映画情報どっとこむ ralph 今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われていた時代。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“カツベン”がいたからでした。「Shall we ダンス?」や「それでもボクはやってない」など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督の今回のテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”!主演に成田凌をむかえ、ヒロインには若手最注目の黒島結菜。さらに永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊など周防組初参加の面々に加え、竹中直人、渡辺えり、小日向文世ら周防作品おなじみの実力派キャストたちが集結!彼らが演じる一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちと共に、物語は空前絶後の大騒ぎ!平成の国民的映画を作り上げた周防正行監督が、令和の時代に贈る極上のエンタテインメントの幕が開く!!

この度、活弁の面白さをより身近に感じていただくべく、現役活動弁士4名(澤登翠 山崎バニラ 片岡一郎 坂本頼光)に特別ゲスト:銀シャリを迎え、それぞれが活弁を披露する、弁士サミットが開催。

今回はしゃべりを持ち味にした正統派漫才で人気を博し、2016年のM-1チャンピオンでもある銀シャリが特別ゲストとして活弁に初挑戦!銀シャリを含めた5組が、映画のメイキング映像を使用したサイレント映像の活弁を披露しました。

日時:11月11日(月)
会場:渋谷TOEI
登壇:
澤登翠 山崎バニラ 片岡一郎 坂本頼光 
特別ゲスト:銀シャリ

映画情報どっとこむ ralph 初めに現役活動弁士の澤登翠、山崎バニラ、片岡一郎、坂本頼光が登壇。

続けてスペシャルゲストとして銀シャリも登場。

銀シャリ:活動漫才師の銀シャリです!成田さんが好きです!よろしくお願いいたします!

と挨拶をし、会場を沸かせた。続けて活弁というものを知っていたかについて聞かれると

銀シャリ橋本さん:元々京都国際映画祭で少し知識はあったつもりでした。

と答えるも

銀シャリ鰻さん:カツベン!なんて美味しそうな弁当のことかと思いましたわ!

と答え、会場を笑わせた。また、

銀シャリ鰻さん:普段漫才はやっているけど、映像を見て言うことなんてないですから!でも今日はNEWスターが生まれるかもしれませんよ!

と言いつつ、

銀シャリ鰻さん:緊張はしてないですが、震えていますね。武者震いでしょうか?(笑)

などと緊張感に冗談を交えながら会場を和ませた。

また現役活動弁士の第一人者、

澤登翠さん:映像がまだモノクロで音がついていなかった時代、今でいう映画は「活動写真」と呼ばれ、それ自体を体感できました。今日は新しい映画体験として持って帰ってください。

と活弁の魅力について述べた。
声優としても活躍する活動弁士の

山崎バニラさん:弁士がそれぞれ台本を書きます。だから人によって映画の雰囲気もガラっと変わります。これがまた魅力です。声優はいただいたセリフを話すのですが、活弁の経験からここ、こうしたらどうですか?などと口を出してしまい、嫌な声優になっていると思います(笑)

と話し、しゃべる仕事について語った。

そして、主演:成田凌さんに活弁の指導をした坂本頼光さんは

坂本さん:成田さんは稽古熱心だったので、すぐに自分の語りをつかんで、何も言うことなくて。親はなくとも子は育つとはこのことですね。永瀬さんも稽古時間が短かったのに、成田さんの師匠役を見事に務めました!

と話し、キャスト陣を讃えました。そしてライバル弁士の高良健吾さんを指導した片岡一郎さんは、

片岡さん:練習に行くのが憂鬱でした。自分が5年かかったものを高良さんは5分で覚えてしまう。次は何を教えればいいかわからなかったです。

といい高良健吾さんの弁士ぶりを大絶賛。続けて

片岡さん:森田甘路さんは舞台で活躍されている方なので、声が出来上がっていたし、茶目っ気がある人ですごくよかった!あと、ヘタクソな弁士役の人にも活弁も教えましたよ!(笑)楽しみにしててください。

と映画でのキャスト陣が披露する活弁に期待感を漂わせた。活弁を披露するにあたり意気込みを聞かれると

鰻さん:自信あります。まぁ僕らもチャンピオンですからね!

と言いつつ、

橋本さん:めちゃめちゃタバコの量増えてましたけどね!」とツッコみを入れ、「言わんといてや。でもね、仕上がってます!楽しみにしていてください!

と自信を覗かせた。

映画情報どっとこむ ralph そして、映画『カツベン!』で成田さん演じる俊太郎と黒島演じる梅子が久々に再開するシーンのメイキング映像を元にした、5組による活弁がスタート。

1番手は大正琴とピアノを引き語るスタイルの山崎バニラさん。黒島結菜という架空の人物を作りあげ、梅子が腹黒い女性の設定で面白おかしく活弁し、終盤には『カツベン!』エンディング曲の原曲『東京節』も披露した。

2番手は坂本頼光さん。成田と黒島の会話の中に自身を登場させ、「けったいな人だったね、肝心な時にいない。今日も小岩で営業らしいで?闇営業かな?」と最後に会場を笑いの渦に巻き込んだ。

3番手は片岡一郎さん。映像の中にある動き全てを物語に吹き込み、メイキング映像を学生のデート途中に仕立てた見事な活弁を披露した。

4組目は現役活動弁士の第一人者澤登翠さん。周防監督をカツ・ベン先生と設定し、愛らしい姿などと表現し、会場を圧倒させた。最後には「周防監督、怒らないでくださいね!」と謝りを入れ、会場を笑わせた。

最後は満を持して銀シャリが活弁。鰻が活弁を始めるが、なんと「この現場は寒い」という気温の話の一点張り。小声で橋本もツッコミを入れ続けるも「ひたすら気温の話とカイロの宣伝でしたね」と自虐して終了。

しかし

鰻さん:感触はなかったですけど、活弁は本当に気持ちよかったです!出演している方々は僕よりも上手だと思うので、映画館で素晴らしい活弁を見てください!

と最後までしっかりアピールした。また

澤登翠さん:1つの活動写真でも色んな顔が見れていいですよね!是非、カツベン!も劇場でご覧ください。

と話し、弁士サミットの幕は閉じた。

映画情報どっとこむ ralph 映画『カツベン!』

【STORY】
一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手まで現れ!俊太郎の夢、恋、青春の行方は・・・!俊太郎の活弁が響き渡るとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。
映画『カツベン!』ポスターs

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出演:成田凌 黒島結菜 永瀬正敏 高良健吾 音尾琢真 竹中直人 渡辺えり 井上真央 小日向文世 竹野内豊

監督:周防正行 脚本・監督補:片島章三 音楽:周防義和

撮影:藤澤順一
照明:長田達也
美術:磯田典宏
録音:郡 弘道
活動弁士監修:澤登 翠
活動弁士指導:片岡一郎 坂本頼光

©2019 「カツベン!」製作委員会

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