今年で17回目を迎えるラテン各国の最新作を含む選りすぐりの作品を観ることのできる映画祭、「第17回ラテンビート映画祭」がいよいよ11月19日(木)より開催となります。今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、オープニング特別上映として1作品を新宿バルト9で上映する以外はオンラインにて9作品の上映を行います。 オープニング特別上映作品は、スペインの巨匠フェルナンド・トルエバ監督による1970年代のコロンビアを舞台にある医師の波乱の人生を綴った人間ドラマ『Forgotten We’ll Be』。オンライン上映作品は、サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞した、キューバ・ハバナで暮らす人々のリアルな日常を追いながら彼らの本音に迫った『エピセントロ~ヴォイス・フロム・ハバナ~』やベネズエラの小さな集落で漁業を営む村人たちが環境破壊や国政不安により生活が脅かされていく過程を追った『ONCE UPON A TIME IN VENEZUELA』、中国出身のアーテイストであり社会活動家としても知られるアイ・ウェイウェイがメキシコで実際に起こった大学生43人集団失踪事件を通してメキシコ社会の闇に迫る『VIVOS』などの社会派ドキュメンタリーの他、ベルギーとスペインを舞台に世代や価値観の違う二人の女性の友情を描くロード・ムービー『マリアの旅』や1918年のポルトガルの上流階級における男性優位社会に挑んだ実在の女性の生きざまを描く『モラル・オーダー』、今年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門最優秀短編賞を受賞した『15の夏』などのドラマ作品、今年のサン・セバスティアン映画祭でも話題となった3作品(『家庭裁判所 第3H法廷』『息子の面影』『老人スパイ』※3作品共に東京国際映画祭との共催作品)などを上映いたします。 |
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また、本映画祭の開催期間中に、駐日スペイン大使館で二つの美術展「井上雄彦とガウディのバルセロナ」「ハビエル・マリスカルとハバナの歴史」を同時開催いたします。「井上雄彦とガウディのバルセロナ」は、2015年の展覧会「ガウディ×井上雄彦」で出品された井上雄彦の作品を展示。「ハビエル・マリスカルとハバナの歴史」では、2015~16年のラテンビート映画祭のメインビジュアルでもお馴染みのハビエル・マリスカルが、ハバナで出会った人々や街の風景を描いた作品を展示します。スペイン・キューバ・日本、「ラテンビート映画祭」ならではのコラボレーションをお楽しみいただける展覧会です。
オンライン上映の視聴方法などの情報は、近日中にラテンビート映画祭オフィシャルサイトにてお知らせいたします。 |
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・オープニング特別上映作品
『Forgotten We’ll Be』
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・オンライン上映作品
『家庭裁判所 第3H法廷』 『息子の面影』 『老人スパイ』 『ビボス―奪われた未来―』 『エピセントロ~ヴォイス・フロム・ハバナ~』 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ベネズエラ』 『マリアの旅』 『モラル・オーダー』 『15の夏』 (短編) |