映画『さよなら歌舞伎町』第39回トロント国際映画祭!質問続出!廣木監督が描く歌舞伎町に世界が絶賛!!

『さよなら歌舞伎町』トロント映画祭

廣木隆一監督、染谷将太主演の『さよなら歌舞伎町』(2015年1月公開)が9月7日、ただいま開催中の第39回トロント国際映画祭「Contemporary World Cinema」部門にて、ワールドプレミア上映が行われました。

上映前舞台挨拶とQ&Aに廣木隆一監督が登壇しました。

第39回トロント国際映画祭「Contemporary World Cinema」部門
日 程:モスクワ現地時間9月7日 日本時間9月8日
会 場:Scotiabank(キャパ387) 
登壇者:廣木隆一監督

公式上映前のプレス試写では

「人間の心情がよく描かれていて、想像力豊かなインディー&アート的作品であり素晴らしい!」

と評判を呼んでいた本作。

ワールドプレミア上映では作品に寄せる観客の関心の高さを表すような長蛇の列。

老若男女問わず多くの観客が上映に駆けつけ、387席の会場は満席!!

『さよなら歌舞伎町』前田敦子x染谷将太©2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会 
『さよなら歌舞伎町』前田敦子x染谷将太©2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会 

廣木監督は、プログラマーのGiovanna FULVI(ジョバンナ・フルヴィ)さんからステージに迎えられました。キャスト起用について聞かれると、

廣木監督:染谷さんとは以前からずっと一緒に映画をやりたかったので、今回オファーしました。その(有名ミュージシャンを目指す)彼女役には、本当に歌が歌える人が良いと思って、前田敦子さんにオファーした。難しい役柄だし、まさか受けてもらえるとは思わなかったが、受けてくれて実現したキャストです。

と秘話を語りました。また、

廣木監督:映画を観終えたら、皆さん必ず歌舞伎町に行きたくなるはず。

とコメントすると観客からは笑みが。

廣木監督:エンドロールの後に、作品の希望(ホープ)が隠されているので、最後まで作品を観て欲しい。

とメッセージを送りました。

上映中は笑いが起こるなど、作品のもつ温かさもあって非常に良い雰囲気。

上映後に行われたQ&Aにはほとんどの観客が残り熱心に監督の話に耳を傾けていました。映画監督を目指す観客から、監督志望の若者へのメッセージを求められると

廣木監督:ほとんどないのですが・・・

と始めながら、本作品が2週間程で撮影される中、ロケバスもなく機材も持って移動、ほぼ寝ない日々が続いた現場の様子を語り

廣木監督:そんなこともやってみた方がいいかな。そうしたら、色んな映画ができる。

と締めると会場から笑いが起こりました。

『さよなら歌舞伎町』トロント映画祭監督

歌舞伎町を舞台にした理由について

廣木監督:映画を始めた頃はよくお酒を飲んだり仕事をしたりと、色々と教えてくれた町。そこを舞台に映画を撮りたかった。

と。また、周りのアドバイスを受けて歌舞伎町を避けてきたというかつて日本に住んでいた観客は、本作品を観て、歌舞伎町に行かなかったことを後悔したと語ると、

廣木監督:惜しかったなぁ。

とコメント。本作品のキャラクターは皆、歌舞伎町から出て行きたいが、歌舞伎町への愛着心を持っているようにも感じる。監督も同じかと質問がでると、

廣木監督:今ある歌舞伎町を愛しており、町が変わっていくことを寂しく思ってる。

と答えました。

トロント国際映画祭プログラマー Giovanna FULVI(ジョバンナ・フルヴィ)さんの『さよなら歌舞伎町』選定理由についてのコメント。プログラマーって映画祭で上映作品を決める人のことです。

ジョバンナ:今季有数の日本映画といえる『さよなら歌舞伎町』で、廣木隆一監督は様々な人物が交錯する或るラブホテルでの24時間を赤裸々に描いています。この特異な施設に出入りする、それぞれのキャラクターの内面を、深い想いを込めて繊細に描き、あたたかくも洞察力のある作品へと仕立てています。国際的な成功を収めた『ヴァイブレータ』からあまたの時を経て、今年トロントで本作品のワールドプレミアをさせていただけることをとても嬉しく、光栄に思います。

『さよなら歌舞伎町』メイキング写真(廣木監督と染谷将太)
『さよなら歌舞伎町』メイキング写真(廣木監督と染谷将太)
映画『さよなら歌舞伎町』
2015年1月 テアトル新宿ほか全国順次公開!

公式HP: sayonara-kabukicho.com

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ストーリー

新宿 歌舞伎町のラブホテル。
迷える大人たちの人間模様が交錯する、かけがえのない1日一流ホテルマンと周囲に偽るラブホテルの店長・徹。

彼は有名ミュージシャンを目指す沙耶と同棲しているがちょっぴり倦怠期。

徹は、勤め先の歌舞伎町のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。

そこに集まる年齢も職業も違う訳アリな男と女たち。

彼らの人生が鮮やかに激しく交錯した時にあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密。徹の人生もまた予期せぬ方へ変わっていく・・・・・・。

本作はメジャーからインディペンデントまで多彩な作品を手掛け、官能的な映像で男女の心の機微をすくい取ってきた廣木隆一監督がメガホンをとり、脚本は日本映画を挑発する数々の名作・衝撃作を生み出し、昨年『共喰い』が話題を呼んだ荒井晴彦によるオリジナル。

日本の映画史に名を残す二人の名匠が、『ヴァイブレータ』(03)、『やわらかい生活』(05)に続き、3度目のコラボレーションを果たした。

主演は『寄生獣』など次々と話題作に出演する若手実力派NO.1の染谷将太。

相手役にトップアイドルから本格派女優の道を歩む前田敦子。

脇を彩るのは脚本の面白さに集結した南果歩、松重豊、大森南朋、村上淳、忍成修吾、田口トモロヲほか豪華個性派揃い。染谷・前田が演じる不器用で愛おしい倦怠期の同棲カップルを軸に、新宿 歌舞伎町のラブホテルで交錯する男女5組のある1日を切り取った、リアルで心にそっと温かさをもたらす極上の群像ドラマが誕生した。

映画『さよなら歌舞伎町』
出演:染谷将太 前田敦子 大森南朋 松重豊 南果歩 
監督:廣木隆一 脚本:荒井晴彦 中野太 
配給:東京テアトル
R15+
(C)2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会 
 
 

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