映画情報どっとこむ ralph 今泉力哉監督最新作『his』が1月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開中です。

恋愛映画の旗手・今泉力哉監督が、宮沢氷魚さん、藤原季節さんという二人の青年で紡ぐ恋愛を描く。
「好きだけではどうしようもない」、恋愛の‟その先”の物語に挑んだ意欲作です。

この度、主演の宮沢氷魚さんをはじめ、藤原季節さん、松本若菜さん、外村紗玖良さん、そして今泉力哉監督が登壇し、公開記念舞台挨拶イベントをTOHOシネマズ 日本橋にて行なわれました。

映画『his』0125公開記念舞台挨拶

日時:1月25日(土)
会場:TOHOシネマズ 日本橋
登壇:宮沢氷魚、藤原季節、松本若菜、外村紗玖良、今泉力哉監督

映画情報どっとこむ ralph 400席越えという広い客席と大きいスクリーンを前に。

宮沢さん:大きいですね!みなさんの顔を観れて嬉しいです。
宮沢氷魚 映画『his』0125公開記念舞台挨拶
と感動した様子で笑顔で話し、

藤原さん:上映後ということで、観てくださった皆さんの空気をいっぱい感じたいです。
藤原季節『his』0125公開記念舞台挨拶
とそれぞれご挨拶。藤原さんの娘役の外村さんは

外村さん:大勢の皆さんの前で緊張していますが、とても嬉しいです。

と一生懸命挨拶すると、

藤原さん:一番しっかりしてますね。パパとしては120点です!

と嬉しそうに“父親”としての一面を覗かせた。

同性愛者であることを隠し人目を避けて暮らす寡黙な役柄ということ、さらに映画初主演ということでプレッシャーはなかったかという質問に

宮沢さん:LGBTQを題材としたセンシティブな内容・テーマでもありますしプレッシャーもありましたが、そういった作品に以前から出てみたかったのでお話をいただいて嬉しかったです。

と話し、

宮沢さん:幼稚園から高校まで男子校で、まわりにも同性愛者の友達がいたので、少しでも(その人たちが)住みやすい、生きやすい世界を作りたいと思っていたので、このタイミングでお話をいただいて喜びが多かったです。

と明かした。

映画情報どっとこむ ralph 空役の外村さんとの撮影時のエピソードを聞かれると、

藤原さん:キーホルダーを作ってくれてありがとね。ご飯食べたあとに一緒にこたつで寝たよね。
宮沢氷魚,藤原季節『his』0125公開記念舞台挨拶
と明かし、

外村さん:外がすっごく寒かったから、こたつの中は幸せでした。

と振り返った。

それを受けて、母親役を演じた松本さんは

松本さん:2人(藤原と外村)がまるで兄妹みたいだった。本気で喧嘩したりして(笑)・・・。

と撮影時の様子を話すと、

藤原さん:泣いているところもいっぱい写真撮っちゃった!!

と明かした。それには

外村さん:そうでしたっけ~?(藤原さんが)いつも優しく接してくれるから楽しい思い出しかありません!
外村紗玖良『his』0125公開記念舞台挨拶
と笑っておどけてみせ、それには思わず

藤原さん:いい子~!!

と微笑みます。

母親役を演じて

松本さん:紗玖良ちゃんとは、今回厳しい母として接するシーンが多くて、もどかしかったです。(紗玖良ちゃんは)空という役どころを自分の中に落とし込んで演じていて、なんてこの子は天才なんだ!と思いました。女優魂を感じて、私も引っ張ってもらいました。大きな存在です。

と外村さんのことを大絶賛。

監督:子役と一緒に仕事することはそう多くはないですが、大人と同じ演出をしてもその通りにしてくれた。偶発的に起こるハプニングにも、お芝居を止めずにそのまま自然に続けることが出来ていましたね。

と褒めたたえた。

映画情報どっとこむ ralph 松本さんが演じた玲奈は一見悪役のようにも見えてしまう難しい役どころで、演じる上で意識したことを聞かれると、
松本若菜『his』0125公開記念舞台挨拶
松本さん:事前に決めたことはなかったのですが、3人の空気感からもらったものをそのまま出したら監督からOKをもらえたという感じですね。仕上がった作品を観て思い出したことがあって、玲奈が渚のもとから空を連れ戻すシーンで、玲奈が初めて迅と対面するんですが、その時に宮沢さんの透き通るような透明な肌や、真っ赤な手が女性から見てもすごく魅力的で、嫉妬しました。

と明かしました。それには

監督:2人がキスするシーンで、宮沢さんの耳が真っ赤になっていて、そういうのってお芝居で出来るものじゃない!

と振り返った。

本作がLGBTQを題材にしているということで、撮影に入る前に勉強したことについて聞かれると、

宮沢さん:まわりの同性愛の友達とご飯などを食べに行って、普通に話をしているトーンとか空気感というものを自分のものに出来たらなと思っていました。そういうのは映画とか本では得られないものだと思うので。そこで得た経験は大事にしました。

と話した。一方で

藤原さん:どんなに準備しても、自分が渚になっている気がしなくて。わからないまま撮影に入って、わからないまま最後まで突き進んだ感じです。

と明かすと、

監督:終わった瞬間の、2人の解放された感がすごくて、よっぽど苦しかったんだったんだろうなと思いました。

と笑って振り返り、

藤原さん:人生で初めてというくらい、終わった後清々しかったです。

と撮影時を懐かしんだ。

映画情報どっとこむ ralph 最後に・・・、
今泉力哉監督『his』0125公開記念舞台挨拶
監督:たくさん映画が公開されている中、この映画を選んでいただいてありがとうございます。題材的には同性愛を扱った作品ではありますが、特別視することなく一つの作品として作りましたので、色々な人に届いてくれたら嬉しいです。

と話し、

宮沢さん:僕たちは大量の愛を持ってこの作品に挑みました。昨日から公開され、ようやく皆さんのところに届いて行っているわけですが、一人でも多くの方に届いて、一人でも多くの方が何かを感じて正直になってくれたらいいなと思います。

と笑顔で挨拶し、イベントを締めくくった。

『his』

公式サイト:
https://www.phantom-film.com/his-movie/

今泉力哉『his』宮沢氷魚x藤原季節

ストーリー
井川迅は周囲にゲイだと知られることを恐れ、ひっそりと一人で田舎暮らしを送っていた。そこに、6歳の娘・空を連れて、元恋人の日比野渚が突然現れる。「しばらくの間、居候させて欲しい」と言う渚に戸惑いを隠せない迅だったが、いつしか空も懐き、周囲の人々も三人を受け入れていく。そんな中、渚は妻・玲奈との間で離婚と親権の協議をしていることを迅に打ち明ける。ある日、玲奈が空を東京に連れて戻してしまう。落ち込む渚に対して、迅は「渚と空ちゃんと三人で一緒に生きていたい」と気持ちを伝える。しかし、離婚調停が進んでいく中で、迅たちは、玲奈の弁護士や裁判から心ない言葉を浴びせられ、自分たちを取り巻く環境に改めて向き合うことになっていく――。

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宮沢氷魚 / 藤原季節
松本若菜  松本穂香 / 外村紗玖良  中村久美
鈴木慶一  根岸季衣  堀部圭亮  戸田恵子
監督:今泉力哉
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:渡邊 崇
製作プロダクション:ダブ
企画製作:メ~テレ
製作:映画「his」製作委員会
配給・宣伝:ファントム・フィルム
©2020映画「his」製作委員会 (日本/5.1ch/カラー/127分)
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