『過ぎゆく時の中で』(88)、『恋人たちの食卓』(94)など数多くの香港・台湾映画に出演してきた大女優シルヴィア・チャン監督・主演作 『妻の愛、娘の時』(相愛相親(原題))が9月1日より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショーとなります。
シルヴィア・チャン舞台挨拶付きプレミア上映が行われゲストにワダエミさんが祝福に駆けつけました! 『妻の愛、娘の時』シルヴィア・チャン舞台挨拶付きプレミア上映 |
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本作で三世代の女性を主人公に描いたことについて
シルヴィアさん:まず、愛に対する考え方をポイントとしました。おばあちゃん世代は相手のために生きる。我々の世代はどちらかというと自分や旦那のために生きる。そして今の若い世代は自分を愛するために生きています。物語自体は、ある平凡な家庭を描いていますが、平凡だからこそ、そこにある日常のディティールを丁寧に描くことで皆さんに共感してもらえると思います。それぞれの世代で人間は成長していくなかで、いろんな段階でいろんな関門をくぐり抜けて強くなっていくと思います。もう私もおばあちゃんになったけど(笑)、本当のおばあちゃんの気持ちはまだよくわかっていないかも。でも少なくとも私が今まで経験してきた若い人たちの気持ちは理解しているつもりでこの映画にも描きました。
再会した2人は、ヒロインの夫役の田壮壮監督についての話題で大盛り上がり!となりました。 シルヴィアさん:「呉清源」出演の際にワダエミさんと仲良くなったのですが、この映画の脚本段階から、夫役は田壮壮監督の顔が頭に浮かんでオファーしました。彼が登場することによって、映画にリアル感、人物の情感、雰囲気など、一気に命が芽吹いたと感じます。彼はこれまで俳優としては映画に少しワンシーン出演などはしてましたが、セリフがたくさんある本格的な役は今回が初めて。妻を優しく見守る役柄でこれがとても素晴らしく、本作出演後、彼には俳優となはなたはなはたしてのオファーが殺到しています(笑)。 ワダエミさん:「呉清源」で衣装デザイナーを担当しましたが、普段の田壮壮監督は本当に色っぽいんです。上目遣いで見つめられるとクラクラッときそうになる(笑)。本当に、実際の彼は、知的な若い女性にモテるんですよ。 |
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最後に・・・・
シルヴィアさん:さん日本では映画祭に参加したことはありますが、本日のように、映画館で舞台挨拶をするのは初めてなんです。とても嬉しく思います。私は映画の世界に入って40年も仕事をしてきましたが、今となっては一つ一つの作品がとても大切なものだと感じています。なぜかというと、わたしの残りの時間は限られている、これは、映画を作ることができる機会が少なくなっているとも言えます。人間は一定の年齢に達すると、同じテーマでも見方や解釈が変わってきます。私はすでにおばあちゃんですが、世代と世代のギャップを埋める橋渡しのような役割を、映画の中で私なりにできると良いなと思ってます。そういう気持ちでいつも映画を作っています。映画を通してみなさんと交流できる貴重な機会を大切に、そして、みなさんに気に入ってもらえると、とても嬉しいです。 ワダエミさん:本当に娘のようなシルヴィアの新作、素晴らしいと思います。等身大の自分を見つめ直すために、ぜひ日本の皆さまにみて欲しいです。 |
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『妻の愛、娘の時』
9月1日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー 公式サイト:
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監督:シルヴィア・チャン
撮影:リー・ピンビン
出演:シルヴィア・チャン、ティエン・チュアンチュアン、ラン・ユエティン、ウー・イエンシュー、ソン・ニンフォン、レネ・リウ
配給:マジックアワー
2017|中国台湾合作|中国語|カラー|120分|DCP
(C)2017 Beijing Hairun Pictures Co.,Ltd.