都内の終末期医療専門病院に勤務し、命の終わりを真摯に見つめる現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」(2016年刊行)や、NHKにてテレビドラマ化もされ現在放送中の「ディア・ペイシェント」(2018年刊行)という作品を発表してきた南杏子。そんな彼女が、今の日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死・安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描いたヒューマン医療ドラマ「いのちの停車場」(幻冬舎)。5月27日の発売と同時に映画化されることも発表されました。 そして、先日、主演をつとめる、日本を代表する女優である吉永小百合が在宅医療を行う医師役を演じ、その父親役に田中泯、在宅医療医師として働く「まほろば診療所」の院長・スタッフである西田敏行、松坂桃李、広瀬すずが、吉永が演じる咲和子を支える共演陣として発表され、大きな話題となりました。 |
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今回、新たに吉永演じる咲和子が、在宅医療を通して向き合っていく患者やその家族、いきつけのBARのマスターなどの追加キャストが発表となりました。 女流プロ囲碁棋士で癌を患い手術をしたが、転移が見つかり再発。幼馴染の咲和子を頼ってまほろばを訪れる女性・中川朋子を演じるのは、映画「望み」(2020)や、「サイレント・トーキョー」(2020)など今年の話題作への出演を控える石田ゆり子。吉永と「北の零年」(2005)、「おとうと」(2010)以降、10年ぶりの共演となり癌患者でありながら、咲和子と幼馴染という難しい関係性を演じる。 続いて、末期の肺癌患者で最後まで自分らしくあろうとし、咲和子の指導に反発する芸者・寺田智恵子役を演じるのは、「美食探偵」(2020/NTV)や、「グッドバイ ~嘘から始まる人生喜劇~」(2020)で様々な役を演じてきた小池栄子。 さらに、まほろば診療所のスタッフが集う憩いの場、「BAR STATION」のマスター・柳瀬尚也を演じるのは、NHK「みんなのうた」でおなじみの「山口さんちのツトム君」(1976)を作詞・作曲し、リポーター、ラジオパーソナリティー、執筆活動などでマルチな活躍を続けるみなみらんぼう。 最後に、末期の膵臓癌患者で元厚生労働省の官僚・宮嶋一義を演じるのは、TV、映画、CMなど幅広いジャンルで活躍中の柳葉敏郎。最期の時間を平穏に過ごしたいと咲和子らに望んでいるが、長年会えていない息子のことを気がかりに思っている父親の面も持つ役どころ。 |
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第一線で活躍してきた救命救急医からまほろば診療所の在宅医師となり、慣れない在宅医療に四苦八苦しながら、“いのち”と向き合い寄り添っていく吉永演じる咲和子に様々な影響を与える人々に、日本映画を代表する俳優からマルチタレントまで豪華キャストが集結した。今回発表する7名の超個性派キャストたちについて、吉永は「今、素晴らしい仲間たちと手をたずさえて歩き出しました。困難を乗り越えて、皆さまの心を打つ作品を作ります。」と語り、彼らと織りなす“いのち”の物語への確かな手ごたえを感じているようだ。“いのち”や絆について考えることが多い今の時代だからこそ多くの人に観て考えてもらいたい、豪華キャスト、スタッフによって紡がれる感動のヒューマン医療ドラマが2021年に完成します。新型コロナウィルス感染症対策を十分にとったうえで、9月4日(金)遂に東映東京撮影所にて撮影を開始する本作!公開まで是非ご期待ください!
[撮影のコロナ対策について] |
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『いのちの停車場』
【STORY】 |
出演:吉永小百合 松坂桃李 広瀬すず 田中泯 西田敏行
監督:成島出
脚本:平松恵美子
原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬舎)
©2021「いのちの停車場」製作委員会