今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからでした。
「Shall we ダンス?」や「それでもボクはやってない」など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督が、今回選んだテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”!平成の国民的映画を作り上げてきた周防正行監督が、活動弁士を夢見る青年を主人公にした物語を映像化!昨年の撮影段階から多くの注目を集めてきた、令和の時代に贈る極上エンターテインメントである本作は、12月13日(金)に全国公開です。 映画「カツベン!」本編に登場する無声映画はすべて撮り下ろし!もとの映画が現存するものは当時の映像を参考に完全再現! 成田凌演じる天才的な活動弁士の主人公・俊太郎をはじめとする活動弁士たちが声を吹き込んでいた劇中の無声映画に、 草刈民代、城田優、上白石萌音、シャーロット・ケイト・フォックスの豪華キャストが出演!コメントも解禁となります! |
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彼らが出演したのは以下の3作品です。
世界中で幾度となく映画化され、オペラとしても知られる不朽の名作「椿姫」は、1921年に当時大人気だったルドルフ・ヴァレンチノと大女優アラ・ナジモヴァの共演の話題作を完全再現!パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦マルギュリットと都会に出て来たばかりの純情な青年アルマンとの悲しくも美しい愛の物語を、マルギュリット役に草刈民代、アルマン役に城田優という実力派俳優がタッグを組んで熱演。
作品の重要な場面でもある2人の熱烈なキスシーンや、悲しいラストである病床に倒れるマルギュリットのシーンなどを最高の仕上がりで完全再現!草刈と城田の名演技によって蘇った「椿姫」にご注目ください。 ■草刈民代コメント ■城田優コメント |
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劇中に登場する無声映画のもう1つは、明治30(1897)年元旦から6年にわたって読売新聞に連載された尾崎紅葉の代表作ともいえる「金色夜叉」(「金色夜叉」は、オリジナル版が消失してしまっているため、1932年版を参考に制作。時代劇スターの林長二郎の貫一と大人気の田中絹代のお宮という配役は、当代随一の美男美女の共演と騒がれ人気沸騰、空前のヒット作となりました。)1932年版をもとに制作した劇中の「金色夜叉」でお宮役を務めたのは、若手実力派女優としても名高い上白石萌音。かの有名な、許しを乞うお宮を貫一が下駄で蹴り飛ばすシーンも熱演!見事にお宮を演じ切った上白石の演技にも目が離せません。 ■ 上白石萌音コメント |
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そして「南方のロマンス」は周防監督が本作のために制作した完全オリジナル無声映画となっており、そのヒロインを、連続テレビ小説「マッサン」でヒロインを演じ一躍有名となったシャーロット・ケイト・フォックスが演じます!また「カツベン!」本編の中には他にも「ノートルダムのせむし男」、「十誡」、「不如帰」といったもとの作品があるものから、「後藤市之丞」、「火車お千」といった完全オリジナル無声映画も登場!そのすべてが周防監督の撮り下ろし作品であることから、本作への並々ならぬ熱量が伝わってきます。 ■シャーロット・ケイト・フォックスコメント |
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映画『カツベン!』
2019.12.13 ROADSHOW
【STORY】 |
出演:成田 凌 黒島 結菜 永瀬 正敏 高良 健吾 音尾 琢真 竹中 直人 渡辺 えり 井上 真央 小日向 文世 竹野内 豊
監督:周防正行
脚本・監督補:片島章三 音楽:周防義和
撮影:藤澤順一 照明:長田達也
美術:磯田典宏 録音:郡 弘道
活動弁士監修:澤登 翠
活動弁士指導:片岡一郎 坂本頼光
©2019 「カツベン!」製作委員会