映画情報どっとこむ ralph 主演夏帆×箱田優子初監督作『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が10月11日(金)より、 テアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開となります。

砂田を演じるのは、清純派ヒロインからシリアスな役まで幅広く演じ、多くの映画ファンを魅了してきた演技派女優・夏帆。親友・清浦には、『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』など韓国で圧倒的な人気を誇り、日本では現在大ヒット公開中の初主演作『新聞記者』(6/28公開)や舞台にも出演するなど今大注目のシム・ウンギョンが扮します。

このたび、ニューヨーク現地時間7月28日(日)22:20(日本時間29日(月)12:10)に第13回ニューヨークJAPAN CUTS!~ジャパン・カッツ!~にて『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の公式上映が行われ、上映後Q&Aに主演の夏帆さん、シム・ウンギョンさん、箱田監督3名が登壇した。
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』夏帆、シム・ウンギョン、箱田監督ニューヨークJAPAN CUTS
映画祭最終日のクロージングを飾る本作は、チケット販売開始から即売り切れ!開場前から受付に長蛇の列が並び、今か今かと上映が始まる観客の熱気が高まっており、あっという間に会場を満席にした。上映中も終始笑いが絶えず、国境を越えて本作が受け入れられているのを肌で感じる上映会となった。

映画情報どっとこむ ralph そして、上映後のQ&Aには主演の・夏帆さん、シム・ウンギョンさん、箱田優子監督が称賛の拍手が沸き起こる中で登壇した。

Q&Aでは客席からは多くの手が挙がった。

“一人一人のキャラクターが強いですが、どのような演出をしたのか?”という質問に

監督は、「撮影時間が2週間と少なかったので、準備期間を濃く過ごしてきた。主人公・砂田に関しては、役を落とし込んでもらうために夏帆さんと撮影前にたくさん話しました。清浦演じるシム・ウンギョンさんにも、なぜこの役が生まれたのか、砂田にとってどのような存在なのかをしっかりと話し、二人には演じて頂きました」と語った。
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』夏帆、シム・ウンギョン、箱田監督ニューヨークJAPAN CUTS

夏帆さんも、「事前に箱田監督とお会いして、お互いのことをたくさん話し合いました。ちょうど1年前にニューヨークでタイミング良くウンギョンちゃんと会う機会があったので、色々お話をしました。撮影期間が短いこともあり、撮影前に役を作り上げるようにコミュニケーションをとっていきました。また、監督自身を投影している物語でもあったので、ロケハンで監督の地元・茨城へ一緒に行ったときや撮影中は、監督をずっと観察していました」と言うと、監督も恥ずかしそうに「ずっと見られていました。すべて見透かされている気がします」と仲の良いやりとりに会場からは笑いが湧き起こった。
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』夏帆、シム・ウンギョン、箱田監督ニューヨークJAPAN CUTS

ウンギョンさんは、「監督が話しをする時間をたくさん設けてくれました。もともと俳優として勉強することを大切にしたかったので、チャンスをもらったら色々な国で活動したいと思っていました。日本に映画に影響されたことはたくさんあったので、日本で仕事ができることは夢でした。本当にラッキーだと思っています。貴重な経験をもらいました。俳優として、アメリカでもいつか仕事が出来ればと思っています」と真摯な姿勢に会場も引き込まれた。
ブルーアワーにぶっ飛ばす

また、“主人公が色々な意味で強い女性として描かれているのがとても面白かったです。なぜこのようなストーリーを考えたのですか?”という質問に監督は「”今“を描きたいと思った。現代の女性のリアルってなんだろうってずっと考えていたので、突拍子もないキャラクターではなく”こういう人、近くにいるよな“と身近に感じ取れる主人公を描きたかった」と明かした。「本作は砂田の主観で描かれていますが、清浦の存在が入っていることでファンタジーにもなり得る作品。砂田の心の悲しさを埋める存在に清浦がいて、当たり前のような存在だけども、自然とお互いを支え合っている。もしかしたら寂しさをはらむ物語ではありますが、誰にでも大切な存在がいるということに気づいてもらいたいというメッセージを受け取って頂ければ嬉しいです」と本作の興味深いテーマを語った。他にも、ストーリーに引き込まれた観客からは質問が途切れず、鑑賞後ならではの質問で明かされる撮影秘話や、堅い絆で結ばれた3名のやりとりに会場は大いに盛り上がった。上映後、会場外でのフォトセッションでは3名の姿を近くで見ようと多くの観客が長蛇をなし、「今年のジャパン・カッツ!の中で1番良かった!」と感想を伝える人もいた。

映画情報どっとこむ ralph 海外で続々と絶賛される本作。日本の公開にますます期待が高まる華やかな北米プレミアとなった。

ブルーアワーにぶっ飛ばす

10月11 日(金)より、 テアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開!

