシネマ国際映画祭の短編部門では審査員の満場一致でグランプリを受賞した映画『stay』は、4月23日よりアップリンク渋谷にてほか全国順次公開となります。公開を記念し、撮影時のスナップをアップするインスタグラムのアカウント stay_film2021 を開設。出演:山科圭太・石川瑠華・菟田高城・遠藤祐美『stay』予告編、追加場面写解禁その予告編、場面写真が公開。 「誰でも来ていいから、みんなここに集まるんだよね」 生き方が多様化していく現代、人と人との数々のつながりが絶たれた2020年。改めて、「人と共に生きる」とはどういうことなのか。その根源的な意味を静かに問う作品です。 |
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菟田高城と遠藤祐美、鈴木宏卓コメント到着そして、リーダー・鈴山役の菟田高城と滞在者の分の家事も行っているサエコ役の遠藤祐美、ロケ地となった築100年の古民家のオーナー鈴木宏卓よりコメントが届いています。 ■鈴山役:菟田高城 コメント本読みリハーサル中、藤田監督に沢山質問をしました。 ■サエコ役:遠藤祐美 コメント新しい場所で新しく人と知り合っていくのは刺激や緊張感があって、思いがけず新たな自分を発見する楽しさもあります。そのうちその場所が心安く居心地よくなると同時に、慣れ、に対するかすかな苛立ちを覚えたりも、します。 ■古民家のオーナー:鈴木宏卓 コメント私は生まれも育ちも東京です。昔から縁側や、土間や、囲炉裏といった家族団欒で暖かいイメージのある昔ながらの家に憧れがありました。民宿を開業するにあたり秩父で家を探していたところ初見で気に入った古民家をすぐに購入しました。 |
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『stay』4月23日(金)よりアップリンク渋谷ほかにて公開 公式サイト: 舞台は、いつの時代の、どことも知れない山奥に佇む一軒の古民家。そこに素性も知れない人々が住んでいる。誰でも出入りができて、誰の場所でもない「自由」な家。だからこそ住人たちはお互いに干渉せず、深い事情には立ち入らない。それでも匂い立つ、それまでの人生で培われた、一人一人の肉体から沸き立つ生活の匂い。そこから生じるわずかなズレが、気遣いとなり、役割となり、ストレスとなり、やがて「不自由」へと繋がっていく−− 他者と接することにおいて、否応なしに向き合わざるを得ない物事を、多面的な角度から、重層的な寓意を込めて描いた本作はまさに「現代の寓話」と言えるだろう。 家の人々に立ち退きを迫りながら、いつの間にかその家に引き込まれて行く主人公・矢島を演じるのは、主演した東京国際映画祭正式出品作『あの日々の話』(19)での細やかな演技が印象深い山科圭太。躊躇なく意見を言うマキには、上田慎一郎らが監督し話題を集めた『イソップの思うツボ』や東京国際映画祭正式出品作『猿楽町で会いましょう』主演で注目の石川瑠華。家の中心的役割を担う鈴山役は、白石和彌組の常連で、『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(09)で演じた知的障害者役で評価を集めた菟田高城が軽やかに好演。滞在者の分の家事も行っているサエコは、奥田庸介監督の『ろくでなし』や春本雄二郎監督の『かぞくへ』でヒロインを務めた遠藤祐美が、包みこむような柔らかさの中に芯もある絶妙な存在感で演じている。 本作は、芳泉文化財団の映像研究助成を受けて制作され、第20回TAMA NEW WAVEで初上映され、2020年のSKIPシティDシネマ国際映画祭の短編部門では審査員の満場一致でグランプリを受賞。満を持しての劇場公開となる。 STORY 長期滞在しているマキ(石川瑠華)が「前にも何人も来たけど、結局追い出せてないから」と予言したように、矢島は、リーダー格の男・鈴山(菟田高城)のペースに巻き込まれ、立ち退きを説得できないどころか、サエコ(遠藤祐美)の提案でその家で一晩を明かす羽目になり… |
[キャスト]
山科圭太 石川瑠華 菟田高城 遠藤祐美
山岸健太 長野こうへい 金子鈴幸
[スタッフ]
監督:藤田直哉
プロデューサー:井前裕士郎 脚本:金子鈴幸
撮影:井前隆一朗 照明:中田祐介 録音・整音:坂元就 美術:中村哲太郎
音楽:関口諭 ヘアメイク:石松英恵 スチール:柴崎まどか 助監督:山本英
プロダクションマネージャー:大塚安希 撮影助手:関瑠惟 照明助手:松島翔平
美術助手:清水夏海 美術助手:山田祥子 宣伝デザイン:内田美由紀(NORA DESIGN)
製作:東京芸術大学大学院映像研究科
助成:芳泉文化財団助成作品 配給:アルミード
©東京藝術大学大学院映像研究科
2019 / 日本 / カラー / シネマスコープ/ DCP/ 39min