2016年、『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞に輝いた深田晃司監督が、同作で多数の女優賞に輝いた筒井真理子を主演に迎えて制作した最新作『よこがお』がいよいよ7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿他にて全国公開となります!
その公開を前に、7月2日(火)東京・新宿のテアトル新宿にて完成披露上映会を開催。 「よこがお」完成披露上映会 |
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舞台挨拶の冒頭、筒井さんは多くの観客が会場に足を運んだことへの感謝の思いを述べつつ
筒井さん:今日は同じ時間に新海誠監督の新作『天気の子』の制作報告会見があるそうで…。マスコミの方が一人もいらっしゃらなかったら…と真っ青になっていました。 深田監督:脚本の完成前から筒井さんに声を掛けて、1年、2年と脚本開発を経て… と苦労の末に映画の完成を迎えて感慨深げ。さらに 深田監督:最高の俳優たちを得ました。これほど隅から隅までうまい俳優しかいない映画も珍しいと思いますので、まずは俳優たちを楽しんでほしいです。 と俳優陣への称賛を口にする。 |
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市川さんは本作について
市川さん:筒井さんが美しいです! 恐ろしいです!深田監督が、映画を見てくださる方の想像力、考える力を信じて作られた作品なのではないかと思います。 池松さん:時代の変わり目だからこそなのか? この映画の“声なき声”に加担してみたくなった令和元年。みなさんにも味方になっていただければ。 トークでは、筒井さん演じる主人公の復讐を描く物語にちなんで、登壇陣がこれまでに成し遂げた(?)復讐を告白! 市川さん:私は三姉妹の末っ子で、私が小学校低学年の時、一番上の姉は中学生で、力も強いし口も立つのでかなわないんです。ある時、ひどいことをされて、仕返しに姉の一番大事な漫画を湯船に浸けました。でもその後、姉が傷つく顔を見て、ショックでそれからは復讐ができなくなりました…。 と苦笑交じりに明かす。 深田監督:映画そのものが復讐」と語り「20代の頃はコンペに落ちまくっていて、そのたびにショックだったけど、一方で『自分が(受賞者よりも)先にいい映画を撮って、面白いことを証明してやる!』という思いが原動力になりました。 と振り返った。 |
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また、タイトルにちなんで共演陣の知られざる“横顔”について尋ねると、筒井さんは初共演を楽しみにしていたという池松さんとの絡みのシーンに言及!
筒井さん:池松さんはお会いする時、さわやかに『よろしくお願いいたします』と言いたかったんですけど、(撮影で自身が演じる市子が)嘔吐するシーンの日に初めてお会いして、何度もテイクを重ねて、顔も真っ赤で涙目になってたんです…(苦笑)。そんな状態でお会いして、ゲンナリとされるかと思ったら、すごく大人で優しくて…、絡みのシーンもとっても楽しかったです! と笑顔で語り、これには池松さんも照れくさそう。 逆に池松さんは、筒井さんとの撮影について 池松さん:ある日、撮影前に筒井さんがキャベツをたくさん食べられていて、撮影前に『私、キャベツをたくさん食べたけど気にしないでください』と言われて、『全然、大丈夫ですよ』と答えたんですが、本番が回ったら、まあキャベツ臭くて(笑)! そんなチャーミングな面を見せてもらいました。 と明かし、会場は笑いに包まれた。 小川さんも筒井さんとの共演に触れ 小川さん:私がテイクを重ねてしまった時に、隣りで手を握ってくださったりして、それですごくリラックス出来ました。主演としてずっと撮影されていても周りにも気を配っていただき、優しさを肌で感じました。 須藤さんは、深田監督の“横顔”について 須藤さん:お会いする前に(過去)作品を見ていて、ものすごく怖い人が来ると思ったら、アルカイックスマイル(顔の感情表現を極力抑えながら、口元だけは微笑み)を浮かべた優しいおじさんがいました。オーディションや撮影でお会いして、打ち上げの後の去り際がめっちゃイケメンでキュンとするような顔を浮かべていました。 最後に・・・ 筒井さん:皆さん、したことのない体験をしていただければ。 とし、 深田監督:今日がこの映画の誕生日です。これから、健やかに育っていくようにと見守っていただければ。 と締めました。 |
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『よこがお』
公式サイト: 【ストーリー】 |
出演:筒井真理子/市川実日子 池松壮亮/須藤蓮 小川未祐/吹越満
脚本・監督:深田晃司
配給:KADOKAWA
【2019/111分/カラー/日本=フランス/5.1ch/ヨーロピアンビスタ】
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