『ゴーストマスター』はヤング ポール監督の長編デビュー作でありながら、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭、プチョン・ファンタスティック国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭など海外映画祭への出品が続々と決定している異色作です。
本日8月9日(金)、今年で6回目を迎えるミニシアター“新宿シネマカリテ”が贈る魅惑の映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション®2019」 (略して「カリコレ®2019」) のクロージング上映として、本作『ゴーストマスター』が初上映、上映後にはヤングポール監督と脚本を務めた楠野一郎が登壇したトークイベントを開催しました。 「カリコレ®2019」クロージング上映 『ゴーストマスター』トークイベント |
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クロージング上映は満席でスタート。上映をお客様と一緒に観ていたヤング ポール監督は、「ウケるか心配だったシーンで、笑い声が聞こえて嬉しかったです。」とお客様の反応への喜びを語った。
本作を企画するにあたり、ヤング ポール監督は「企画を考えていた時期は、鬱屈した生活をしていた。映画製作現場の思いや現状が描きたかった。」と本作を企画した時の気持ちを語った。続いて、脚本の楠野との出会いを聞かれた監督は、プロデューサーを通じ楠野から脚本を受ける条件として「壁ドンで、人を殺すというアイディアを脚本に入れ込めるなら(受ける)」と提示されたので、「会う前に電話でそんなこと言われるなんて」と当時の驚きを振り返った。 1つのジャンルに絞られない本作の魅力について、ヤング ポール監督は「ホラーというジャンルを根本にしていたが、作品としてツギハギがキーワードの映画だなと思っていた。いろんなものが組み合わさっているけど、本作は青春映画だと思っている。映画に憧れている青年の光と影みたいなものもあった。抑圧されている人と言うか、いま不満や不安を抱えている、やりたいことができないという誰しもが抱える悩みを大切に描きたかった。」と説明した。 「究極の映画愛。」とキャッチコピーでもうたっている本作は、『スペースバンパイア』『プレデター』『椿三十郎』など、様々な映画へのオマージュ満載に盛り込まれており、元ネタになった作品についてヤング ポール監督は「いろいろな作品から受けた影響を表現したかった。」と自身の映画への愛が作品に反映されていると語り、脚本の楠野からも「『スペースバンパイア』の影響を受けまくった。本当に面白い作品なので、TSUTAYAで借りてぜひ観て欲しい。」 トークイベント中に、本日解禁となったBase Ball Bearの小出祐介が立ち上げた音楽プロジェクト【マテリアルクラブ】が書きおろした本作の主題歌「Fear」について、「映画を観た後、気持ちよく劇場を出るには主題歌は本当に重要だと思って拘りたかった。楽曲としてクオリティが高く、必然性のあるものを主題歌にしたくて。小出さんから提案された曲がラップで驚いたけど、本当にカッコいい!と思って。エンドロールでかかる曲だけど、この作品の世界を広げてくれたと思いました。」と主題歌採用の経緯を説明した。 撮影中の裏話として、極度の緊張で撮影初日に監督が倒れ、W主演の三浦貴大さんや成海璃子さんが「大丈夫かな?」と心配していたことを暴露。「あれは何だったんですかね?」と言う監督に、川瀬さんから「緊張だよ!競馬で言うとかかっていたという状態。」と返され場内は大爆笑。監督は「どうしちゃったんでしょうね…。」と照れながら言い訳をした。 その後、会場からの質疑応答、サイン入り台本のプレゼント抽選会を実施した。 最後の挨拶として、「ヤング ポール監督の記念すべきデビュー作です。みなさん応援よろしくお願いします。」(川瀬)、「みなさんの口コミやSNSでの発信が作品のヒットにつながると思います。ぜひ応援よろしくお願いします。。」(楠野)、「この『ゴーストマスター』を気に入ってもらい、たくさんの人に見ていただけたら嬉しいです。」(ヤング ポール監督)と語り、トークイベントは大きな拍手の中終了した。 |
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『ゴーストマスター』
12月6日(金)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー あらすじ ■ヤング ポール監督 ■楠野一郎 |
三浦貴大 成海璃子
板垣瑞生 永尾まりや 原嶋元久 寺中寿之 篠原信一
川瀬陽太 柴本幸 森下能幸 手塚とおる 麿赤兒
監督:ヤング ポール
脚本:楠野一郎 ヤング ポール 音楽:渡邊琢磨
撮影:戸田義久
特殊スタイリスト:百武朋
制作プロダクション:セディックインターナショナル マグネタイズ
製作:カルチュア・エンタテインメント TSUTAYA Digital Entertainment
配給:S・D・P
©2019「ゴーストマスター」製作委員会