ブルーアワーにぶっ飛ばす

【Story】
30 歳の自称売れっ子CM ディレクター・砂田(夏帆)は、東京で日々仕事に明け暮れながらも満ち足りた日々を送っている…ように見えるが、口をひらけば悪態をつき心は荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田の嫌いな故郷に帰ることに。ついて来たのは、砂田が困った時には必ず現れる、自由で天真爛漫な秘密の友だち・清浦(シム・ウンギョン)。しかし、再会した家族の前では、都内で身に着けた砂田の理論武装は通用しない…やがて全てを剥がされた時、見ようとしなかった本当の自分が顔を出す―。そして、一日と始まりと終わりの間に一瞬だけおとずれる“ブルーアワー”が終わる時、清浦との別れが迫っていた…。

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出演:夏帆 シム・ウンギョン 渡辺大知 / 黒田大輔 上杉美風 小野敦子 / 嶋田久作 伊藤沙莉 高山のえみ /
ユースケ・サンタマリア でんでん 南 果歩

監督・脚本:箱田優子 製作:中西一雄 企画プロデュース:遠山大輔 プロデューサー:星野秀樹
撮影:近藤龍人 照明:藤井 勇 録音:小川 武 美術:井上心平 編集:今井大介 音楽:松崎ナオ
製作:「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会 製作幹事:カルチュア・エンタテインメント 制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:ビターズ・エンド
2019 年/日本/カラー/アメリカンビスタ/DCP5.1ch/92 分
(C)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会

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    シム・ウンギョン 河合優実 髙田万作 斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永/佐野史郎 堤真一 監督・脚本:三宅唱 原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」 音楽:Hi’Spec ※クレジット掲載の際は上記の改行をそのままご掲載ください。 製作:映画『旅と日々』製作委員会 製作幹事:ビターズ・エンド カルチュア・エンタテインメント 企画・プロデュース:セディックインターナショナル 制作プロダクション:ザフール 配給・宣伝:ビターズ・エンド ©2025『旅と日々』製作委員会 ”>シム・ウンギョンら登壇『旅と日々』プレミア舞台挨拶

    映画情報どっとこむ ralph プレミア舞台挨拶 『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』など作品を発表するごとに国内映画賞を席巻し、本作で第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて最高賞である金豹賞&ヤング審査員賞特別賞をW受賞した、日本映画界を代表する存在である三宅唱監督最新作『旅と日々』(原作:つげ義春  『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』)が11月7日(金)より全国ロードショーとなります。 ロカルノ国際映画祭でのワールドプレミア上映後には「傑作。観る者の心を捉えて離さない(Público)」「見るものの感覚を巧みに刺激する(ICS)」「現代映画においてきわめて稀有な存在(Letterboxd)」と、各国のメディアから絶賛の評が続々と寄せられました。また、スペイン語圏最大の国際映画祭である第73回サン・セバスチャン国際映画祭にて、多様で驚くべき映画・新しいアングルやフォーマットに挑戦する映画を上映するサバルテギ・タバカレラ部門へ正式出品されたほか、アジア最大級の国際映画祭である第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門にも正式出品され、世界中の映画祭から注目されています。ほか20以上の海外映画祭での上映や、US、カナダ、フランス、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、ポルトガル、ギリシャでは配給が決まっており、世界各国からの熱い視線が注がれています。 この度、10月22日(火)、TOHOシネマズ 六本木にて映画『旅と日々』(11月7日全国公開)のジャパンプレミア上映イベントが開催され、監督の三宅唱、キャストのシム・ウンギョン、堤真一、河合優実、髙田万作が登壇しました。イベントではロカルノ国際映画祭の最高賞となる金豹賞のトロフィーも披露され、キャストはそれぞれ三宅監督作品への出演経緯、そして映画の見どころについて語りました。 『旅と日々』プレミア舞台挨拶 日付:10月22日(火) 場所:TOHOシネマズ 六本木 登壇:シム・ウンギョン、堤真一、河合優実、髙田万作、三宅唱監督
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    映画情報どっとこむ ralph 『旅と日々』   11月7日(金)TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国ロードショー   https://www.bitters.co.jp/tabitohibi   行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める―― 世界の映画祭が注目する三宅唱監督が贈る、今秋最注目の珠玉のロードムービー 強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない夏男が、影のある女・渚に出会う。何を語るでもなく、なんとなく散策するふたり。翌日、また浜辺で会う。台風が近づき大雨が降りしきる中、ふたりは海で泳ぐのだった……。 つげ義春の漫画を原作に映画の脚本を書いた李。「私には才能がないな、と思いました」と話す。冬、李はひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。やる気の感じられない宿主、べん造。暖房もない、まともな食事も出ない、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった……。 監督を務めるのは、『ケイコ 目を澄ませて』(22)、『夜明けのすべて』(24)など、作品を発表するごとに国内の賞を席巻し、これまでベルリン国際映画祭に3作が出品されるなど、現代日本映画界を牽引する存在として世界中で注目を集める三宅唱監督。原作であるつげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を見事な手腕で現代的にアップデートする。 韓国出身ながら日本映画界に不可欠な俳優であるシム・ウンギョンを主演に、べん造役に映画、テレビ、舞台と縦横無尽に活躍する俳優・堤真一、渚役を2024年に数々の映画賞を獲得した河合優実、夏男役を『流浪の月』に出演し注目度の上がっている髙田万作が演じる。さらに、つげ義春作品に欠かせない俳優・佐野史郎がひとり二役で花を添える。  

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    シム・ウンギョン 河合優実 髙田万作 斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永/佐野史郎 堤真一 監督・脚本:三宅唱 原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」 音楽:Hi’Spec ※クレジット掲載の際は上記の改行をそのままご掲載ください。 製作:映画『旅と日々』製作委員会 製作幹事:ビターズ・エンド カルチュア・エンタテインメント 企画・プロデュース:セディックインターナショナル 制作プロダクション:ザフール 配給・宣伝:ビターズ・エンド ©2025『旅と日々』製作委員会 



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