映画情報どっとこむ ralph 柄本佑主演・高橋伴明監督の、在宅医療のスペシャリスト・長尾和宏のベストセラー「痛くない死に方」「痛い在宅医」の映画化『痛くない死に方』が2月20日(土)より全国順次公開となる。

『痛くない死に方』は、日々仕事に追われ、家庭崩壊の危機に陥っている柄本佑演じる河田仁が、大病院でなく在宅医だからこそできる医療を模索し、人と向き合うことを実践していく成長物語。

父親のために、痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく“痛くない在宅医”を選択したのに、父親が苦しみ続けてそのまま死んでしまい、自分を責める智美役に坂井真紀。「カルテでなく人を見ろ」がモットーの、柄本演じる在宅医の先輩・長野浩平役に、奥田瑛二。奥田演じる長野と在宅医療を支える看護師・中井春菜役に余貴美子。そして、柄本が新たに担当することになる明るい末期の肝臓がん患者・本多彰役に宇崎竜童、その妻・しぐれ役に大谷直子と、実力派俳優が勢ぞろいした。

柄本佑のオフィシャルインタビュー解禁

映画情報どっとこむ ralph この度、2月18日にブックマン社より発売になる、映画「痛くない死に方」読本(定価 1100円+税 B5正寸 128頁)より、主演・柄本佑のオフィシャルインタビューの一部が届いた。
柄本佑_公式インタビュー(c)花井智子/nippon.com(c)花井智子/nippon.com

Q.この台本を最初に読まれたときに、どのような印象を受けましたか。

 こんな言い方は失礼かもしれないですけど、単純に、いい本だなと思いました。起承転結のあるストーリーが、非常に映画らしくあるように感じ、読みながらどんどん引き込まれました。人間の生き方、死ぬまでの過ごし方がテーマで、タイトルも『痛くない死に方』ですから、ある種の重さが出ていながらも、どこかシニカルな軽さと面白さみたいなものがあって、押し付けがましくならない。それはやはり監督・脚本を務める高橋伴明さんの手腕に他ならないですよね。

Q.今回、憧れの伴明監督との撮影現場を振り返って、いかがでしたか。

けっこう長回しのシーンも多かったのですが、セリフが間違いなく出てさえいればOKという感じで進めつつ、ちゃんと見ていてくださって、「ここのセリフの、この顔とこの顔だけは欲しい」みたいに、たまに鋭い指摘が入りましたね。 冒頭で、僕が演じる河田医師がお看取りの現場であくびをかみ殺すシーンがあるのですが、珍しく監督が何度かあくびを実際にやって見せてくれたりして、メチャクチャ楽しかったです。多くを語る人ではないのですが、こうした演出を加えながら、スピードを維持していく姿に、なるほどこれが、伴明監督の仕事なのだと感心しましたし、とにかくかっこよかったです。

Q.撮影に入る前に、原作者の長尾先生の在宅医としての現場を見学されたそうですね。

はい、尼崎の長尾クリニックに監督と一緒に行かせてもらいました。在宅医療を受けている患者さんのお宅を、長尾先生と一緒に一日回りました。「僕にとって、この町が病棟なんです」と仰っていたのが印象的ですね。 長尾先生の在宅医としてのスタイルだと思うのですが、病室や診察室とは違い、こちらからお宅に行くという側なので、いわゆる「先生」という、上からの距離感ではなく接しようとしているんですね。お医者様然とした様子が、患者さんを委縮させるのだ、ということがわかりました。
 長尾先生は普通の医師とは全く違って、気軽に「こんにちは~、元気にしとった?」という感じで患者さんのお宅に入っていきます。診察するスキルを持った、近所の親しみやすいおじさんのような距離感で接しているようにも見えました。撮影前にお会いして、長尾先生の現場を勉強しておいて、よかったと思いました。

Q. 河田医師の役作りに反映できたのですね。

前半の河田と、後半の河田で、かなりビビッドにギャップを作るという行程が自分の中でできたかなという感じはします。前半の河田も、在宅医として自分なりに仕事をちゃんとこなしている男ではある。決して悪い医者ではないんです。だけど、映画の中で前半の河田が若干、ヒール気味に見えて、それで後半は親しみやすいお兄ちゃんになれたらいいなということで、河田の見た目にも変化を付けたいと思いました。何か明確な差があったらいいなと考えながら、長尾先生から聞いた白衣の話を思い出しました。白衣はある種の攻撃性があって、患者さん側も構えてしまうのだそうです。だから、長尾先生は白衣を着ない。そこから発想を広げて、ちょっとおしゃれな眼鏡をかけることも、患者さんに対してある種の攻撃になるんじゃないかと考えました。 おそらく、大病院に勤務していた頃の河田は、そんな眼鏡じゃなかったのだろうけど、在宅医になってからはちょっとお洒落な眼鏡をかけていて、やがて在宅医の先輩である長野に相談し、自分の中で咀嚼した上で後半の河田は白衣を脱ぐことにとした。同時に、眼鏡も攻撃性があるからやめて、コンタクトレンズに変えた……これは物語の中に描かれてはいませんが、演じる上での裏どりというか、眼鏡を外す理由が、自分の中で明確になると思ったんです。

Q. 終盤、縁側で本多夫妻と一緒に花火を見てお酒を飲むシーンもすごく良かったです。

 今作のほどけた感じの宇崎竜童さんは、白髪がかっこいいし、一緒にいて、「スゲーいい!」と思いました。お芝居をしていても、セリフが響いてくるという感じが、やっぱりミュージシャンなのでしょうね。人間力のすごさを感じます。宇崎さんのような方とご一緒させてもらうと、演技として表出されているものというのは、人生経験の氷山の一角なのだという気がしてきます。出来上がった、具現化された役や作品を僕たちは見ているけれど、表に出てきている台詞や動作よりも、その奥にある、人間そのものに魅せられているのだと、宇崎さんとご一緒してみて思いましたね。

柄本佑(えもと・たすく)
1986年12月16日生まれ、東京都出身。主な出演作品:『美しい夏キリシマ』(03)、『17歳の風景~少年は何を見たのか』(05) 『子宮の記憶 ここにあなたがいる』(07)、『ラッシュライフ』(09)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『火口のふたり』(19)、『Red』(20)など。テレビドラマでは『知らなくていいコト』(20)、『心の傷を癒すということ』(20)、『天国と地獄 ~サイコな2人~』(21)などがある。

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『痛くない死に方』

2月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて公開

STORY 
在宅医療に従事する河田仁(柄本佑)は、日々仕事に追われる毎日で、家庭崩壊の危機に陥っている。そんな時、末期の肺がん患者である大貫敏夫(下元史朗)に出会う。敏夫の娘の智美(坂井真紀)の意向で痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく“痛くない在宅医”を選択したとのこと。しかし、河田は電話での対応に終始してしまい、結局、敏夫は苦しみ続けてそのまま死んでしまう。「痛くない在宅医」を選んだはずなのに、結局「痛い在宅医」になってしまった。それなら病院にいさせた方が良かったのか、病院から自宅に連れ戻した自分が殺したことになるのかと、智美は河田を前に自分を責める。在宅医の先輩である長野浩平(奥田瑛二)に相談すると、病院からのカルテでなく本人を見て、肺がんよりも肺気腫を疑い処置すべきだったと指摘される河田。結局、自分の最終的な診断ミスにより、敏夫は不本意にも苦しみ続け生き絶えるしかなかったのかと、河田は悔恨の念に苛まれる。
長野の元で在宅医としての治療現場を見学させてもらい、在宅医としてあるべき姿を模索することにする河田。大病院の専門医と在宅医の決定的な違いは何か、長野から学んでゆく。
2年後、河田は、末期の肝臓がん患者である本多彰(宇崎竜童)を担当することになる。以前とは全く違う患者との向き合い方をする河田。ジョークと川柳が好きで、末期がんの患者とは思えないほど明るい本多と、同じくいつも明るい本多の妻・しぐれ(大谷直子)と共に、果たして、「痛くない死に方」は実践できるのか。
痛くない死に方_ポスター

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出演者  
柄本佑 坂井真紀 余貴美子 大谷直子 宇崎竜童 奥田瑛二
大西信満 大西礼芳 下元史朗 藤本泉 梅舟惟永 諏訪太朗 田中美奈子
真木順子 亜湖 長尾和宏 田村泰二郎 東山明美 安部智凛 石山雄大 幕雄仁
長澤智子 鈴木秀人

スタッフ
監督・脚本:高橋伴明  原作・医療監修:長尾和宏
製作:内規朗、人見剛史、小林未生和、田中幹男
プロデューサー:見留多佳城・神崎良・小林良二
アソシエイトプロデューサー:鈴木祐介、角田陸  企画協力:小宮亜里
音楽:吉川忠英 撮影・照明:今井哲郎 美術:丸尾知行 録音:西條博介
編集:鈴木歓 助監督:毛利安孝 制作担当:植野亮 装飾:藤田徹 衣裳:青木茂
ヘアーメイク:結城春香 医療協力:遠矢純一郎、井尾和雄
制作:G・カンパニー  配給・宣伝:渋谷プロダクション
製作:「痛くない死に方」製作委員会
尺:112min  公式サイト:http://itakunaishinikata.com/ ©「痛くない死に方」製作委員会

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